自身初購入のミニPCとなるAMD Ryzen AIありなRyzen 7 8845HS搭載AOOSTAR GEM12 Pro MAXをAmazonで13,980円クーポン値引き後、78,820円で買ってみた話。
ちなみにAMD製も、Ryzenマシンも、というか、GEM12 Pro MAXの仕様は、自身初だらけ。
きっかけは、自作・運用中のテレビドアホンの親機としてスマホもスマートに使えるように自身初となるスマホアプリを構築すべく、Android Studioシステム要件に合致するPCが必要になったこと。
要求仕様に届かないながら、ダメ元で既存のx86_64 Celeronデュアルコア RAM4GB、KVMやDockerを使えばいけるかとARM64ラズパイ400 クアッドコアCPU RAM4GBで試してみるもavdmanager create avdかemulatorで苦戦、厳しそうだったこと。
決め手は、以後、スマホアプリを作る気はなく、それ以降の目的を考えた時、あってエッジAIくらいしか思いつかないな...ということで。
ミニPCにしたのも、AOOSTAR GEM12 MAXに目が向いたのもコスパ、更に商品ページ上で2択だった内、GEM12 MAXではなく、GEM12 Pro MAXにしたのは、本体搭載画面上にリアルタイム監視モニタを表示できるのみならず、本体電源を切ることなく、TDPモード含めBIOS設定を変更できるらしき記述があったから。
AOOSTAR GEM12 MAXやPro MAXの、にわかには覚えきれないほどのスペックは、自身のPC人生においてズバ抜けて高い一方、ミニPCならではと思いますが、購入金額としては、2番めか3番めかというほど安価で、隔世の感さえあります。
30年前にPentiumノートを、25年前にデスクトップ、18年前にデスクトップとノートを買い、ここで初めてRAMやHDD、SSDを換装することを覚えつつ、WindowsからUNIX/BSD*/Linuxに乗り換えたのが11年ほど前、9年前にラズパイ2Bでサーバを建てたり(今なお健在)、8年前に1年落ちノートPCを購入(現役)、同時期に電子工作・IoTガジェット/スマートデバイス製作を始めたりした前後、ベアボーン界隈に目が向きつつも導入には至りませんでした。
そして最近知ったミニPC、従前通りの使いみちで、この相場なら2万円前後出せば十分そうで、そうしたものを求めていたかもしれません。
ただ、今回は、Android Studioへの対応が自身の最小要件、それにしても4〜5万円前後出せば十分そうでした。
でも他にアプリを作る予定はない...、その後の使いみちは...、AIくらいか?今どきは推論もローカルでできるエッジAI時代なのか...、クラウドを避けて各種スマートデバイスや操作パネルを自作、スマートホーム化してきた自身にとっては、願ったり叶ったり。
ならば多少なりともエッジAIを体験できるマシンをと選定した結果、AMD Ryzen、同じ1世代前のZen 4ベースながら発売から2年、かつ、AMD Ryzen AIが有効なPCと無効なPCがある?あった?らしき状況の7840HSより、それから1年経ち、発売から1年の8845HSならより確実でしょ。
ということでRyzen 7 8845HS搭載マシン、そしてAOOSTAR GEM12 MAXにたどり着き、前述の通り、設定をリアルタイム表示できるだけでなく、電源を切らずにBIOS設定できることにメリットを感じたため、単なるGEM12 MAXではなく、GEM12 Pro MAXの方を買うに至りました。
ちなみにインストール済みらしきWindows 11 Proは使わず、Linuxをクリーンインストールする気でいましたが、現時点ではLinuxもAMD Ryzen AIに対応しているとは言え、エッジAIへの対応状況を見極めつつ、当面、LinuxはUSBブートでもしてみよかなと、今でも簡単にできるのだろうか?USBブート...BIOS、BIOSって言ってるくらいだから、自身未踏のUEFIとかじゃないのかな?
