Windows Vistaのサポート期限切れまで3年を残し、期せずしてHDDの寿命を迎え、HDD換装、RAMの増設、外付けCD/DVDドライブのゲットにより生まれ変わったPC、Pavilion Slimline s3140jpにBSD/PC-UNIX/Linuxの中からメインで使うことを想定してFedora 20 KDE Spinを入れてみることにしました。
Fedora Projectでは、2007年から目的に合わせてパッケージを厳選したディストリビューションを別プロジェクトSpinとして開発しているようで、今回はそのうち、デスクトップ環境によるSpinプロジェクトの1つKDE版という位置付けとなるようです。
QEMUの他、Vistaで使っていたVirtualBoxやVMware Playerなどの仮想化ソフトウェアを使うつもりで、ざっと見たところ、Fedoraは何れも利用できそうなので統合デスクトップ環境込みのISOディスクイメージの内、xfceとLXDEで若干迷いつつ、結果、試したときは、どちらもページ読み込みエラーとなり、それならとクリックしてみたらスムースにいったKDEバージョン(Fedora 20 KDE 32bit版)をダウンロードすることになりました。
と書きつつ、今更ながら、Vista上の仮想マシンで検証した際に使ったISOディスクイメージ(Fedora 18 LXDE 32bit版)があったことに気づきました・・・それを使ってインストールしてアップデートも確認してみるというのもありだったなと。。。
Pavilionの方も内蔵CD/DVDドライブは既に壊れているのでBUFFALOの外付けCD/DVDドライブをPavilionにUSB接続し、起動するとFedora 20 KDEのLive版が起動しました。
以前、仮想マシンでFedora 18 LXDE版をインストールした時は、ホストマシンのRAMが1GBだったことから、せいぜい512MBしか割り当てられず、LXDEでも実用に耐えるものではありませんでしたが、今回は、PCのRAMを2GBに増設した上、このマシン上で直接操作しているのでKDEのLive版も快適です。
早速、Live版のデスクトップ上にある[HDDへインストール]アイコンをクリックし、インストール、Linuxにしては、時間かかる気がしたものの、完了。
。。。と思ったら、ぼんやりしていたようで、160GBから換装した2TBのHDDにFedoraだけ入れてしまいました。
贅沢な悩みではありますが、1TBのWD Blueと2TBのWD Greenで悩んで2TBにしてみたものの、持て余し気味です。
Windowsがあれば、また話は別ですが、Clonezillaでの救出もできなかったため、Vistaの復旧は厳しそうですし、他にあるマシンも既にNetBSDに入れ替えたりしてセキュリティサポート継続中のWindowsはもうありません。
マルチブートという手もあるものの、それまでHDDの容量が小さいものばかりだったこともありますが、PCに入れて使い分けるという状況が想定できず、興味もありませんでしたし、ましてCygwin/MinGWやWineはもとより、仮想化ソフトウェアを利用できる昨今、甲乙つけがたく、どれをメインOSにしようか迷ってマルチブートというのは、使い勝手からいっても、実作業からいっても現実的ではないですし、例えば、遊びと仕事でOSを分けるというほどカスタマイズしなくてはいけない状況でもないので、尚更、マルチブートへの関心は低下するばかり。
ちなみにHDDを換装する前に仮想マシンが増えてディスク容量を増強すべく、2TBの外付けHDDを導入していました。
そんなこんなでマルチブートに特別魅力は感じないのですが、なんだかんだ言ってみてもマルチブートにでもしないと1つのOSで2TB割り当てておいても何れにしろ使いきれない・・・という発想も比較も不毛な気はしますが・・・
ということで入れるOSは想定せず、BIOSパーティション3つと拡張パーティションを作成、Linuxの場合、少なくともルートとスワップ(他にもLinuxを入れるなら共用できる)で2つパーティションを要するので(入れるOSも決まらないくせに)拡張パーティションにFedoraを入れて運用することにしようということで仕切り直し。
