Raspberry Pi 400を買ったので早速、使用感をレビューしてみようかと。
結論から言うとサブパソコンの域は、すっかり越えていると言いきってみる。
今どきのスペックには及ばないものの、なんなら、ライト〜ミドルライト?ミドルミドル?ユーザーあたりなら、今尚、メインでも充分使えるでしょう。
まさにRAM容量こそ自身のメインノートと同じですが、このノートPCは、@1.60 GHz デュアルコアCPUというクロック周波数という点で、CPUコア・スレッド数でRaspberry Pi 400の方が、メインPCに勝ってますし(照)。
とは言え、ゲームをしない自身としては、1度もこのメインノートPCのスペックで困ったことはなく、強いて言うなら、VR/AR/MRを嗜むとか、マシンラーニング・機械学習させるなら、もっとハイスペックなものが必要ですけどね。
通常の4Bが1.5GHzのところ、Raspberry Pi 400については、1.8GHzクアッドコアCPU、RAM4GB、Wi-Fi 2.4GHz/5GHz、Bluetooth 5.0対応で5V/3A Type C電源ケーブル込みでも12000円弱。
となれば、仮に別途、ディスプレイ、micro HDMI/HDMI変換ケーブル、LANケーブルや無線マウス、256GB前後のSSDを別途買ったとしても充分コスパが高く、その価格で同スペック程度のパソコンを探すのは、なかなか難しいと思います。
パッケージの裏面を見ると仕様含め、次のようなことが書いてあります。
「Raspberry Pi 400は、コンパクトなキーボードに組み込まれた完璧なパーソナルコンピューターです。
クアッドコア 64ビットプロセッサー、ワイヤレスネットワーク、デュアルディスプレイ出力、4K ビデオ再生を特長としており、いままでで最もパワフルで使いやすいRaspberry Piです。Raspberry Pi OS デスクトップ環境を使うことで、Webサーフィン、ドキュメントの編集、動画の再生、プログラミング学習ができます。」
プロセッサー | Broadcom BCM2711、クアッドコア 64 ビットSoC(ARM Coretex A72 @ 1.8GHz) |
RAM | 4GB LPDDR4-3200 |
接続 | デュアルバンド(2.4GHz and 5GHz) IEEE802.11b/g/n/ac 無線LAN Bluetooth 5.0, BLE Gigabit Ethernet USB 3.0 ポート x2、USB 2.0 ポート x1 |
GPIO | 水平40-pin GPIO header |
ビデオとサウンド | micro HDMI ポート x2(最大 4Kp60 をサポート) |
マルチメディア | H.265(4Kp60 デコード)、H.264(1080p60 デコード、1080p30 エンコード)、OpenGL ES 3.0 グラフィックス |
SDカードのサポート | オペレーティングシステムとデータストレージ用のMicroSDカードスロット |
キーボード | コンパクトキーボード(83キー配列) |
電源 | 5V DC (USB C コネクターを使用) |
パッケージにはありませんが、キーボード裏面に技適マークのシールが貼ってあります。
これもパッケージにはなかったかと思いますが、[デュアルコアGPU Broadcom VideoCore Ⅵ® 500Hz]搭載だそうです。
ちなみにRaspberry Pi Shop ksyで一緒に買ったACアダプタは、5.1Vでした。
ずっしり感のある本体のキーボードはこんな感じ。
テンキーはなく、[Fn]キーと左[Alt]キーの間に赤い輪郭の[Raspberry Piマーク]がある以外は、83キータイプの標準的な日本語キーボードかと。
キー入力時は、弾む感じである一方、少し重みも感じる気がします。
打鍵時、無音ではないものの、カチカチ、カタカタといった甲高い音ではなく、シャカシャカシャカッ、カサカサカサッ的な、化繊が擦れた、はたまた、鼻から息を抜いたフランス語っぽい感じの静かな音がします。
このRaspberry Pi 400、昨夜、Raspberry Pi ImagerでUSBメモリに割と一般にお目見えして間もないっぽい64bitカーネルイメージを仕込み、手持ちの3B+でも試しておいたのですが、あっさり、USBブートできました。
Imagerは初めて使いましたが、初心者用と侮るなかれ、必要で手間がかかる初期設定を事前に行えるの点でもイメージをダウンロードせずとも書き込める点でも、書き込み完了までの驚愕の爆速ぶりも最高でした。
