Windows VistaのHDD寿命に伴いHDD換装、RAMの増設、外付けCD/DVDドライブのゲットにより生まれ変わったPC、Pavilion Slimline s3140jpは、大容量になったこともあり、マルチブート構成にすることにし、*BSD/UNIX/Linuxの内、当初メインにするつもりでインストールしたFedora 20 KDE Spinに続き、NetBSD/i386 6.1.5を入れると共にメインをNetBSDに切り替えることにしました。
Pavilionの前に自身の保有マシンSOTEC e-one 500A/Windows 98 SE、TOSHIBA dynabook Satellite T30 160C/5W/Windows XPや知人のFUJITSU FMV C6320/Windows XPにおいて標準システム(オリジナルカーネル+ユーザーランド)がコンパクトで、その分、ソフトウェアなど他にリソースを割くことができそうなことに優位性を感じ、インストールしたNetBSDを使っている内、最小構成から組み上げることができる魅力と、それゆえに付け焼き刃の知識では太刀打ちできないこともある、その奥深さに探求心が芽生え、おもしろくなってきて常時起動するならこっちだろと思うに至った次第です。
とはいえ、NetBSD上でも既にGNOME2/KDE4/Xfce4は使えますし、wip(非公式リポジトリ)には、light-desktopと呼ばれているLXDE(あとで気づけば、MATE、Cinnamon)もあり、LXDEもちょっと手を入れれば、普通に使えるのでkdmでこれらを切り替えて使っています。
VMwareはその登場当初こそ使えた模様も今は予定もなさそう、VirtualBoxはwipにあるものの、まだ即使える状態ではないですが、QEMUや各種エミュレータは公式リポジトリにありますし、NetBSD上のFirefoxは3.1、17、24(その後、31も追加)とタイムリーに最新版が使えるわけではありませんが、Seamonkeyは最新版を利用可能で何れにしてもYouTubeやradiko、らじるらじるなどの視聴もでき、メーラーもGNOME、KDEなどの標準の他Thunderbird、Claws Mailなどが、オフィススイートにはLibreOfficeが、Filezilla、GIMP、多数の画像ビューワ、VLCメディアプレーヤー他各種プレーヤーもあり、これらを使えばCD/DVDも視聴でき。。。といった具合にソフトウェアも事欠きません。
他方、例えば、デスクトップ環境を使うにしてもNetBSDには、pkg_*/pkginを含む、pkgsrcという洗練されたパッケージ管理システムはあるものの、今のところグラフィカルツールはありませんし、何かと仮想ターミナル(仮想端末)を使うことになる場合があり、これを使うことが前提でも抵抗がない人なら尚更ですが、手順さえ踏めば、そうでない場合でも、すぐに使い始めることができるでしょう。
かく言う自身は、6.1.2から入ったNetBSD新参者です。
尚、当該マシンでは、FAT32フォーマットしたブートパーティションを用意、そこにGRUBをインストール、そのGRUBメニューから各パーティションに遷移するようにしています。
NetBSDの場合、チェーンロードすれば、NetBSDのブートセレクトコード(詳細は下記リンク先参照)が呼びだされ、メニューが表示されます。
ちなみに(hd0,netbsd1)の表記は誤記ではなく、GRUB 2では、insmod part_bsdを指定することで仮に他にmsdos2などが混在しても、また、3つめのパーティションにNetBSDがあったとしても1つのめのNetBSDパーティションとして(他の*BSDもきっと同様)netbsd1で認識してくれます(もちろんmsdos3の位置にNetBSDがインストールしてあるなら、(hd0,msdos3)、(hd0,3)のように指定しても認識されます)。