外付けCD/DVDドライブに、パーティション編集ソフトGPartedが入っていて既に焼いてあった手持ちのPLoP LinuxのLiveDVDを入れ、GPartedを起動、先の想定のようにパーティションを適宜切り、拡張パーティションにFedoraとLinux swap用の領域を確保、適用して終了、PLoP Linuxで再起動し、BIOSブートメニューを表示させつつ、FedoraのインストールDVDに入れ替え、起動、インストールし、完了。
当該マシンでは、FAT32フォーマットしたブートパーティションを用意、そこにGRUBをインストール、そのGRUBメニューから各パーティションに遷移するようにしています。
ブートパーティション上のGRUB 2においては、このようにすることでFedoraのパーティションにインストールされたGRUBメニューを呼ぶことができました(FedoraのパーティションにインストールされたGRUBは、メニューが自動生成されていたのでGRUB 2だったということになります)。
再起動してPCからFedora 20 KDEを起動してみると。。。重い・・・Live版の時にK3Bを使おうと思いつつ、重いのでFedoraにあったソフトでメモリを確認したら物理メモリの空き領域がほとんどなく、ポップアップ表示されるメッセージによれば、そりゃちゃんと構成されてる証だよ的なことが書いてあり、は?と思いつつ、PCから起動後も、同じ状況。
こりゃ、メインOSとしてはボツか・・・と思いつつ、何度か再ログインしたり、再起動したりしているうちに、なぜか、何事もなかったかのように軽快に動くようになりました。。。なんだったんだろう。。。原因はK3Bだったのかな?
[追記]Feodraではなく、KDEに起因する現象のようです。
ざっと[Software Management](Apper)というグラフィカルフロントエンドでパッケージを眺めてみるとFedoraは絞り込んで厳選したと謳っているパッケージ群、当然のことながら、すべて使いたいというわけでも、使いきれるわけでもないものの、ちょっと少ないかな。。。という気もしなくもありませんが、過去常用していたようなものはたいていありますし、ないものでもKDE標準のツールが、それ以上に高機能だったり、そうそう!これこれ!というような、しっくりくるものもあったりでメインOSとして必要十分といえそうです。
KDEの使い方に慣れてきたところですが、Fedoraでは、比較的簡単に各種統合デスクトップ環境やウィンドウマネージャを切り替えて使用することができるので他のデスクトップ環境の使い勝手も確認してみることにしました。
というわけで、このページは、HP Pavilion Slimline s3140jpのHDD換装&RAM増設後、拡張パーティションにインストールしたFedora上のKWriteで書いており、一時メインマシン代替となっていたdynabookは数日後にはサブマシンとなるなど作業用メインOSが、Vista、NetBSD、Fedoraと移り変わった数日間でした。
ある日、PCの終了が遅い時に電源ボタンを押して強制的に終了させたところ、次回以降、起動する度にこんなメッセージが表示され、緊急モードに入ってしまいました。
Welcome to emergency mode! After logging in, type "journalctl -xb" to view system logs, "systemctl reboot" to reboot, "systemctl default" to try again to boot into default mode.
Give root password for maintenance
(or type Control-D to continue):
-------------------------
ようこそ緊急モードへ!システムログを見るためには、ログイン後、[journalctl -xb]、再起動するためには、[systemctl reboot]、デフォルトモードで再度起動してみる場合は、[systemctl default]と入力してね。
メンテナンスするならrootパスワードを入力してね。
(または、継続するなら[Ctrl]+[D]を入力):
とりあえず、インターネットを検索すると米英語なら未解決含め、多数情報がある中、GPartedを使うというアイデアが。
それによると
とあり、やってみると確かに、無事、元に戻りました。
GPartedでなくてもParted Magicなどでもできるでしょう。
更に後日、fedupでFedora 21にアップグレードしたあととあるPolicyKit関連の警告に対処することになりました。