新たに買ったOrange Pi Zero 3 RAM2GBにArmbian(Armbian_23.08.0-trunk_Orangepizero3_bookworm_current_6.1.31-1GB-2GB.img)を入れてみた話。
以前買った自身1台めとなるOrange Pi Zero 3 RAM4GBではArmbianをうまく起動させることができず、ファーウェイクラウドやアリババ系クラウドがリポジトリとなっている公式Orange Pi OS bookwormを入れたものの、少し不安でした。
が、今回入れたサードパーティのArmbianでは、リポジトリがapp.debian.org([2024/05/02]コミュニティバージョンではdeb.debian.org)だったので、より安心して使うことができます。
あれ?https://armbian.comから辿った先にあるダウンロードリンク先(https://github.com/armbian/community/releases)とhttp://www.orangepi.orgからたどり着いたダウンロード先(https://github.com/leeboby/armbian-images/releases)が異なる...。
オリジナルだから当然か、イメージのバージョンも異なり、前者の方が新しいArmbian_community_24.5.0-trunk.433_Orangepizero3_bookworm_current_6.6.28_minimal.img.xz。
今まで気づかず、RAM2GBにも後者を入れてしまいましたが、後で入れ替えることにします。
というか、後者はなぜ存在するのでしょう...?
仕様が変わったのか?ベンダー公式イメージとは異なり、Armbianでは、初回起動時に既存ユーザー、root含め初期パスワードが存在せず、ユーザーを新規作成、rootと共にパスワード設定、タイムゾーンが検出され、言語指定ができるようになっており、既存ユーザーからの移行や削除をする必要もなく、簡単に使い始めることができました。
画像でパスワードが短すぎるぞと怒られているのは、画面の内容を全く読まず、rootにデフォルトのパスワードがあると思い込んで予め検索して見つかった[1234]を入れてしまい、再入力前に新規設定であることに気づいたものの、やり直しができず、とりあえず、それで登録、画像に映っていない、その直後に変更したという経緯が...。
ちなみに4GB版を買った当時、ダウンロードして残っていたArmbianイメージと改めてダウンロードしたイメージを見比べてみるとファイル名は同一(=OSもArmbianもバージョンは同一)でありつつ、サイズが僅かながら異なるものでした。
4GB版では、これに追加作業を要しつつ、結果、起動できなかったこともあってサイズ違いには意味があるのかも?と追加作業不要な今回のRAM2GB用のmicroSDにおいては、新たにダウンロードしたイメージをdd、それによるのか、あっさり起動するに至りました。
前述の通り、より新しいArmbianオリジナル(コミュニティ版)に入れ替え予定。 => Orange Pi Zero 3/Armbian Communityバージョンの初回起動。
また、Armbianコミュニティバージョンから出戻り...。
当初、初期設定のみで未確認だった出戻ってみた理由が解消されるのか、お試し中...。
とりあえず、最初からarmbian-configはインストール済み、これにWi-Fi設定項目もある、nmcli radioした際、[WIFI-HW]も[有効|enabled]になっていることを確認済み、armbian-firmwareパッケージながらインストール済み...など、やはり、同じdebian server(minimal)でもコミュニティバージョンとは、だいぶ違います。
というか、Armbianベンダーバージョンは、初回はsshできず、モニタ、キーボード、マウス接続必須ってこと...?それともrootの初期パスワードがあるのか...?
と思い、試行錯誤したところ、当初やった通り、rootのみしか(=一般ユーザーは)存在しない中、rootの初期パスワードは、Armbianコミュニティバージョン同様、[1234]で初回ログインでき、[Create root password]で始まりました。
つまり、初回起動でもssh接続でいけるので、あえてマウス・キーボード・モニタを用意する必要はありませんでした。
というわけで初回起動時、rootパスワード、一般ユーザーアカウント作成・パスワード設定等を済ませた後、nmtuiでホスト名を変更、armbian-configのSystem設定からAvahiを有効にし(逆だと*.localとして認識されない)、sudo apt update && sudo apt upgrade -y、手持ちのWi-Fiドングル用ドライバは、armbian-firmwareではなく、armbian-firmware-fullに同梱されているようなので後者をインストール(で代わりに前者が自動削除)。
してみたものの、なんか根本的に違うっぽい。
そこで初心に戻ってOrange Pi Zero 3 H618ユーザーマニュアルを読んでみることに。
するとOrange Pi Zero 3でUSB無線LANアダプタに追記した通り、有線と無線が排他であるOrange Pi Zero 3においては、「SDカードにイメージを焼いた直後の初回起動時のみ有効なorangepi_first_run.txt(ここではarmbian_fist_run.txt)」でしか、Wi-Fiを有効にする術はなさ気。
逆に言うと最初にWi-Fiを有効にしておけば、nmcli radioした際も[WIFI-HW]が[missing]ではなく、[有効|enabled]になり、nmtuiからのUSBドングルの対象SSIDをアクティベートすることもできました。
これは、改めてddして試したベンダー公式Debian Bookwormのサーバ版での話ですが、イメージがArmbianコミュニティ版でもベンダー版でも同様と考えて良さ気。
他方、オーディオに関しては、同じベンダー公式Debian Bookwormのサーバ版だと何をすることなく、初回ログイン直後であっても、あっさり、スピーカーから音声出力できました。
これが素直にできていない何れのバージョンのArmbian、コミュニティ版の方は、ダウンロードページにオーディオ関連はまだ未完・不完全と明記してあるので、これによるのか、もしくは、思っている以上に基本的な環境を整える必要があるのかもしれません。
