Orange Pi Zero 3 RAM4GBに公式Orange Pi OS Bookworm xfceデスクトップ版を入れてみた話。
イメージは、「RAM4GBボード用の」Orangepizero3_1.0.2_debian_bookworm_desktop_xfce_linux6.1.31.img。
このRAM4GBボードを買った当初も公式Orange Pi OS Bookwormのサーバ版を入れたのですが、Armbian、orange-pi-os、Kali LinuxといったサードパーティOSを彷徨って戻ってきた恰好。
自作中のテレビドアホンの親機としてタッチパネルとマイク&スピーカーにOrange Pi Zero 3 RAM4GBを使おうかとOS巡りしてみたら、何れも容易にタッチパネルは操作可能もオーディオに苦戦を強いられ、当初オーディオのみ試した際、容易に出力できたBookwormに戻ってきた次第。
その際、まだ使いみちを決めておらず、まだタッチパネルも買っていなかったので、この確認は必要でしたが、充実したOS旅のおかげで不安はなく、実際、xfceでも追加インストールしたMATEでもタッチ操作も機能しました。
初期設定をさておき、まず、デスクトップはこんな感じ。
まず、今回、RAM4GBのOrange Pi Zero 3にOrange Pi OS Bookworm xfceデスクトップは、こんな感じ。
xfceでも目的のタッチ操作と3.5mmオーディオプラグ+USB電源のスピーカー出力はできた一方、たいしたことではないものの、GUI設定[マウスとキーボード]からマウスの左用設定をしても効かず、他のデスクトップ環境ならいけるかもとMATEを追加インストール。
orangepi-configにはオートログイン項目がなく、ディスプレイマネージャがlightdmだったので/etc/lightdm/lightdm.confにおいて[autologin-session=mate]とし、起動したMATEでは、想定通り、マウスを左用とすべく、GUI設定できました。
なお、GUIでのマウス設定は、[マウスとキーボード]ではなく、[マウス]で行なうようになっており、変わっていました。
一方、意外なことに他OSでは全て問題なかったarecord -lの出力からUSBマイクは認識されているものの、デフォルトになっていないことが判明。
それだけでなく、PulseAudioの音量調節パネル(pavucontrol)の[設定|Configure]パネル全体がグレーアウト、カードがないとか言っている...pulseaudio -kしても変わらず。
カードがないと言っていることもあり、pactl list sinksにもpactl list sourcesも*null*みたいなのしかなく、pactl set-default-sourceでマイクのデフォルト設定もできない状態。
ならばとpipwire/pipewire-alsa(を入れるとpipewire-pulseも入る、逆も真なり)/wireplumberをインストールしてみるも何か間違えたのか、状況変わらず、これらをpurgeし、再度、pulseaudioをインストール。
とかやってPulseAudioに戻ってみたら、pactl list sinksにもpactl list sourcesの選択肢が増え、後者候補にはUSBマイクもあり、set-default-sourceで設定。
スピーカーも-Dオプションなしで再生できるようにはなった...が、なぜか、超早口状態...。
aplay -rとしてrateを適当に値設定しても速度に変化なし。
面白半分にYouTubeで音楽を聴いてみたら通常速度だとボイスチェンジャーかっと笑っちゃうほどの早口さ、変更してみた結果、0.5倍速くらいでちょうど良いくらいと判明(自身は音楽でなければ2倍速で聴くことも多く、それ以上に感じたものの、その程度だった模様)。
こんなの初めてだなと思いつつ、音量調節パネルの[設定]上に2つあった内部オーディオの一方をOFFにしてみると片方だけ効くことが判明。
それだけでは変わらないので、効く方の選択肢を一度OFF、改めて有効なステレオ出力などを選択してみたところ、通常速度で再生できるように...。
そうするとスピーカーも-Dオプションなしで再生できるようになり、ブラウザ越しでも使えることを確認。
ただ、pulseaudio -kすると同じように早口モードが再現、同じ方法で対処すると通常モードに...とお茶目な一面が...。
pipewireを試す前も、pulseaudio -kでこのような早口モードになったのかについては未確認。
後述のようにaptリポジトリを変更した影響でしょうか?
自作品の実運用時は、常時起動状態予定ですし、これがわかっていれば、対処のしようがあるので良いんですけどね。
順番が逆になりましたが、Orange Pi Zero 3用Orange Pi OS Bookwormの初期設定。
Orange Pi Zero 3では、有線と無線は排他、無線を使いたいものの内蔵は技適非対応につき、USB無線LANドングルを使うべく、/bootにあるorangepi_first_run.txt.templateをコピーするなりしてorangepi_first_run.txtを作成、編集。
microSDカードなり、チェーンブートしてUSBデバイスからなり起動するとデフォルトユーザーorangepiによるオートログインでxfceデスクトップが起動。
デフォルトユーザーorangepi及びrootの初期パスワードはorangepi、rootは速攻、sudo passwd rootで任意のパスワードに変更。
orangepiユーザーを新規ユーザーに移行すべく、su -したあと、useradd -m 新ユーザーなどとして新たなユーザーを作って/etc/group、/etc/passwdのorangepiを置換して新ユーザーに移行、chown -R 新ユーザー:新ユーザー /home/新ユーザー、適宜パスワードも設定。
念の為、sudo find / --nogroup 1001、sudo find / --nouser 1001して孤立したファイルがないことを確認(/home/orangepiは削除するのであっても無視、/procや/tmp以下がnot foundになるのは無視して良いはず)。
orangepiユーザーのホームディレクトリをsudo rm -r /home/orangepiとし削除。
NetworkManagerが使えるのでnmtuiで無線LAN設定(先のテキストで未設定なら固定IPなども設定)、USBドングルのSSIDを選択し、アクティベートしつつ、ホスト名を変更。
orangepi-configで適宜、SSHやAVAHIを選択・インストール、言語などを設定。
ベンダー公式OS Bookwormは、唯一、aptリポジトリがファーウェイクラウドだったりするのが気になっており、かと言って、*-sun50iw9であるカーネル類もさることながら、他にも何か違いがあるのかも?と躊躇していたものの、今回、deb.debian.orgに変更してみることにしました。
/etc/apt/sources.listを/etc/apt/sources.list.d/以下に適当な名前でリネームしつつ、内容を全てコメントアウト、http://deb.debian.orgにはなさ気なbackportsはsecurityに替えて全てhttp://deb.debian.orgに変更、deb-srcについては、non-free-firmwareだけを削除する恰好で/etc/apt/sources.listを編集。
なお、存在理由はよくわからないものの、/etc/apt/sources.list.d/以下にあるdocker.listの内容も全て(と言っても中華技術系大学らしきサーバ一行ですが)コメントアウト。
で、sudo apt update && sudo apt upgrade -yしてみるととりあえず無事完了。