ここまででRaspberry Pi関連で必要となるものを次の通り、ざっと絞り込むことはできましたが、それぞれ種類も豊富なようなので購入するにあたって具体的に選定してみたいと思います。
尚、後述しますが、ここでUSB電圧&電流チェッカーを加えることに、また、これも後述しますが、結果的にカードリーダー・ライターが必要となりました。
まずは、Raspberry Pi本体。
モデルとしては、Raspberry Pi 1 Model A/A+/B/B+、Raspberry Pi Zero、Raspberry Pi 2 Model B、Raspberry Pi 3 Model B。
内、Raspberry Pi 1 A/A++は本家で販売終了した模様、Raspberry Pi 1 B/B++は、Zeroや2 B、3 Bが出た今、動向が気になるところではありますが、いずれにしても市場在庫はありそうなので全てのモデルが選択肢と言えるでしょう。
今回の個人的要件からしても700MHzシングルコアCPU、RAM256MBのRaspberry Pi 1 Model A/A+/初期のBは、不足感が。
700MHzシングルコアCPU、RAM512MBの初期以外のB/B+は、今やRAM2GBに増強した手持ちのノートPCも当初シングルコアCPU、RAM512MBでGUIクライアントとして使い始めた頃を考えるとさほど機能を盛り込まないサーバとは言え微妙。
1GHzシングルコアCPU/RAM512MBのRaspberry Pi Zeroもクロック周波数こそ上がっているものの、ほぼ同様な上に何より組み込み系を意図しているのか、microUSBポート以外にUSBポートがないなどインタフェースがB/B+に比べても大幅に削ぎ落とされているのでサーバとしては対象外。
他方、1.2GHzクアッドコアCPU、RAM1GBのRaspberry Pi 3 Model Bは、品薄以前に2Bと比べても消費電力が高くなる。
というわけで900MHzクアッドコアCPU、RAM1GBのRaspberry Pi 2 Model Bが無難そうということでRaspberry Pi 2 Bに決定。
尤もRaspberry Pi 2 Model B、Raspberry Pi 3 Model Bは、本件とは別に追加であってもいいかなと思いますが。
次に英国ラズベリーパイ財団から製造・販売委託を受けているのは、RS Components、element14、ALLIED ELECTRONICSの3社、日本国内に流通しているのは、RS製(製造国:イギリス)、element14製(製造国:中国)の2種類の模様。
基板上の個々のパーツメーカーや公式ケースに影響ない程度に基板上の配置や一部使用部品に違いがある模様も個人的には、機能が同じなら、別にこだわりはありません。
購入に当たっては、先の3社の各WEBサイトから直接、または、RS製については、日本法人RSコンポーネンツが運営するRSオンライン、日本法人の正規販売代理店、株式会社ケーエスワイの運営するRaspberry Pi Shop、また、RS製、element14製問わず、東京・秋葉原や大阪・日本橋のパーツショップやそのWEBサイト、また、Amazonという選択肢もあります。
定価は、Aが25ドル、A+が20ドル、1B/1B+/2B/3Bが35ドル、Zeroが5ドル、国内のRSオンラインや代理店での価格は、各サイトの送料無料となる金額に達すれば、現地法人の定価をドル円相場換算(選定時点1ドル=約107円)、RS製ならイギリスからの送料などが含まれた価格のようなので現地法人でも国内代理店でもほぼ定価の同額で購入できそうです。
国内のパーツショップ店頭やそのWEBサイト、Amazonなどでは、多少の価格差がある場合もありますが、そのほとんどは、ドル円(為替)相場、海外からの送料を考慮すれば(日本法人やその代理店と比べても)、数百円ほどマージンが乗っているかのっていないか程度の模様。
Bluetooth、無線LAN搭載の3Bについては、現時点では、軒並み、2Bにそれらドングルを買ったと思えばトントンか安いでしょ的価格となっているようです。
そんなこんなでよく利用するAmazonで購入しようと思います。
