ブラウザを使ってグラフィカルにシステム管理ができる*BSD/UNIX/Linux用GUIツールWebmin(Perlベース)は、もちろん、NetBSDでも使うことができます。
UNIX系OSを使いたいけど、デスクトップ環境がプリインストールされたディストロならともかく、一部のLinuxや*BSDみたいにデスクトップ環境のインストールすら、基本、CLIって言われてもなー、もっと多くのことをグラフィカル操作できればいいのに。。。と思っているなら、これを試してみるとよいでしょう。
Webminを利用するのはとても簡単でwebminパッケージに加え、httpsでアクセスできるようにopenssl、p5-Net-SSLeayをインストールしておきます。
もちろん、make installしても構いません。
次に(自身で使うだけなら)自己発行のSSL証明書の雛形を適当なディレクトリを作成の上、OpenSSLをインストールすると配置されるスクリプトファイルCA.shを先の作成済みディレクトリにコピー、これを-newcaスイッチ付きで実行し、証明書を生成します。
/etc/openssl/openssl.cnfがないと言われたら、ソフトリンクを張るなりして、再度、実行します。
あとは、ブラウザからhttpsプロトコルでhostname.domainnameのポート番号10000にアクセスするだけです。
尚、同じMozilla系でもSeamonkeyではhttps未対応?なのかうまくいかず、Firefoxでやってみたら、あっさりアクセスできました。
ちなみにSSL証明書を生成しておかないと「接続の安全性を確認できない」とか、「有効期限が切れている」とか表示され、[例外を追加...]ボタンをクリックしてもいろいろ確認を求められることになります。
デフォルトは英語表記となっており、検証時点のバイナリwebminバージョン1.600では、[Webmin Configuration]から「Language」アイコンをクリックすれば、言語選択画面が開きます。
そこで[Japanese (JA_JP.UTF-8)]を選択して[change Language]?([言語の変更])をクリックすれば、日本語の表記になります。
Webmin 1.600のシステム設定画面はこんな感じ。
ただ、よく見ると最新版1.750を利用できるとあり、ブラウザ上でできるの?と思いつつも[Upgrade Webmin Now]ボタンをクリックするとアップグレードが始まります。
アップグレードが終わるとWebmin 1.750にアップグレードされました。
表示しきれないので2枚に分割。
[Webminの再起動]ボタンをクリックしてWebminを再起動し、再ログインしてみると。。。
更にアイコン類が新しくなっている模様。
尚、1.600時点で日本語表記に変更しなかった場合、1.750のトップ画面の「System」メニューから「Language」アイコンをクリックして適宜選択すれば日本語表記に変更できます。
Webminは機能をモジュール化、多彩なモジュールが用意され、各種モジュールを追加することで機能を拡張することができるようになっており、ブラウザ上から追加や削除、再読み込みなどもできるようになっています。
自身は、NetBSDでCUPSを使うにあたってWebminにたどり着いたものの、現役のcupsadmin.wbmがないようで結局、使っていませんが、このWebmin、UNIX系において汎用で、しかも随分前から利用できたことを考えると驚きです。