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ラズパイ400パソコンにJulius/OpenJTalkスマートスピーカー搭載

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Raspberry Piって?

ラズパイ400パソコンにJulius/OpenJTalkスマートスピーカー搭載

ラズパイ400パソコンにJulius/OpenJTalkスマートスピーカー搭載

2022/08/27

 以前、作って運用しつつもブラッシュアップ中のRaspberry Pi 3 Model B+とJuliusOpen JTalkベースの自作スマートスピーカーがあります。

 主な機能は、

 尚、ラズパイ用ACアダプタを挿したスイッチ付きコンセントでのON/OFFとは別にラズパイ用boot/reboot/shutdown物理ボタン付き。

 音声認識にJuliusを使った自作スマートスピーカーに伝言とメモの機能を実装するにあたり、マイクとスピーカーを専有してしまうOSSやALSAからPulseAudioに移行しました。

 ちなみに便利なのでラズパイだけでなく、PC/Debianにも自作スマートスピーカー機能を搭載しています。

 自ずとモニタ付きとなるPC版スマートスピーカーには、PC及びラズパイ双方のスマートスピーカー機能のデスクトップアプリとしてPyQt5/Qt Designerによる操作パネルも作成しました。

Raspberry Pi 400+デスクトップPC周辺機器等パソコンにスマートスピーカー

 ラズパイスマートスピーカーのパネル操作含め、Debian GNU/Linuxパソコンにも入れたJuliusとOpen JTalkによるスマートスピーカー機能をRaspberry Pi 400パソコンにも入れてみることにしました。

 というのもRaspberry Pi 400 PCは、DebianノートPCよりCPU周波数及びコア数で上回り、スペック的にメインとも言うべき存在でもあり、ラズパイ400のみ起動したときのことを考慮し、基本、Debian PCでできることは、ラズパイ400でもできるようにしておこうかと。

 また、Raspberry Pi 3B+スマートスピーカーやノートパソコンに入れた当時、Juliusは4.4でしたが、その後、4.5、4.6とバージョンアップするにあたり、インストール時の作業にも変遷があり、4.6をインストールした今回、改めて整理しておいた方がよいかと。

$ mkdir path/to
$ cd path/to
$ git clone https://github.com/julius-speech/julius
$ cd julius
$ ./configure --enable-words-int --build=aarch64 --with-mictype=pulseaudio
$ make
$ sudo make install

 執筆時は、Juliusバージョン4.4とは言え、基本は、関連パッケージ含め、Juliusの通りですが、4.6では、configure時に注意しつつ、このようにします。

 特に--buildオプションは、少なくとも試した自身のRaspberry Pi 3B+では、aarch64-unknown-linux-gnuになるなど一様ではなく、リンク先に求め方がありますが、これが異なるとmakeに失敗したりするので要注意。

 尚、ここでは、pulseaudioを前提としています。

 ちなみに4.4の時、ラズパイにインストールする場合、事前インストールする必要のあるパッケージがありましたが、インストール済みだったのか、400では、その必要はありませんでした。

 また、これまでUSBメモリやSSDなど何度か、このスマートスピーカー機能を入れてきましたが、バージョン4.5だったか、途中で変更になったのか、一貫してだったのか定かではありませんが、PulseAudio前提で--with-mictypeオプションがなくなったことがありました。

 Open JTalkはこのリンク先で書いた通りです。

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