ここまでいろいろ書きましたが、このページの意図するところである『自分や家族用として古いPCを再利用する』ことに話を戻します。
時代にもよりますが、例えば、ザウルス、カシオペアやモバイルギアなどWindows CE機、CRTモニタ付き、または、CRTモニタ一体型PC含むシングルコア時代のPCやWindows XP搭載機など初期のデュアルコア世代のPC等々、技術革新著しく、今となっては、低スペックも、いつ壊れるか時間の問題というマシンから、実は、まだまだ十分使えるマシンまでいろいろな状況が考えられます。
中でもWindowsのサポート期限が切れたPCについて考えてみましょう。
ニュースなどを見ていてもWindowsのサポート期限が切れたら、まるでパソコンもろとも下取りや回収してもらって処分するしかないような空気を醸し出していますが、何も即処分しなくても有効に使い続けられる可能性は十分にあります。
ただし、OSサポートが期限切れになってしまった後は、対策を講じるまでは、『インターネットに接続しない』『有線LAN・無線LAN問わずLANにも参加させない』、他のマシンと使いまわしするような『BD/CD/DVD/USB』も利用しない。。。といったことは、大前提として考えなくてはいけません。
ウィルス感染による情報漏洩や踏み台にされて他人のPCを攻撃する為に使われたり、それが為に誤認逮捕に至ることも事実ありましたし、PC自体が使えなくなったり、身に覚えのない請求画面が出てきたり。。。ということを回避する為にも感染を拡大させないためにも。
でも、今の時代、インターネットにつなげない、BD/CD/DVD/USBも使えないPCをどうするって。。。
なんて使い道もなくはないですが、でも、なんか、しっくりこない。。。
世の中には、古くても、そのパソコン自体が欲しいという人もいますし、多少壊れ気味でも直してでも使いたいとか、同様の機種の部品は既に市場に出回っていない為にパソコンまるごと中古で出回っているなら欲しいという人もいますから今時ならネットオークションなどで売るという手もありますし、店頭、場合によっては、ネットでも新しいパソコンを買うにあたって下取りしてもらうといった手もあります。
ただ、売ったり、流用することばかりを考えなくても実は、これまで同様に使い続ける方法もあります。
例えば、セキュリティサポート期限が切れたという理由で特にインターネットやメールをするにあたって使えない(使わなくなった)WindowsマシンならOSを入れ替えればよいんです。
新しいWindowsは、PCに求められるスペックが時代とともに変わったりするため、基本的に入れられないでしょうし、仮に入れられたとしても、いつまでもつかわからないマシンに有料のOSを入れることに躊躇するケースもあるかと思いますが、世の中には、自己責任とは言え、無償で入手して使うことができるオープンソース・フリーソフトウェアであるOSがたくさんあるので、好きなものを選んで、それらに入れ替えればよいんです。
書籍の付録でなくとも今時は、インターネット経由で入手できますし、それを利用する方法にしても以後の情報にしてもそれぞれの本家のマニュアルも整備されているのが普通な上、先人のユーザー達による情報も多々あるケースがほとんどなので、それほどパソコンに詳しくなくても、よほどの抵抗感がない限り、やってみようかなと一歩踏み出して本気でやってみようと思いさえすれば、誰にでもできます。
パソコンは1台あればいいよ。。。という場合は、そういう手段があって誰かができる・やるという前提でOSを入れ替える前でも後でも家族にあげればいいんです。
ただ、あげるにしてもOSを入れ替えてあげるなら同居している人の方が良く、そうでないなら自分で使うことを強く勧めます。
OSを入れ替えてから友人や遠方の家族・親戚にあげるという場合でも、その人たちが自分に何を質問してくることなく、自分たちで何でも解決できるスキルのある詳しい人に限定すべきであり、むしろ、予めOSを入れ替えてあげる必要すらない自分でできる・やる人に限定すべきです。
これは、何もパソコン初心者に限ったことではなく、Windowsパソコンを何年も使っていた人でも起こり得ますから、OSは違ってもなんだかんだ言ってもWindowsは何年も使ってたんだから大丈夫だろう。。。という安易な考えは禁物。
なぜなら、やってもらうと以後も全てやってもらえるものと思い込む人がいること、そういう人は、えてして自身が何が理解できていないのかわからないまま、自分で調べることもなく、次から次への脈略もなく質問攻めにしてきた挙句、何度教えても覚えない傾向があり、いよいよわからなくなると、どうせ、もらったものだしと軽んじて使わずじまいになってしまうこともあってあげた甲斐がなくなるといった状況に陥りがちだからです。
それでも同居している家族なら手取り足取り教えられるにしても、そうでないと電話やメール、時には来てくれなんて言われたりして想像以上に大変なことになる可能性があります。
たとえ、自身がある程度詳しくても、仮にプロだったとしても、説明上手を自負しているとしても脈絡のない突飛な質問に返答すること、何度教えても覚えないこと、これが延々と続くと自分の時間が、どんどん削られる一方で、これが、少なくともそのパソコンが壊れるまで、ヘタしたらその後も。。。結局あげなきゃよかったと後悔すること必至ですから、この点は重要です。
この点さえ注意しておきさえすれば、古いパソコンも比較的簡単に使い続けられるので気軽にトライしてみましょう。