ネットを眺めている限り、RS製が品薄状態かつ、Raspberry Pi 3Bは出始めだからか同額程度の模様。
Raspberry Pi 2Bは、仕入れ値が異なるのか、中国発送で送料分安いのかはわかりませんが、なぜかelement14製の方が数百円程度ながら安価。
仮にこれがイギリス製で送料込みで送料7ドル、ケース1000円と思い込んで自己暗示にかければ、(35ドル+7ドル)*107円+1000円=5494*1.08%≒5934円くらい。
そう思えば、税込み(本体+ケース+消費税8%)5,980円は、妥当だと判断し、Raspberry Pi 2 モデルB(element14製)、PCまわりホワイト化計画進行中であることもあり白いケースのセットに決定。
次にmicroSDカード。
今回は、microSDカードには、ブートパーティションのみ書き込もうと思っており、ディスクイメージの中身をfdiskで確認してみると60MBもあれば良い模様。
とは言え、主流のラインナップやコスパから言って4GBあたりが無難そう。
前述の通り、ClassやUHSの対応、相性などは考えなくてもよいと思われることから、PCはSDカード用ポートはあれどmicroSDカード用ポートはないので付属しないものがあるのかは不明もSDカードアダプタ付きの最も安価なものを選べば良さそう。
ということでTranscend製のmicroSDHC Class4 4GB/TS4GUSDHC4、予備に容量半分で倍額と割高感がありながらも同社製のmicroSD 2GB/TS2GUSDを何も考えずに選んだ結果、この2枚にすることに。
次にUSBメモリ。
USBメモリには、システムパーティションを書き込もうと思っており、前述の通り、32GB、最近は、安くても品質も結構安定している気がするので比較的安価なシリコンパワー製Ultima U02/SP032GBUF2U02V1Kをチョイス。
(買い揃えてみた結果、アクセス時、透明なお尻の部分が赤く光り、起動時には、システムパーティションを読み込んだこともわかる副産物と共に白いケースのelement14製のRaspberry Pi本体も稼働中は赤いLEDランプが点灯、同色でよい感じです。)
次にUSB急速充電器。
もちろん逆流・放電し放題なものなんて要りませんが、充電するわけじゃないし、通電していれば、急速じゃなくてもよいものの、だからと言って低速は嫌。
レビューの星の数でRAV Power製とAnker製が目についたものの、レビューをよく読むとどちらも星の数が多いものですら、微妙なコメントも多数。。。USB充電器ってそういうものなのか?。
と思いつつも、人気があってもこれなら、人気がないものよりはマシだろうということで根拠なくAnker製のPowerIQ & VoltageBoost 折畳式プラグ搭載A2021121、PCまわりを白系に変更中なのでもちろん色はホワイトに決定。
USB充電器については、充電に関してポートが多いと空いていても出力総量の関係で利用できない場合があるといった半ば当たり前といえば当たり前ながら、都度、考慮するのも面倒だし、そんなに使いませんが、1ポートじゃ。。。ということで2ポートに。
続いてmicroUSBケーブル。
レビューを眺めると、これもまた、USB急速充電器同様、1000円内外のものは、どれも微妙な感じな中、Elecom製タブレット用USB2.0ケーブル/USBタイプA-USBタイプB/2A出力/80cm/TB-AMB2A08BKをチョイス。
さらにmicroUSBケーブルは、今時100円ショップでも購入できますが、その品質やいかに。。。との思いもあってSeriaで丸いひも状の50cmのmicroUSBケーブルとCan☆Doでフラット状で30cmのmicroUSBケーブルと長さや形状、太さの異なるタイプ2本(何れも急速充電・データ通信用)も買ってみました。
が、そこそこの値段でもmicroUSBケーブルによって、そんなに品質にばらつきがあるなら、また、Amazonと100均で計3本買ってみたことだし、事後対策ではあるものの、USB電圧&電流チェッカーがあった方が。。。
と思ったら、そもそも無理があるのか、精度保証しにくいのか、中国製を一緒くたにすると他はほとんどなく、ルートアール製が大勢を占めていました。
