常々、Windows 98 SE/Second EditionがプリインストールされていたSOTEC e-one 500Aの活用法を考えていたが、OSサポートが切れてからだけでも数年経過してしまった。
そんなSOTEC e-one 500Aの仕様と現況は。。。
e-oneのFDドライブやCDドライブは壊れており、USBポートは使える状態、果たしてUSBから起動してOSの入れ替えはできるのか。
対応していなかったe-oneでもUSBブートできた。
ワクワクする一方、インストールや各種OSに不慣れなので不安も残る。
そんな中、ひょんなことから仮想化ソフトウェアの存在を知ることになり、インストールへの抵抗がなくなった。
別途、Windows XPがプリインストールされたノートPCの入れ替え、知人のOS載せ換え話も並行して模索、LiveCDを、更にオリジナルLiveCDを求め、辿り着いたArch LinuxでオリジナルLiveCDもできたものの、訳あって断念、次の候補を探し、BSD系の中からNetBSDに白羽の矢が立った。
BSDのいうスライスってなんぞや?から(FreeBSDではなく)FreeDOSとマルチブート構成にすべくスライスを作成。
なるほど、Windows(やLinux)でいうところのパーティションをスライスっていうのか、そこにBSDパーティションを作ることができると。。。
要は、拡張パーティションと論理パーティションの関係みたいなもんだ。
というわけでスライスもできたから、BSDパーティションを作ろう。
NetBSDでは、pkgsrcというLinux資産含めたサードパーティ製ソフトウェア用パッケージマネージャを利用でき、豊富なデスクトップ環境やウィンドウマネージャ、更にはソフトウェアも選びたい放題。
ここまで仮想化ソフトウェアのおかげで短期間でいろんな経験ができた。
そして、いよいよ、e-oneにNetBSDをインストールする時がきた。
インストール完了したついでにLANで全部つないじゃおう。
e-oneもLANにつながり、うれしくなってきたからサンバでも踊ろう、いや、Sambaを導入してOSを越えて利用できる共有フォルダを作ろう。
これでe-oneが立派なNASになる。。。が、茄子がなるわけではない。
晴れて製造から10数年経過したe-oneが、数年ぶりに現役復帰、予想以上に満足。
あれから2年弱?経ったある日、BIOSのエラーらしき画面が。。。F1でResumeとあり、押すと、いつものGRUBメニューが表示されたので放置しておいたが、Pavilionも似たような状況になり、調べてみると、どうやらBIOS用のボタン電池切れの模様。
BIOS用のボタン電池を換えて組み直して電源ボタンを押してみたら、GRUBメニューが出そうで出ない状態に。。。どうやらこのタイミングでHDDが不調を訴え始めた模様。。。そこで覚悟を決めて電池交換以上に自身初となるところまでe-oneを分解、ハードディスクを取り出し、IDE/SATA => USB変換ケーブルで別のパソコンに接続してチェックしてみることに。
IDE/SATA => USB変換ケーブルを使って他のパソコンで試したところ、とりあえず大丈夫そうなので元に戻して電源ボタンを押すと今度は、起動できるようになった一方、電源ONから起動中、起動後に至るまで常時「チッチッチ...」といった異音を伴うようになり、Pavilionやdynabookに続いてe-oneも近々HDDが使えなくなりそうということでSATA => IDE変換アダプタを使ったSATA接続のHDDかSSDへの換装も視野に超長持ちなe-oneの今後を考えることに。
。。。と思っていたのだが、まだ、どうするか決めていなかった、ある日、それまでも稀にe-oneを起動してみたことがあったが、挙動自体になんの問題もない。。。ふと、もしかして異音ってスピーカーからの音か?との思いから、カバーを開けてスピーカーのコネクタを抜いて電源を入れて見たら、案の定、異音がしなくなった。。。
先日のGRUBメニューが出るか出ないか。。。という症状は、本体の電源コネクタの接触不良(うまくハマっていなかった)かなにかだったのかもしれない。。。というわけでHDDは、まだ、健在の模様。
このe-oneすごいな。。。
e-oneは、18年ほど経った今も尚、普通に動作して感激するほどなのだが、解体して電源を安定化電源として使い、一部フレームや基板、電子部品等々をストックしておき、第2の人生(機械生?)を歩むことになった。
e-one、今まで本当にありがとう、でも、これに懲りず、第2の人生も長きに渡って付き合ってくれることを願ってるよ。
前述の通り、e-oneは、普通に動作するのだが、消費電力が高いのが難点、今となっては、より消費電力の低い10年めのPavilionですら、起動するのが稀なセカンドマシンであり、最も消費電力の低い同じく10年めのdynabookをメインとして日頃使っている。(どちらのマシンもRAMやHDD/SSDなど換装済み。)
そんな折、1ヶ月ほど前に、かねてから気になっていたIoT・電子工作を始めようと思い立ち、更に遡ること1年ほど前にサーバとして導入したラズパイはさておき、Arduino、更に治具や計測器具の自作にも興味が湧き、PC電源を使った安定化電源装置を作ってみたくなった。
そこで初のジャンクに手を出すかと近所のハードオフを探し、明日にでも行く気満々だったのだが、脳内では、常にe-oneも候補にあり、結果、これの電源を直流(DC)安定化電源、一部をストックパーツとすることにした次第。
NetBSDを入れて現役復帰させてみたり、安定化電源&ストックパーツ化してみたりしたe-one。
とは言え、その数カ月後、個々の電圧はダイヤル調整ではあるものの、在庫にあったノートPC用ACアダプタ(19Vや16V)とほんの数百円だった超小型のLM317降圧型可変直流安定化電源DIYキットが重宝することに。
e-oneを有効利用でき、3.3V/5V/12V/GNDをそれぞれ配線出しにしていた為、ワニ口クリップで単につなげばよかった安定化電源も使う機会はめっきり減り、基板を2枚並べる恰好で実は嵩張っていたこともあり、処分することにした。
20年ほど前のPC、あまり、意味はないと思いつつも時間も空いたので部品取り。
結果、ハンダ吸い取り線(2.5mmx1.5m)を4個も使った時点で...。
e-one、ほんとにお疲れ様、今までありがとう。