仮想マシンで動くOS

メモリ256MB～512MB未満で起動可能なOS

　この内容は、無料で使えてインストールも設定も簡単で手持ちのPCの中に擬似的なパソコンをいくつも作れてしまう各種仮想化ソフトウェアを使ってMS-DOS/FreeDOS/Windwos/PC-UNIX/BSD/Linux...etc.といった各種OSについてRAMベースでどの程度あれば起動するのかに着目し、検証してみた結果です。

　尚、当然のことながら、追加含むアプリケーションが必要とするシステム要件、もし、物理マシンへの導入にあたって参考にする場合は、仮想化ソフトウェア及び仮想マシンや当サイト検証環境との何らかの差が生じる可能性については、別途考慮が必要です。

　例えば、ここで示すRAM容量は、各仮想化ソフトウェアの仮想マシンに割り当てた値ですが、それぞれある容量以上のRAM値を指定した場合は、ゲストOS起動時にVirtualBox 4.2.12では、約10MB、QEMU/QtEmu 1.0.5では、約14MB、VMware Player 3.1.6では、約17MBほど仮想マシンの指定RAM量からメモリを消費するようです。

　ちなみにCUI(Command line based User Interface)は、shellベースのコマンドライン入力、GUI(Graphical User Interface)は、グラフィカルなウィンドウマネージャを含む、いわゆるデスクトップ環境を指します。

　検証の詳細については、各OSのリンク先を参照下さい。

　Arch Linux(archlinux-2014.02.01-dual.iso)は、VirtualBoxでRAM256MBで起動、ちなみにちょっと前のArch Linux(archlinux-2013.09.01-dual.iso)は、メモリ32MBでもっさり、48MB以上で円滑に起動していました。

　GentooのLiveCD(install-x86-minimal-20140128.iso)は、VirtualBoxでは、RAMは、256MB以上必要です(旧LiveCD/install-x86-minimal-20121213.isoは、96MB以上でも起動しました)。

　Bodhi Linux 2.4.0、Slax 7.0.8については、VMware Player 3.1.6では、256MB程度でも起動はしますが、おおむね368MB以上で円滑に起動します。

　デスクトップや操作感が洗練され、美しすぎる感のあるウィンドウマネージャEnlightenment(旧:E17)を採用したBodhi Linux、かわいらしすぎる感のあるSlaxは、Windowsに慣れたユーザーですらWindows以上に気に入りそうな感じです。

　その場合、ハードディスクへのインストール前提ならBodhi Linux、Liveメディアとして使うならSlax。

　ただ、LiveメディアとしてではなくHDDにインストールする場合には、それ未満も含め、メモリ64MB-128MBでも*BSDが優位であるのと同じ理由でRAM128MB～256MB～512MB未満のマシンでもNetBSDかOpenBSD、次いでFreeBSDといった*BSDがオススメと言えるでしょう。

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