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謎が謎を呼ぶラズパイ2Bの挙動...と思いきや3B+でも同様

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Raspberry Piって?

謎が謎を呼ぶラズパイ2Bの挙動...と思いきや3B+でも同様

謎が謎を呼ぶラズパイ2Bの挙動...と思いきや3B+でも同様

2021/12/18

 原因不明のメール送受信できない事象に見舞われた話。

 昨日から突如、ラズパイ2Bサーバで共有しているメーラでメール送受信ができない事象に見舞われました。

 もちろん、メーラの設定などはいじっておらず、なぜ?状態。

 このサーバ、VPNの関係でブリッジしており、別のネットワークインタフェースになっており、これに固定IPを割り当ててはいるのですが、ふとifconfigを見ると内蔵は有線しかない2Bにおいて通常は唯一デフォルトとなる有線LANのネットワークインタフェースとなる(eth0など)e*に169.254.x.xというIPが。

 普段どうなっていたかを覚えていなかった為、systemctl restart networking...すると先のようなip割当がなくなり、メール送受信もできる状態に。

 しかし、何をしたというわけでもなく、数分もするかしないかで、すぐにまた同じようになってメール送受信不能に。

 他方、ブリッジしたネットワークインタフェースに固定IPは割り当てられているので当該サーバからローカル内にも外にもpingは飛ぶし、当該サーバに対してもpingは通るし、ssh接続もできる、mDNSによるx.localアクセスやVNC接続も可能、サーバからネットにもつながる、が、ただただメールだけができない状態...謎。

 LANケーブル自体か、ラズパイLANポートとの接触不良の気配を感じたのでLANケーブルを変えても、逆にスイッチングハブのポートを変えても変わらず。

 ONU+ルータを再起動しても、ラズパイとその先にあるスイッチングハブも電源を落として再投入しても変わらず。

 ラズパイのLANポート、もしくは、ネットワークチップやラズパイ自体が壊れたのかも?2B自体引退時期?

 と何度か、再起動を繰り返す内、ssh接続できなくなり、手持ちのLANポートUSB変換アダプタを使い、別のLANケーブルでスイッチングハブに接続するもダメ。

 なんで?と思ってこのアダプタを普段から有線でLANケーブルをつないでいるノートPCに接続してみると内蔵LANポートが優先され、NetworkManagerでLANポートアダプタに切り替えさせる必要があることを知りました。

 そこで近くに配置してあるラズパイパソコンのモニタ、ノートPCで併用しているWi-Fiキーボード&マウスをつなげて起動...LXDEにnetworkmanagerを入れる術がわからず、MATEを入れたところ、network-manager-gnomeが入ったようでLXDEでもNetworkManagerが使えるようになり、切り替えてみましたが、メール送受信における状況は変わらず。

 やっぱり、2B自体か、ハードウェア上のネットワーク系がいかれたかな...んー、わからん...。

 が、サーバが使えないのはなんですし、コロナの影響などもあって世界的に半導体不足の今、ラズパイも超品薄、そんな折、在庫なしとは謳ってなさそうなAliExpressで買うのは微妙に思えるので、急遽、LANケーブルもそれぞれ元のまま、何れもSSD化してある2Bサーバと3B+パソコンのラズパイとACアダプタのみ入れ替えることに。

 3B+サーバにおいては、/etc/fstabのブートパーティションのPARTUUIDをSSD内に焼いてあったブートパーティションのものに、2Bパソコンにおいては、SSDが替わるのでmicroSDの/boot/config.txtでシステムパーティションに当たるroot=PARTUUIDの値を替わったSSDのものに変更、何れも難なく入れ替え、正常にブートさせることができました。

 すると3B+サーバになってみたら、e*のIPアドレスは後にローカルのに落ち着いた模様も一時169.x.x.xになったこともありながらも何の問題もなく、メール送受信できるようになり、2Bサブパソコンの方も解像度の変更でも謎事象があり、原因不明のまま解決【*1】したり、ラズパイ及びACアダプタがスペックダウンしているので使い勝手はアレにしても正常に機能しています...。

 2Bもメール以外は正常だったのでパソコンとしても別に問題がないのは不思議ではないのですが...。

 なぜ!?原因はなんだったの!?

