NetBSD/i386をインストールするにあたって最も簡単で手軽なのは、NetBSD用インストーラ[sysinst]を書き込んだブータブルCD(Live CD)やブータブルUSBメモリ(Live USB)からインストールを行なうことでしょう。
NetBSD Live USB用やQEMUでも使えるHDD用イメージの作成方法やUSBメモリからのブート方法などについては、後段の各種リンク参照。
一応、NetBSD 4.0から既にGPTの認識、操作は可能となっている一方、sysinst自体は、執筆時点では、まだEFI/GPTに対応していませんが、以下のNetBSD WikiにMac OS XやLinuxに触れつつ、NetBSDにおけるGPTパーティションの扱い方が掲載されているので必要に応じて参照ください。
尚、現時点の最新はNetBSD 6.1.5ですが、近々、安定版もリリースされるであろうメジャーバージョンアップとなるNetBSD 7では、sysinstでGPTがサポートされる予定です。
ブータブルCD・Live CD用のISOディスクイメージを入手するには、NetBSD本家やミラーサイトのpub/NetBSD/NetBSD-version/i386/installation/cdrom/のboot.iso(VGAコンソール用)、もしくは、boot-com.iso(シリアルコンソール用)をダウンロードします。
pub/NetBSD/images/NetBSD-version/などには、USBメモリ用の.isoや.imgもありますが、NetBSDのboot.isoはハイブリッドISOなのでUSBメモリに書き込むこともできますし、何より軽量です。
尚、ISOディスクイメージは、ソースをダウンロードするなどして入手した後、build.shやNetBSDブータブルCDの作り方・検査方法・焼き方をたどってi386ならmkisofsを使って作成することもできます。
いわゆるWindowsマシン(BIOS採用IBM PC/AT互換機、Intel CPU)で32bitならNetBSD/i386を参照します。
ブータブルISOディスクイメージを入手、もしくは作成したら、CD/DVD/USBメモリに書き込む方法もいくつかあります。
ちなみにcdrecordコマンドは、sysutils/cdrtoolsパッケージに含まれています。
また、DVD用には、sysutils/dvdrecordコマンドがあります。
ブータブルUSB・Live USBの作成方法については、how to install netbsd from an usb memory stickに複数の方法が書いてあります。
尚、これらメディアに書き込むのではなく、ISOディスクイメージを単にコピー、ブートローダを使ってNetBSDのsysinstでもISOブートすることもできます。
ISOディスクイメージをCD/DVDに焼くGUIソフトウェアは、*BSD/UNIX/LinuxだとBrasero、K3b、Xfburnなどがあります。
デスクトップ環境GNOME標準のBrasero。
デスクトップ環境KDE標準のK3b。
デスクトップ環境XfceやLXDE標準のXfburn。
これらは、Linux/*BSD/PC-UNIX/Mac OS Xマシンを既に持っているか、WindowsマシンでもCygwin、もしくは、仮想化ソフトウェアにLinux/*BSD/PC-UNIXなどをインストールした環境があれば、この方法を実行することが可能、また、CD/DVDに書き込むならimgBurn、USBメモリに書き込むならDD for Windowsというソフトウェアもあるようです。
それ以外の方法を希望する場合、ドキュメントの充実度に驚かされる何とも頼もしいArch Linux Wiki USB Installation Media (日本語)を参照するとWindowsやMac OS XなどでUSBメモリに書き込む方法や注意事項なども詳細に記されており、とても参考になります。
インストーラ用メディアの準備ができたら、i386マシンであれば、次のようにします(可能なら順番は逆でも可)。
CD/DVD/USBメモリ全体にISOディスクイメージを書き込んだ場合、これでインストーラsysinstが起動するはずですが、そうでない場合やマルチブート構成にする・した場合には、NetBSD用ブートローダや汎用ブートローダをインストールして起動するOSを選択できるようにする必要があります。
ちなみにBIOSの優先順設定にCD/DVD/USBメモリなどがないとか、特にUSBメモリの場合、当該製品の性質上なのか、うまく起動できないといった場合には、先のリンク先にあるPLoP Boot Managerを使うとよいでしょう。