尚、VGAディスプレイにつき、HDMIオス変換ケーブルを使っており、更にダイソーで買ってきたmicro HDMI変換アダプタでRaspberry Pi 400に挿しています。
さすがに隣合わせのmicro HDMIポート2つ共、同時にこのmicro HDMI変換アダプタを挿すのは無理ですが、電源用Type C側、microSDポート側、何れかに挿す分には、干渉はしません(これがあるとmicroSDカードの挿入には、ちょっとテクニックがいりそうな気もしますが、無理ではなさ気)。
セカンドモニタ・デュアルモニタとして使うべく、両方挿すなら、少なくとも一方は、いや両方ともかな?通常サイズ?のmicro HDMIプラグのある変換ケーブルが必要でしょう。
あとLANケーブルも挿しました。
ちなみにRaspberry Pi OSダウンロードページの64ビット部のスクショによると、現時点で64bit対応のボードは、3B/3B+/3A+/4/400/CM3/CM3+/CM4/Zero 2 Wとなっていますね。
4というのが気になりますが、単に書き忘れただけなのか、意図があるとして仮に4B+がリリースされるにしても4Bで良さげ、4.xみたいなリリースなど他の含みがあるのか...なんて邪推・深読みしてみたり...。
Raspberry Pi 400を64bitカーネル armv8+で起動、ログインしてみるとこんな感じ。
デスクトップなしバージョンなのでCLIですが、ホスト名も同じにしたので少し多いものの、Debianという文字と共に随所にarm64、右側にaarch64の文字(赤い下線部)があります。
今回、使ったのは、システムパーティションとして2B用に調達したUSB3.2 32GB BUFFALO RUF3-K32GA-WH/N、3B+で試しても、これらで使うには速すぎたのか、微妙で、その後、2Bも3B+もSSDに換装し、持て余していたもの。
が、Raspberry Pi 400のUSB 3.0ポートに挿して起動したところ、CLIについては、ログインまで驚くほどの速さっぷりで超快速・超快調、待望のUSB3.0ポートをあてがわれ、解放・開放感いっぱいで活き活き、のびのびとした感じですが、GUIになると途端にグダグダ...。
話にならず、3B+で使っていたSSDに改めてRaspberry Pi Imagerでデスクトップ付きを書き込んでみたら、これこそ爆速、数分かからず、完了、400につなぐと、あっさり、デスクトップが起動。
最初、英語でしたが、起動と同時に表示されていたウィザードを一通り終え、再起動したら日本語に。
ログイン後の画面には、Debianとありましたが、ここには、Ubuntu/Linaro 8.4.0-3ubuntu1とあるので、このカーネル、Debianベースではなく、Ubuntuベースみたいですね。
さすが、クアッドコアCPU、メモリも4GBあるだけあり、USBカメラ2台、cheeseとguvcviewで試してみると、壊れかけのUSBハブを使ったからか、これにつないだ方は、なんとか感がなくもないものの、2台とも映写できました。
また、つい最近、結果、Androidスマホでミラーリングできたものの、後でスマホがMiracastに対応していないことを知り、買ってしまったAnyCastデバイスって使えないのかも?それに備え、届く前に似たような技術を探索、ラズパイ2Bや3B+とAQUOSテレビをHDMIケーブル接続してブラウザで直接とか、ノートPCとの間でVNCとか、スマホにVNCサーバdroidVNC-NGを入れてノートPCとの間でVNCとかやってみたりもしてみました。
微妙な点もありつつも、まずまず、代替策にはなるかなというケースもある中、そもそもRAM4GBや8GBのRaspberry Pi 4BならテレビにつないでノートPCとVNC接続はもとより、直接ブラウザででも余裕で動画視聴できるだろうなとは思っており、これも試したい1つでしたが、やはり、Raspberry Pi 400なら余裕でした。
RealVNCは快適快調でしたが、xtightvncをVNCクライアントとした時、マウスの動きは異様に、ソフトも少し挙動が遅い感じでした、がんばれxtightvnc viewer!
というか、Raspberry Pi 4B RAM4GBや8GB、Raspberry Pi 400を動画再生だけに使おうと思うとAmazon Fire TV StickやGoogle Chromecastと比べても超割高なわけですが、それは極一部、ラズパイなら、それ以外にも多々活用できるので。
備考に追記していた内容は、Raspberry Pi 400でできることは数知れずに転載、再編しました。