 お互い引越し先をめちゃめちゃ気に入って、すんごい良い気分ってこと!?

2022/01/15

 3B+でも再発...ラズパイモデルとは無関係だった模様。

 [POP3サーバに接続しています...***DOMAIN:995 接続に失敗しました(ホストへの経路がありません)]のようなメールサーバのポートへのアクセスに失敗しているものの、レンタルサーバとプロバイダのそれぞれのメール機能でメールを相互に送受信してみましたが、正常にできているので原因はローカル...。

 POP3の995ポートって受信メールサーバ...SSLの有無でポートを変えてみましたが、同じ、んー...。

 メールアカウントは、複数のドメインで数個ずつ、それ以外にプロバイダメールもありますが、全て受信できず、同じ状況...。

 もちろん、これらの設定は、少なくとも1年は、いじっていません。

 というわけでAnyCastデバイス到着前にテレビにおいて2Bではなく3B+で確認したいこともあり、本件を理由に前回入れ替えていた3B+と2Bを差し替え、サーバを2B、サブパソコンを3B+とすべく、元に戻しました。

2022/01/16

 以前書いた後述の通り、メールだけできないと思っていたわけですが、今回、外へのpingが通らない...、前回も同様だったのか?

 ただ、systemctl restart networkingでも一時的にすら復旧せず、有線ネットワークとtap_*が169.254.x.xとなっており、VPNかとsystemctl restart vpnserverしてもダメ、にわかに対処法を思いつかない...。

 と思ったら、LANケーブルの差し込み不良だった模様で挿し直したら外へのpingが通りました........................。

 が、やはり、メールはできない...。

 ローカルでは他にメーラを入れていないので未確認もメインのラップトップもLANケーブル・Wi-Fi、自作ラズパイ3B+スマートスピーカーもWi-Fi、メールできなくなった3B+もLANケーブルでアクセスポイントに、ディスプレイとしてテレビにつなげて使っていますが、ネット接続できています。

 また、戻した2Bも他用途では直前までネット接続できていました。

 よってメールサーバも、ラズパイ自体も、ONU+ルーター、スイッチングハブ、アクセスポイントとしている無線LANルータもこれら自体に問題はない。

 LANケーブルも余分にあるので替えてみましたが、状況は変わらない...。

 ONU+ルーター、スイッチングハブ、ラズパイを再起動しても変わらない...(当該ラズパイはLANケーブル使用なので無線アクセスポイントのルータは再起動していませんが)。

 設定も数年、問題なく機能していたのでシステムアップデートで支障の出る何らかの変更が行われてでもいない限り、問題ないはず。

 そういえば、昨日アップデートした後からだったような...アップデート時に関連する変更があったのか...。

 だとしてもネットには影響なくてメールに関連する変更って何...?

 あれ?通ると思ってたping、google.co.jpやgoogle.com、ocn.ne.jpは通るけど、任意で試したyahoo.co.jp、itmedia.co.jp、zdnet.com、mynavi.jp、microsoft.comや自身のメールサーバドメイン、httpドメイン、自身のサイトとかだと通らない...当該ラズパイだけでなく、他のローカルマシンでも...なんで?

 ONU+ルーター、スイッチングハブの電源抜いて10分くらい放置して再投入しても変わらない...。

 あ、pingは、受け付けるサーバと拒否するサーバがあるか...。

 いや、それはともかく、ネットもつながるサイトとつながらないサイトがある...、やはり、pingが通らないサイトはブラウザで開くことができないっぽい。

 違うメールソフトを使ってみましたが、変わらず。

 メールソフトの設定も改めてサーバやプロバイダメールの設定を確認しても間違っていない...、強いて言うなら、メールソフト側でTLSのバージョン指定はできませんが...。

 どのドメインもメール容量には余裕がある...。

2022/01/19

 ブリッジか、DNSサーバかと目星をつけ、結果、ブリッジする場合だけ起きることが判明しました...。

 ハードウェアに起因するものではないと判断し、問題切り分けのため、とりあえず、VPNに起因するか否かはさておき、これ用に設定してずっと問題なく運用していたブリッジを疑い、

