PerlとArduinoでLチカを実行してみるページ。
Arduino IDEは、C/C++ベースですが、このIDEには、ArduinoとPCやRaspberry Piなどとの間をシリアル通信で接続して操作できるFirmataプロトコルを使ったサンプルスケッチ群があり、例えば、これをArduinoボードに書き込んでおけば、PythonやProcessing、Ruby、Perl、JavaScript...などのスクリプトやC/C#などのプログラミング言語からでもArduinoを操作・制御することができるようになる模様。
ここでは、この中からPerlとperl_firmataライブラリを使わせて頂き、Arduino界のHello World!であるLチカ(blink)を実行するまでの手順を書きます。
もちろん、後でもよいですが、今回は、まず、ArduinoボードにArduino IDEのサンプルスケッチStandardFirmataをアップロードしておくものとします。
サンプルスケッチStandardFirmataは、Arduino IDEの[ファイル/File] => [スケッチ例/Examples] => [Firmata]にあります。
公式サイトのPerl Downloadから使用中のOS用のPerlを、もしくは、リポジトリにあるならそれをインストールします。
ntruchsess/perl-firmataからzipファイルをダウンロードすると共にリンク先の通りにインストールします。
尚、もしかして...と思いつつも、だいぶ悩まされたのですが、Device::SerialPortも併せてダウンロード、READMEファイルにある通りにインストールします。
これがないと[Can't locate object method "new"...]というエラーにはまってしまうので注意。
結果、SerialPort.pmは、/usr/local/lib/i386-linux-gnu/perl/5.24.1/Device/以下にインストールされましたが、他にコピーしたり、ソフトリンクを張ったりするする必要はありませんでした。
ソースコードは、example-blink.plをコピー&ペーストしただけ。
Arduino IDEのサンプルスケッチStandardFirmataをアップロードしたArduinoボードをPCにUSB接続しておきます。
シリアルポートは、固定なのでArduinoボードで使っているものを予め確認して必要ならソースコードを編集しておきます。
perlにファイル名を引数として渡せば、実行権限がなくても実行できます。
実行中、端末上では、ON、OFFが繰り返され、今回はUno互換機を使いましたが、少なくともNanoやPro Miniなどなら、Arduinoボード上のLEDが点滅しているはず。
breakさせておらず、無限ループ状態なので終了するには、キーボードの[Ctrl]+[C]ボタン同時押しで強制終了させます。
シリアル通信越しであるため、高速通信は厳しいにしてもPython/Perl/Rubyなどのインタプリタのスクリプト言語やNode.jsなど今時のJavaScriptフレームワークなどでArduinoを操作可能になると電子工作からIoTへの架け橋の役割もあり、できることの幅が広がるでしょう。
Python/Perl/Ruby/JavaScriptだと自身は、それほど詳しいわけでもないですがPerlが最も身近、続いて(昔のクライアントサイドの)JavaScript、PythonはJavaと共に超初心者レベル、Rubyについては門外漢。
ただ、JavaScriptはさておき、Arduinoを楽しむ上でPython/Perl/Rubyの内、何れかは使っていくことになるだろうということで今更ながら基本中の基本Lチカのやりやすさで決めようかと比較検討中。
ここでは、これまで最も身近だったPerlを使ってみましたが、ソースコードからするとJavaScriptもそうですが、Python、Rubyの方が明らかに少ない記述で書くことができ、エレガントという印象。