PCを長年使っていると台数が増えていくことがありますよね。
そう、まだ十分使えるのに自ずと(、いや買わなくちゃいけない風潮にのせられて)次世代のパソコンを買っている内に。。。
かといって1人で複数台使う用途は、普通は思いつかないし、思いついたとしても実用的でなかったりして家族や親類、知人、友人にあげたり、譲ったり。。。
もちろん、下取りに出すという方法もありますし、需要がある場合もあるのでネットオークションなどで売るという選択肢もありますが、機種や程度、年式などによって相場もマチマチで流動的なものもあれば、既にほとんど値がつかないものもありますし、販売するとなると「OSなし」にするにしてもフォーマットしただけでは、様々な状況を想定した場合、データの消去としては、まだ、少々、心配が残ります。
むしろ、省エネ性能が著しく向上する昨今、古いPCは電気代が・・・とか、もう古いし、十分使ったからと以前は、自治体の粗大ごみや資源ごみ回収を利用して廃棄する人もいたでしょうが、資源有効利用促進法の施行以降は、『PCリサイクル』マークの付いたPCは無料、マークが付いてないPCは有料でメーカー、販売会社や『パソコン3R推進センター』に、メーカーや販売店が既に存在しなかったり、『PCリサイクルマーク』がないものは、有償で『パソコン3R推進センター』回収を依頼することが義務付けられており、この場合、数千円の負担が必要です。
このような状況から売るにも回収依頼するのも。。。と、そうこうしている内にOSのサポート期限切れが差し迫って買い替え、更新を促されたり。。。そうは言ってもと。。。使わないまま家に置いてあるなんてこともあるでしょう。
でも、それはかえってチャンスとも成り得ます。
結構古くてもボロく見えても、まだ十分使える可能性がありますから。
よって、ここでは廃棄については、除外し、再利用方法について記します。
ここ最近、ACPI/Advanced Configuration and Power Interfaceに起因して古いパソコンが使えなくなる事態が起きています。
ACPIとは、BIOS依存だったサスペンドやハイバネートなどの電源管理をOSからも比較的細かく制御できるようにした、ある意味、歓迎すべき、仕様であり、今尚、アップデートされており、OSとBIOSも、必要に応じて、これに対応すべくアップデートされているようです。
一方、OSでも制御できるようになったとはいえ、BIOSに依存していることに変わりなく、このBIOSは、PCをメーカーが機種ごとにサポートしており、PCに限らず電気機器には法的な保守期限があり、例えば現時点では、メーカーが修理用部品を在庫しなくてはならないのは6年であり、これを過ぎると、あっても中古やジャンクしかなくなり、極端に入手しづらくなりますが、同じようにBIOSも保守されなくなり、アップデートされ続けるACPI仕様に追従できなくなってもアップデートができないためにお手上げという状況になっているケースがあります。
というか、自身は最近、こうしたケースに遭遇したマシンがあり、おそらく、そういうことだろうと認識しています。
メーカーや機種にもよるようですが、このようにACPIにBIOSが対応できなくなってくると、その状況により、ノートパソコンやデスクトップパソコンでは、少なくとも電源管理においてハイバネートやサスペンドを使うことができなくなります。
その状況で、これら機能を使うと画面がロックしたり、起動時、画面が乱れたり、真っ黒になって一向に進まず、強制終了するしかなくなったり、ノートPCだとACアダプタかPC内蔵バッテリの何れかでしかBIOS画面や起動メニュー画面への遷移、OSの起動できなくなったり、ひどいとPC自体がサスペンド状態として認識され、BIOSやOSの起動オプションでACPIを無効にしてすら、手の打ちようがなくなったりします。
当該ケースで、もう復旧が無理そうな自身のマシンは、10年前に製造された32ビットの東芝のダイナブック(ノート)ですが、まだ、使えるには使えるものの、同じく32ビットで10年前製造のヒューレットパッカードのPavilionもハイバネートやサスペンドを使うことができないため、電気・電力の無駄が甚だしい状況になっています。
何れも故障による交換や増強など手を入れてきた上で、まだまだ十分に使えることから、苦々しいことこの上ありませんが、仕方なく、新たに限りなく最新に近いノートPCを購入しようと思っています。
尚、今、最新を買うとBIOSマシンはなく、これに代わったEFI/UEFIだと思いますが、同様のケースが将来起こり得るのかは不明、もし、その可能性があるなら、物理的な故障でもない、そんなことで買い替えなんて納得いかないので何らかの対処を願いたいものです。
ちなみに、この2台より以前に買ったSOTEC e-oneは、その電力消費量の高さから、先日来、CRTモニタは有料処分、電源は、DC安定化電源として使用中、それ以外は、部品としてストックしていますが、途中、8年ほどブランクがありつつ、ACPI/BIOS問題に直面しなかったこともあり、FDD/CDドライブは壊れていたものの、ある意味当たりで製造から18年間経っても使えていました。(前述の通り、怪しいながらも電源は未だに使えています。)
というわけで急遽、低消費電力のノートパソコンを1台調達することにしました。
う...下記リンク先でも書いたように、気づけば、そもそもLinuxでも32bit CPUマシンは、サポート終了が明言されていて見限られているというのが大勢の状況のようで、以後、ACPI問題に直面していないマシンにおいては、サスペンド、ハイバネートといった電源管理も行なうことができ、最新版カーネル・パッケージを使うことができるという意味で最後の頼みの綱は、NetBSD、OpenBSDあたりとなりそうですが、これらもどこまでサポートしてくれるのか...。