スマートスピーカーにせよ、自作中のテレビドアホンにせよ、音声出力できないのは致命的なので起動・システムイメージがGoogleドライブ上だったり、デフォルトのaptリポジトリがファーウェイクラウドやアリババ系クラウド上な公式イメージで、かつバージョンが最新ではなさそうだったりと微妙ではあるものの、選択の余地はなさそうなので、とりあえず、これを使うことにしました。
aptリポジトリは変更すれば良さ気も共にリポジトリがdebian.orgな何れのバージョンArmbianでできないことが、あっさりできたりするところをみると原因がわからないだけに尚更、何か違いがあるのかもとイマイチ思いきれませんし。
また、Debian系に限らず、公式イメージはどれも同様、サードパーティ製もArmbian以外にはgithub上にあるっぽいkaliとraspberrypiosしかなく、何れもオリジナルは使ったことがあるものの、使いみちから前者を、Orange Pi Zero 3用にましてバージョンも古そうな後者を選択する意味を見い出せずにおり、試すまでにも至っていないので。
ArmbianにArmbianコミュニティバージョンとOrange Pi Zero 3ベンダーバージョンがあるとは知らず、後者を入れていたので前者に入れ替えてみました。
最初の画面の写真を取り忘れ、これは次画面ですが、後者を入れた時に調べた通り、Armbianコミュニティバージョンでは、最初の画面でユーザー[root]/パスワード[1234]でログインする必要がありました。
その後、この画像のようにrootパスワード変更(Create root password)、それが終わると続いてユーザー作成(以後同じ)...の流れでした。
あれ?Armbianコミュニティバージョンだから?armbian-configとか、orangepi_configとか相当するコマンドがなさ気...。
と思いきや、よく見るとssh接続した際に[sudo apt update && sudo apt install armbian-config]と表示されており、armbian-configをインストールするよう促されていました...。
ただ、単にインストールしようとするとエラーになり、[sudo apt install --fix-missing armbian-config]とする必要が...
いや、それでも最後の最後に[E: http://beta.armbian.com/pool/main/a/armbian-config/armbian-config_24.5.0-trunk.512_all__1-SA8477-B0293-R448a.deb の取得に失敗しました 404 Not Found [IP: 128.140.117.11 80]]なる.debファイルが見当たらないエラーに見舞われ、armbian-configはインストールされず...。
そこでhttp://beta.armbian.com/pool/main/a/armbian-config/にアクセスしてみると[512]が[528]になっただけの[armbian-config_24.5.0-trunk.528_all__1-SA8477-B0293-R448a.deb]ならある...。
というわけでこれをダウンロードして[sudo apt install ./armbian-config_24.5.0-trunk.528_all__1-SA8477-B0293-R448a.deb]したところ、無事、armbian-configがインストールされました。
が、スマートスピーカーとして仕込み中、Wi-Fiドングル設定とスピーカー出力で詰んだので他のOSを探索することに。
スマートスピーカーとすべく仕込み中、どうにもスピーカーから音源再生ができないこと、Wi-Fiドングルとネットワークインタフェースをつなげないことから他を当たることに。
何れもベンダー公式のDebian Bookwormイメージだと難なくできたのですが。
尤もArmbianコミュニティバージョンの音源出力については、バージョンを遡ってみてもダウンロードページに「オーディオ関係対応中(現状不十分)」な旨あるので、これに起因するのかもしれません。
Wi-Fiドングルについては、armbian-config(そもそもこれもインストールする必要がある)に[Wi-Fi]項目がない、nmtuiで見るとnmcliでしたWi-Fi設定(インタフェースwlan0)も反映されるし、設定もできるものの、[nmcli d status]にも[end0](Bookwormから既定の有線)と[lo](ループバック)のみ、armbian-configでもアクティベート候補に有線しかなく、有効にできない状態。
また、nmcli radioすると[WIFI]は[有効/enabled]も[WIFI-HW]が[missing]状態。
等々あって断念。
さて何にしよう...。
とりあえず、ベンダーバージョンに戻ってみることに...。
新たに買った、このOrange Pi Zero 3 RAM2GBは、コストアップに目をつむり、自作中のスマートテレビドアホンのマイクとスピーカー制御に使おうかと。
大丈夫だとは思いますが、RAM不足なら、壊したラズパイに替えてOrange Pi Zero 3版Julius/Open JTalkスマートスピーカーとして運用中のRAM4GB版と差し替えれば良いかと。
というか2GBと4GBは、僅か700〜800円差なので4GBを買っても良かったといえば良かったのですが。
ちなみにOrange Pi Zero(初代/2/3)用オプションセットはRAM容量を決めかねていた本体に先行して購入済み。
また、屋外での使用を想定し、LANケーブルで電源供給できるよう自身初となる4ポートPoE+ハブ、当初ラズパイ3B+を想定していたため、microUSBタイプながらPoE+スプリッタ、Orange Pi Zero 3に変更するにあたり、microUSB Type-C変換アダプタなども調達、RAM4GB版で動作確認済み。
自作中のテレビドアホンで見送ろうと思っていた専用親機、やはり作ろうかとタッチパネルとスタンド、USBハブを買ってみたので、これ用にRAM4GB、スマートスピーカーに先のRAM2GB、新たにRAM1GBか2GBを買ってドアホンのスピーカー&マイク制御用にしようかと。