NetBSD 7.0が2015/09/25に正式リリースされていました。(公式発表は数日後の米国時間2015/10/08だった模様。)
6.1.2からNetBSD/i386ユーザーになった自身としては、6.1.3、6.1.4、6.1.5とマイナーバージョンアップを経て初のメジャーバージョンのアップグレードになります。
NetBSDにおいてはメジャーバージョン間のアップグレードはできないと思い込んでいましたが、それは、記憶違いでマイナーバージョンアップでは利用できているものの、まだ正式版に至っていない模様のsysupgradeコマンド限定の話だったようです。
INSTALL.htmlの該当箇所を読んでみると6.1.5から7.0へのアップグレードにおいては、『NetBSD 5.xからのアップグレードに影響する問題(Issues affecting an upgrade from NetBSD 5.x releases)』にあるグループやユーザーが存在する前提で、予めグループ_gpioと_rtadvdの2つ、_rtadvdユーザーを1つ追加しておけば、sysinstのUpgrade...メニューからでもできる模様。
というわけで一部CLIベースのLive版を含む各種インストーラ・アップデータをマルチブートしている手持ちのUSBメモリを使って早速、マイナーバージョンのアップグレード同様に共にNetBSD 6.1.5が入っているe-one、dynabook、Pavilionの3台でNetBSD 7.0にアップグレードしてみたところ、あっさりできました。
Pavilionでは、なぜか、ネットワークデバイスの指定を要求されましたが、そうした場合でも[Ctrl]+[z]で一時停止、ifconfigしてネットワークデバイスを確認後、fg %1としてアップグレード画面に戻ればよいでしょう。
正式リリースされたら、すぐにアップグレードしようと思っていたのですが、リリース日から1ヶ月程度も経ってしまった頃、今更ながら無線LANの検証をしている際に手持ちの無線LANアダプタをサポートしているNetBSD 7.0が既にリリースされていたことに気づき、ようやくアップグレードするに至りました。