 ブリッジ設定してあった/etc/network/interfaces.d/eth0をホームディレクトリに退避、/etc/dhcpcd.confでbr0eth0に変更、eth0にIP割り当てしない設定をコメントアウトし、再起動したところ、eth0に固定IPも割り当てられ、様々な怪現象もなくなり、メールも無事できるようになりました。

 ただ、ip addr show eth0してみると、固定IPの他に2つほどIPが割り当てられている?過去割り当てられていたもの?もあり、また、ifconfig結果では、固定IPではなく、それら2つの内、1つが表示されている一方、固定IPに対してsshログインでき、pingも通るのですが、こういうものでしたっけ!?

 これを見るとブリッジか?とも思えますが、インターネット上のサイトに対してつながるサイトとそうでないサイトがあったことを考えるとDNSサーバも怪しいか...。

 ということで先の設定をブリッジを復旧させるべく再設定した上で、/etc/dhcpcd.confを先に、そしてdhcpcd.confで上書きされる/etc/resolv.confを後で(なら前者だけでも良かったのか?)DNSサーバをローカル用に設定してあった192.168.0.1とかではなく、無料DNSの1つ1.1.1.1にしてみたところ、ip addr show eth0にはIPは1つも振られず、ip addr show br0には、固定IPのみが振られるようになりました。

 が、様々な怪現象やメール送受信の不具合はそのまま...。

 というわけで、再度、ブリッジ外しの設定をし、解決策を調査中...、結果、実質、VPN停止中...。

2022/01/30

 あれから、断続的に、いろいろやっていると、今度は、mDNS名が、複製される事象に悩まされ、いろいろやった挙句、固定IPを割り当てていたラズパイサーバにおいて、なぜか、1つのネットワークインタフェースに複数割り当てられていたIPアドレスを削除、固定IPのみにすることで一応、解決したのでブリッジ再開...と思ったら、メール問題が再発、改めてブリッジ停止......。

2022/02/03

 いろいろ試していますが、状況は変わらず...。

 やはり、固定IPに加え、ブリッジしない場合は、LAN内のネットワークアドレスのIPが、ブリッジした場合に限ってAPIPA/Automatic Private IP Addressingによる169.254.x.xというリンクローカルアドレス割り当てがなされるのが、原因じゃないかなと思うのですが...。

 外へのメールができないのも端末のIPがリンクローカルアドレスなら説明もつくわけで...。

 この仕組み自体は、DHCPがIP取得に失敗した場合でもローカル内では、なんとか通信できるように試みるもので必ずしも困ったものではないのですが...。

 そもそもDHCPに配布を求めてないんですよね...、IPを固定している|固定したいので...リンク先の設定で1年弱まともに運用できていたわけで。

 よって1つのネットワークインタフェースに固定IP以外には、DHCPによるIPもリンクローカルアドレスも要らないんですけどね...。

 Busterからbullseyeにアップグレードしたのは、2021/08末なので、bullseye云々ではなく、その後、冒頭述べた2021/12/17あたりのアップデート・アップグレードに起因するんじゃないかと。

 ただ、当初から気になっていたのは、Debian/Raspbianのネットワーク周りがStrectchかBusterあたりから?大きく変わってネットワーク系の設定で戸惑ったりすることが増えたこと。

 その中で/etc/network/interfacesから/etc/network/interfaces.d以下のファイルへ、更には、/etc/dhcpcd.confへ設定が移行、dhclientとdhcpcd、更にdhcpcd5の存在とか。

 VPN設定のリンク先においては、その/etc/dhcpcd.confと/etc/network/interfaces.d以下のファイルの設定を併用している、実際に運用できたことも、なぜ併用しなくてはならないのか、/etc/dhcpcd.confだけで完結できないものなのかと不思議に思っていました。

 この流れからいって/etc/network/interfacesや/etc/network/interfaces.d以下のファイルの設定が完全に無効になった?とかで挙動が変わったとか...。

2023/08/06

 うわっ更新してない...いつ、どうやったか失念しましたが、あれから解決、以後、この状況には至っていません...。

 尚、自身が何か勘違いしているのか、Debianの通信については悩むことが多く、最近もリンクローカルアドレスが表示されることはなかったものの、有線LANがGUI上で有線管理対象外になったり、ping/ssh/ネット接続でハマってDebian bullseye/bookwormでネットワーク設定の状態に落ち着きました。

