普段、動画を観るにしてもdynabook B45の15インチモニタで満足していたのですが、ふとデスクトップPC用のモニタ(19インチ)や液晶テレビ(40インチ)についないで鑑賞してみることにしました。
ノートPCとテレビにはHDMI端子が、ラズパイをPCとすべくVGAのモニタを使った関係でVGA-HDMI変換アダプタ・ケーブルもあり、HDMIケーブルも以前ラズパイセットを買った時に付属していました。
OSは、Debian GNU/Linux 10.0 Buster amd64(64bit)。
基本、HDMIケーブルを接続するだけでよいはずだと思い、ノートPCと19インチモニタをVGA-HDMI変換ケーブルで、ノートPCとテレビをHDMIケーブルで接続しました。
HDMIケーブルをつないでテレビ側を挿したHDMIポートに対応する画面にしたところ、PCそのままの画面ではなく、仮想デスクトップが表示されました。
そこで「それっぽい」設定を探したところ、Debianでは、メニューに[ディスプレイ(display)]があり、[複数のディスプレイをミラーする]にチェックを入れ、有効にするとパソコンとテレビ(やモニタ)に同時に画面表示されました。
HDMIケーブルを挿し、テレビを当該HDMIポート用の表示画面に切り替える時、当該画面メニューやテレビ画面右上には、[integrated gfx]と表示されていました。
SBC用にHDMI接続7インチタッチスクリーンを買ったので、なんとなく、ノートPCにも接続してみたところ、当時の記述に誤りがありました。
当時、「仮想デスクトップが表示されたため、ミラーにした」旨、書きましたが、実は、仮想デスクトップではなく、(上下左右何れかに)拡張された画面というのが正解かつ、デフォルトが拡張だったということだったようです...。
時は流れ、GNOMEデスクトップでは、各種設定パネルが集約されたこともあり、当時とは様子が少し異なりますが、各ディスプレイの電源が入っていれば、Debian/GNOMEでは、次のような感じで2つ(複数)のモニターの「ミラー」と「拡張」を切り替えることができるようになっています。
尚、バックライトを含め、外部ディスプレイの電源が入っていれば、[ディスプレイ]パネル上の上段に[マルチディスプレイ [拡張][ミラー]]といった選択肢の切り替えボタンが表示され、そうでなければ、これらは表示されません(マルチディスプレイ中に電源を落とした場合、自動的に非表示になります)。
現在のデフォルトは、このように[ミラー]のようでノートPCのモニタと同じ画面が、外部ディスプレイとしてのタッチスクリーンにも表示されました。
[拡張]、そして[適用ボタン]をクリップ・タップするとサブモニタが拡張画面になります。
が、[1]や[2]とある2つのモニタの絵(矩形)が「離れている」と[適用ボタン]の背景色が薄くなり、クリック・タップできず、画面上部には、「この原因はハードウェアの制限にある可能性があります」といった旨、表示される場合があります。
「この原因は...」のメッセージは残りつつも、これを解消し、[拡張]([適用]ボタンを押せるように)するには、これら2つのモニタの絵を上下左右の任意の位置で「ピッタリくっつけて」配置する必要があります。
[拡張]と[適用ボタン]をクリップ・タップするとサブモニタの画面には、(配置はともかくConkyは表示されるものの、これがなければ)まっさらなデスクトップ画面が表示され、これが拡張画面です。
2つのモニタの絵をどう並べたかに応じて上下左右、指定した位置に拡張画面が配置されたことになっており、その方向にマウスを動かすとマウスポインタが現れ、操作できることがわかるでしょう。
尚、プライマリをノートPCのモニタにしたからか、サブがタッチパネルだからか、サブのタッチ操作でプライマリ画面の操作はできたものの、画面間の移動はタッチ操作では難しく上手くできなかったので基本、プライマリディスプレイとしたノートPCのマウスで行いました。
気づけば、音声がPC内蔵スピーカーから出力されており、テレビから出力させるべく、出力装置の設定を行なうことにしました。
PulseAudioが標準で入っているDebianでは、[PulseAudio 音量調節]でタブ[設定(C)]を開き、[Digital Stereo (HDMI) 出力 + アナログステレオ入力]を選択(自身の環境の場合、普段は[アナログステレオデュープレックス])、タブ[出力装置(O)]で相応の選択肢を選ぶことでモニタやテレビから音声が出力されました。
[再生(P)]タブには、[システム音]の他、ブラウザなどを利用していれば、当該ソフトウェア用の音量を調節できるので適宜設定します。
これでも音が出ない場合には、ここまでの設定を見直し、選択肢を変更してみる、タスクバー上のスピーカー設定やテレビなどの音量が消音(ミュート)になっていないか、相応の音量にしてあるかを確認してみるとよいでしょう。
いつからか、Cinammonにおいては、タスクバー上の[音量・スピーカーアイコン]をクリック、[サウンドの設定]から[Output]タブでHDMI(詳細表記失念)アイコンに切り替える必要がありました。
[PulseAudio 音量調節]タスクバー上の設定後にどうにも音が出なくて、そこに行き着いたのですが、その設定だけでいけるのか、併用する必要があるのかは、未確認です。
従前、他のデスクトップ環境の音声系統を流用・共用、もしくは連動していたものが、別個になったのかもしれませんね。
Debian(に限らず、おそらくXやWaylandを使っていれば、他のLinux/*BSD/PC-UNIX)でも[電源設定]において[モニタの電源を切るまでの時間]や[サスペンドするまでの時間]、[ふたを閉じた時]の動作などを設定できます。
普段相応の設定をしていますが、動画視聴する際は、これらの内、前者2つは「なし」に設定しています。
また、今回よく見ると[外部ディスプレイ接続時もふたを閉じた時の動作を行なう]設定がありました。
この設定をOFFのままにしておけば、普段、[ハイバネート]にしてある[ふたを閉じたとき]の動作を変更する必要がなさそうだったので、今回の動画視聴においては変更しませんでした。
以上の設定で、今回、FirefoxでGyao!で映画やYouTubeの動画を視聴できました。
このPC/Debianには自作スマートスピーカー機能を実装、systemdでstopすることなく、機能していたこともあり、動画視聴中、一度だけ、反応していました。