より詳細な仕様は、AOOSTAR GEM12 Pro MAX公式ショップページに譲るとして仕様概要はこのような感じ。
なお、当該公式ページを見ると本体画面から直接設定できるらしき項目であるTDPモードは、Silent 45W-54W/Balance 54W-65W/Performance 65W-75Wの3モード(*BOIS内で手動設定するには75W必要...意味不明ながら、そういうことらしい)。
Ryzen 8845HS by cpubenchmark.net(PassMark)によれば、CPUスコアは、マルチスレッドで28734(価格コムでは28659)、シングルスレッドで3768な模様。
ちなみに手持ちのサブなノートは、Intel Celeron 3855U @ 1.60GHz by cpubenchmark.net(PassMark)によれば、1211、899、メインとしているラズパイ400に至っては、Intel Celeron N5095 vs BCM2711 vs ARM Cortex-A72 4 1800 MHz by cpubenchmark.net(PassMark)によれば、683、507らしく、桁違い過ぎて笑うしか...。
サブの方が何かと安定感はあるかなとは思いつつ、コア数だけでラズパイの方がハイスペックだと思い込んでいたのですが、PCとSBCというか、CPUによって全然違って、見当違いもいいとこだった模様...。
これで十分快適だと思っていたのですから、Ryzen 8845HS搭載ミニPCがやってきたら...。
モノは2025/03/0304到着予定、モニタは、ラズパイ400と共用すべく、HDMI切替器を購入済み、無線キーボード&マウス、1TB含めSSDやSSDケースもあるので届き次第、Windows、Linux共にAMD Ryzen AIが機能するかどうか含め、動作確認予定。
Androidアプリを先にとは思っていますが、AI方面に走っちゃうかも。
商品説明通り、AOOSTAR GEM12 Pro MAXの前面には、電源ボタン、オーディオジャック、USB3.2ポート x2、USB4ポート x1、OCuLinkポート x1があります。
同じくAOOSTAR GEM12 Pro MAXの背面には、DCジャック、USB4ポート x1(前面と合わせ2つめ)、2.5G LANポート x2、HDMI(HD) x1、DPポート x1、USB2.0ポート x2。
HDMIとDPポートにはゴムキャップが挿入されていました。
そして後にゴム足を付ける場所である底面の角にある4個のビスを外し、本体ケースを開けてみると...
SSDは、Crucial P3 Plus PCIe 4.0 M.2 2280。
RAMは、Apacer SOD DDR5 5600 CL46。
自身は、聞いたことのないメーカー?ブランド?
ちなみにどこでどう違いが出るのかはわかりませんが、Windows 11、SSDブートしてみたUbuntu共にGEM12の使用感は、超快適です。
BIOS用電池と思われる3V CR2302もありました。
経験的に10年くらいもつとは思うものの、カバーに包まれ、はんだ付けされてますが、交換ってどうやるんでしょうね?
BIOSは、AOOSTAR GEM12 Pro MAXでは、起動直後に[del]|[delete]キーを押せば起動しました(タイミングを測りかねることもあり、慣習的には連打することも多いですが、今回は、その必要はなさそうでした)。
BIOSの名は、どうやら[Aptio]、メーカーは、[American Megatrends International, LLC.]っぽいです。
なお、プリインストール済みで唯一のOSだったWindows 11 Pro 24H2は、中国語設定になっており、[F6]か、[F9]で中国語らしきWindowsリカバリ?画面が表示されました。
その時点では、インストーラのLive USBを優先起動するべく、BIOSの[Boot]タブで#1をUSBとしました。
この画像ではまだ変更していませんが、#1をクリックして#4の選択肢であり、自身がUSBポートに挿したインストーラLive USBである[USB Device:UEFI: UFD 2.0 Silicon-Power32GPMAP, Partiton 2]を選択しました。
Live USBをポートに挿していない場合は、単に[USB Memory]などといった表記になるはずです。
そこにUbuntuをインストールし、マルチブートさせることにしてからは、UbuntuのGRUBメニューが起動、タイマーによるデフォルト起動はUbuntuでWindows Boot Managerの選択肢がある状態。
BIOS設定は変更しておらず、USBを優先したままにしてあります(が、この場合、仮に元に戻したところでUbuntuのGRUBメニューが表示されるかと思います)。
また、念の為、起動直後、[F6]、[F9]押下も試してみましたが、何も起こることはなく、当然、Windowsリカバリ画面も表示されませんでした。
さておき、ここまででBIOSを確認、Windows 11 ProクリーンインストールとUbuntuデスクトップとマルチブートし、AOOSTAR GEM12 Pro MAX搭載モニタ用Screen Control SoftwareをWindowsにインストールまでしてみました。
これにより、Windows上でタスクマネージャを起動、GPUやNPU項目もあり、少なくともWindows 11 ProにおいてはAMD Ryzen AIも有効で機能しており、Windows上で表示設定できると共にGEM12 Pro MAX本体のディスプレイ上にリアルタイム監視モニタほかを表示したりできることも確認できました。
ただ、このWindows 11 Pro、はなからWi-Fi接続設定させられ、ドライバが足りないのか有線LANを認識していない模様、マルチブートしているUbuntuでは有線LAN接続できているのでWindowsの問題と考えて良さげ。