意外と種類はいろいろあって電圧・電流を切り替え表示するもの、同時に表示するもの、積算機能があるもの、ないもの、USBスティック上のもの、短いケーブルがついたもの、計測用の他に1ポートあって、それもモノによっては充電専用か、もしくは、ハブとして機能するものなど...があります。
ケーブル付きの方が、場所を選ばず、また、同時表示の方がよいかなと思いましたが、レビューが微妙だった為、ダメ元と思えるという視点も加えて計測ポートのみあるルートアール製USB簡易電圧・電流チェッカー/ストレート型/3.4V~8.0V・0A~3A/クリア/RT-USBVA2C(Rev.2)という電圧・電流切り替え表示タイプを選択。
(評価は後にまとめますが、チェッカーだけ先に述べておくと精度はともかくUSBメモリのアクセスランプ点滅と併せて電流値の変動がSSH接続できるタイミングの目安にならなくもないという副産物が。。。と言っても使ってる内に数値変動を見るまでもなく、ある程度のタイミングをみて接続するようになるので副産物と言ってはみても微妙ですけどね。)
そしてLANケーブル。
1本未使用の手持ちはあるものの、UPnPサーバーも想定、液晶テレビSHARP AQUOSも試してみようと思い、無線化してもよいですが、使用中も無駄に長〜いLANケーブルとこれを入れ替えて長いのをAQUOSに持っていくと手持ちがなくなる。
LANケーブルも今時100均にあり、これで十分でしょということでカテゴリー5e、3mのLANケーブルを初めて100円ショップSeriaで購入。
続いて個別スイッチ式電源タップ6口。
個別スイッチ式電源タップは、電源タップと言えば個別スイッチ式でしょといわんばかりに、それしか見当たらないほどELPA(朝日電器製)、BUFFALO製、ELECOM製、Panasonic製、YAZAWA製など既に複数メーカーの3口、4口、6口といった個別スイッチ付きタップを家中の至るところで相当数使っていて重宝しています。
単に個別スイッチ付き電源タップと言っても近年、種類というか形状というかも豊富。
差し込み口とスイッチが全て上面にあるもの、同様ですが、スイッチ部に傾斜を設けたもの、差し込み口が前面・スイッチが上面にあるもの、1個ずつ側面と上面に交互に配したものなど差し込み口とスイッチの位置関係だけでもいろいろある。
さらにはLEDの有無やスイッチ式か押しボタン式かなど実に様々。
ただ、たくさん使ってみて、遅まきながら、ふと気づいたのが、長手方向先端に付いている(先端から出ている)ものと思われるコードの向きに左と右があること。
これだけ個別スイッチ式電源タップ漬けなのに?これまでコードの向きを意識して買ったことはなく、向きがあるなんて考えもしなかったので利用に不便がないように状況に応じて逆さにしたりしていました。
が、コードの出ている向きが異なる個別スイッチ付き電源タップがあるなら、その方がスマートだし、確かにコードの向きは重要。。。改めて確認してみると何れのメーカー製も複数個持っていますが、ELPAのみコードの向きが左右異なるものが。
今も現役も一番最初に買ったスイッチ式コンセントは、確か選択肢も限られた中、選んだ集中スイッチが1つ付いた6口でしたが、6口全部ON/OFFという状況は限られることもあり、次に買ったのが、同じく健在のELPAで集中スイッチ+個別スイッチ付き6口タップ。
ちなみにコードは左方向、ざっと見たところ他に個別スイッチ付きで集中スイッチなし、コードが右向きのELPA4口と6口の2本、計3本ありました。
現在、PCまわりは、この集中スイッチオンリーのタップでON/OFF、これに必要に応じて別途、個別スイッチ付き電源タップを必要数接続、後者の集中スイッチも常時ONでつないでおり、これをOFFにすることは、まずありませんが、壁面コンセントなどに直挿しする場合は、個別スイッチと別に集中スイッチがあるのは便利。
今回購入するものも集中スイッチオンリーのタップに接続予定なのでここに決め打ちで使う分には、集中スイッチはなくても可。
というわけでPCのある部屋のレイアウト変更とDIYの結果的なレイアウトからするとコードは左方向にあるもの、差込口は手前、スイッチは上にあるタイプが最適。
