PolicyKitは、UNIX系システム用に開発されたfreedesktop.orgの一プロジェクトで「ポリシー」と呼ばれる方針に基づき、認証を行ない権限を制御する仕組みであり、認証エージェントは、認証サーバとの間で認証を代行するソフトウェアです。
freedesktop.orgは、冒頭の一文を拝借すると「X Window System用の相互運用性と共有技術について作業するオープンソース/公開討論型のソフトウェアプロジェクトです。有名なX用デスクトップといえば、GNOMEやKDEがありますが、何らかのLinux/UNIX系のGUI技術についての開発作業は関連があるので歓迎です。」とあります。
GNOME/KDE/Cinnamon/MATE/Xfce/LXDE/Openboxを切り換えられるようにしているFedoraにおいて20から21へアップグレード(fedup)後、使用頻度の高いMATEを起動したところ、使用上、特に支障はないものの、次のような警告のポップアップメッセージが表示されるようになりました。
しばらく放置していましたが、メニューを眺めていたら、[システム] > [設定] > [ルック&フィール] > [デスクトップセッションの設定]にそれらしい項目を見つけました。
当Fedoraでは、統合デスクトップ環境を複数インストール済みであるからだと思いますが、よく見ると[PolicyKit認証エージェント]らしきものは、全部で4つあり、内1つは、[...for the MATE Desktop]とあるのでMATE用、1つは、アプリケーション欄が[LXPolKit]となっているのでLXDE用でしょうが、他の2つは、判別がつかないものの、何れにしても4つともチェックはついていませんでした。
そこで警告メッセージの内容には沿わないものの、アプリケーション欄[PolicyKit認証エージェント]/コメント欄[PolicyKit Authentication Agent for the MATE Desktop]のチェックを入れたところ、次回の起動時から先のポップアップは表示されなくなりました。
ただ、何らかの事情で.moファイルの日本語部分が空欄となっているのか、1つだけチェックのみ付いていてアプリケーション欄もコメント欄も空欄のものがあります。
仮に、これが、PolicyKit認証エージェントだとしても、今回は、[...for the MATE Desktop]のチェックを入れた(追加した)わけで「与えられた目的におけるPolicyKit認証エージェントは既に存在する」という警告メッセージは、何れにしても意味が逆なような気もしますが、もしかしたらMATE用を追加したことでこれが優先され、このメニューにないデフォルトの認証エージェントがあって、それが無視される仕組みなのかもしれませんし、ハッキリしたことはわかりません。