【*1】

 ページを起こすほどでもetcページに書くほどでもないけど、情報は残しておいた方が良いかと思い、ここに。

 ラズパイの解像度は、/boot/config.txtやraspi-configで設定したことはありますが、今回は、前者は既にラズパイパソコンとして使っていたこともあり、妥当な値に設定済み、後者では1つのみで選択肢がなく、それらでは解決できずな事態に。

 いろいろ検索してxrandrに行き当たり、killall xorgも交えてこんな風にやってみたのですが、どのコマンドでも[Failed to get size of gamma for output default]が出力され、一向に変わらない、何度か再起動してみても変わらなかった...。

 が、何かの拍子に再起動後、xrandrでの設定がxrandrコマンド結果に追加、xrandr --currentでも(デフォルトとして)表示、tvservice -m DMTでは、オススメとして列挙され、[Failed to get size of gamma for output default]も併せて表示されつつ、解像度はというと正常に変更された状態になりました。

 これまた何が原因か、何が功を奏したのか、わからずじまい...、そして、ちゃんと設定されても尚、このエラーじみた紛らわしいガンマサイズのメッセージはなんぞや...。

2021/12/19

 再発...、と思ったら、VGA-HDMI変換アダプタというか、モニタのVGAプラグ固定ビス2本の内、1本が以前から効かなくなっていたことによる接触不良が根本原因だと判明...。

 うまく押さえてそっとしとけば大丈夫...。

raspbian:~ $ tvservice -m DMT
Group DMT has 10 modes:
          mode 4: 640x480 @ 60Hz 4:3, clock:25MHz progressive
          mode 6: 640x480 @ 75Hz 4:3, clock:31MHz progressive
          mode 9: 800x600 @ 60Hz 4:3, clock:40MHz progressive
          mode 11: 800x600 @ 75Hz 4:3, clock:49MHz progressive
          mode 16: 1024x768 @ 60Hz 4:3, clock:65MHz progressive
          mode 18: 1024x768 @ 75Hz 4:3, clock:78MHz progressive
          mode 32: 1280x960 @ 60Hz 4:3, clock:108MHz progressive
          mode 35: 1280x1024 @ 60Hz 5:4, clock:108MHz progressive
          mode 36: 1280x1024 @ 75Hz 5:4, clock:135MHz progressive
 (prefer) mode 47: 1440x900 @ 60Hz 16:10, clock:106MHz progressive
raspbian:~ $

 しっかり接触していれば、tvservice -m DMTでも[Failed to get size of gamma for output default]というメッセージは表示されませんでした。

 というわけで、こっちは、謎でも何でもなく、謎は1つだけで呼ばれる謎はありませんでした...。

備考

 尚、ラズパイとACアダプタだけと書きましたが、実際には、SSDケースも交換しました。

 というのも、つい先日、サーバとしていて相性バッチリのUSBメモリの不調から交換したものの、当初から不向きなUSBメモリを使い続けていたRaspberry Pi 2BをSSD化すべく、メインノートPC、ラズパイ3B+サブパソコンいずれかのSSDとの差し替えの可能性も含め、ESSENCORE KLEVV 240GB SSDを購入。

 結果、メインのノートパソコンdynabook B45/BのTranscend 128GB SSDをESSENCORE KLEVV 240GB SSDに換装、また、ラズパイ2BサーバのシステムディスクをUSBメモリ32GBからTranscend 128GB SSDに換装することにしました。

 他方、数年前にHDDからA-DATA SSD 120GB ASU650SS-120GT-Rに換装していたラズパイ3B+サブパソコンは、その際、AliExpressで激安ゆえ念の為2個買っておいた2.5インチHDD/SSDケースの内、幸いSSDブート可能だったUSB3.0対応のHDD/SSDケースを、おそらく初期モデルのラズパイ2Bサーバについては、microSDブートできればよいことからUSB3.0対応も残念ながらSSDブートできなかったHDD/SSDケースを使っていたので、必然的に今回、このSSDケースも交換するに至った次第。

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