さて、だいぶ絞り込めてきましたが、決め手となったのは、差し込み口の間隔、その点で少なくとも手持ちのELPAは秀逸。
ACアダプタなどで隣の口をふさがないように1口だけ間隔をあけてあるタップは一般的ですし、手持ちのELPAも例外なく、その点は他も含めて全て同じです。
が、特筆すべきは、ELPA製に関しては、それ以外の全ての口も見た目にはわかりにくいほど微妙に幅広のようで他のタップだと被るACアダプタ内蔵コンセントプラグもこれでは被らないという点であり、PCまわりには、これは、すごく便利だという点。
(なのにスペック表を見ても何も書いていないのが不思議。。。謙虚なのか、他が追従しないってことは、業界ともども気づいてないのか。。。)
当時の特別仕様であって今は違うとかで手持ちのものがたまたまそうだったという可能性もあるのでそうだったらラッキーくらいの気持ちで同じく全ての差し込み間口が広いことを期待してELPAスイッチ付タップ6個口/2m/WLS-N62EB(W)に決定(結果、同社製が全てそうなのかは不明も、今回選んだこれは期待通りでした)。
個別スイッチ付き電源タップに、こんなに検討の余地があったとは、また、これについてこんなに語る(書く)ことになるとは思ってもみませんでした。。。熱くなっちゃ困るものですが、人を熱くさせる何かがあるのかも!?
これでいいだろうと19日そのまま一式注文、通常配送だとたいてい翌々日ですが、今回は翌20日の夜には届き、21日、いざ作業しようと思ったら、SDカード(アダプタ)が認識されない。。。PCのSDポートの問題か、SDカードアダプタの問題か、microSDカード自体の問題か。。。
作業に使ったPCは各種カード用ポートがあるもSDポートはある一方、microSDポートはなく、購入した2枚のmicroSDカードには何れもSDカードアダプタが付属、予めこれを利用することを想定して、実際やってみたら認識しなかったわけです。
もちろん、microSDカードをSDカードアダプタにセットし忘れたとかいうオチではなく、きっちり入る向きは1方向のみなのでこれも間違いないはず、各2枚あるmicroSDとSDカードをそれぞれに入れ替えてみたものの状況は変わらず。。。
これはSDカードアダプタも怪しいが、PCのSDポートもかなり怪しい。。。
PCのポートといえば、数年前だったか、以前、デジカメか何かのSonyのDuo?とかいう記憶メディアだったかを、必要はなかったものの、できるならやってみようと興味本位でサラッとやってみたら認識しなかったことがありました。
一方、SDカードなどの規格は、何度か都度、新たなものが登場したようでPCが製造された時期によっては、これが前後してPCに同名のポートはあれど、認識できないなんてこともある?
だとすれば、2006年だか2007年製造の作業マシン、今時のSD規格に対応してなくても全然おかしくないし、そうだとしたら、それに起因する可能性が高い。。。
ということは、microSDやSDカードをUSB変換というかUSB接続できるようにするカードリーダー・ライターを使えば、USBはそれぞれ古い規格への互換性がある(例:USB 3.1対応機器ならUSB 3/2/1.1も認識できる)からPCが古くたって使えるよね。。。?
ってその為にもリーダー・ライターなんてアイテムがあるのか!?と超遅まきながら思ってみたり。。。
というわけで近所のキャンドゥに行ったら、1種類だけあった。。。
というか100円だっていうのにSDカードやmicroSDカード、他にもいくつかの記憶メディアに対応している模様、すごいな。。。と思いつつ、これを急遽購入。
これにmicroSDカードをSDカードアダプタにセットしてUSB接続してみましたが、2枚ともやはり、ダメ。。。
次にリーダー・ライターに直接microSDカードをセットしてUSB接続したら、おお!認識されました!よかった。。。
PCのSDポートでも、カードリーダー・ライターにSDアダプタを介して挿してもダメってことは、SDアダプタの接触不良か?ともあれmicroSDカードを認識できたのでよしとしましょう。
今度こそ買うべきものは、一通り揃ったはずなので続いてOS選びやメディアへの書き込み作業に移ることにします。