気の向くままに辿るIT/ICT/IoT
システム開発

VMware PlayerでWindows PE/VistaPE/7PEを起動

ホーム前へ次へ
ゲストOSとして各種PEをインストール【VMware Player】

仮想マシンで動くOS

VMware PlayerでWindows PE/BartPE/VistaPE/7PEを起動

[仮想化ソフトウェア]

VMware Player 3.1.6

[ホストOS]

Windows Vista Home Premium
SP2/Service Pack 2
x86/32ビット

[ホスト環境]

CPU:Intel Core2 4300@1.80GHz
CPU Architecture : x86/32bit
仮想化支援機能(Intel VT)なし
RAM:1GB

[ゲストOS]

Windows PE 2.0
 AIKで作成のイメージ
Windows Server 2008 評価版
 DLしたISOディスクイメージ
BartPE
 Bart's PE Builderで作成のイメージ
  ・HDから作成したISOから作成
VistaPE
 WinBuilderで作成のイメージ
  ・インストール済みHDから作成
  ・Win 2008評価版ISOから作成
7PE
 WinBuilderで作成のイメージ
  ・Windows 7 評価版ISOから作成

[その他ソフトウェア]

仮想CD/DVDドライブ

 ここでは、仮想マシンを作成・実行可能な仮想化ソフトウェアの1つであるVMware PlayerゲストOSとしてWindows PEやBartPE、VistaPE、7PEを起動確認してみます。

想定

 Windows PE(WinPE)の起動だけに留まらず、動作確認の為、Windows Server 2008 評価版をWindows PE 2.0を介してインストールしてみるものとします。

 PEと言えば、初めて一般公開されたフリーソフトウェアであり、PEを世に知らしめたBart's PE Builderで作成できるBartPEを外しては話にならないということでBartPEも起動確認してみるものとします。

 BartPEは、インストール済みWindows XPからISOディスクイメージを作成、それを元にPE Builderで作成するものとします。

 また、WinBuilderで作成可能なVistaPEや7PEもついでに起動可能か確認してみるものとします。

 VistaPEについては、Vistaインストール済みのハードディスクから、更にVistaとカーネルが同じであるWindows Server 2008 評価版ISOディスクイメージから、それぞれ作成するものとします。

 7PEは、Windows 7 評価版ISOディスクイメージから作成するものとします。

概要

 前者の想定については、Windows Server 2008 評価版のインストールディスクイメージとWindows AIKで作成済みのWindows PEのディスクイメージ(.iso)を利用する為、VMware Playerの仮想マシン設定でCD/DVDドライブを1台追加し、仮想CD/DVDドライブ2台、または、直接ISOイメージ2つを使ってインストールします。

 Windows PEが起動したら、D:かE:の何れかにWindows 2008 評価版のディスクイメージがセットされているはずなので、そのドライブ直下にあるsetup.exeを実行することでインストールを開始します。

Bart PE Builder
BartPE(訳あってVistaPEから起動)
より正確にはnu2menu.exeを実行
Windows VistaPE
VistaPE
Windows 7PE/Win7PE
7PE
*共にクリックでオリジナル画像を表示

 物理CD/DVDドライブからPEを起動する場合には、PEは、ドライブレターをX:としてメモリにロードされ実行されるのでBIOSなどの起動順以前にPEが先に起動することから、PE起動後は、PE用のCD/DVDを取り出し、インストールCD/DVDを入れて、本来当該PCがCD/DVDドライブとして認識するドライブ上でsetup.exeを実行することでセットアップできます。

 尤もWindows Server 2008 評価版のインストールディスクイメージはブータブルなので、そもそもWindows PEからセットアップするというのは、あまり現実的ではありません。

 現実的な利用法の1つは、フロッピーディスクを起動ディスクとしてCDをブートした時代のWindowsやハードディスクから吸い出して作成したインストールディスクを何らかの事情でブート可能にできなかった場合含め、Windows 95/98/98SE/ME/XP...などの起動ディスクとしてPEを使うケースです。

 尚、フロッピーディスクを起動ディスクとする必要があったWindows 95/98/98SEなどについては、PEを起動ディスクとする場合でもセットアップの前にパーティションの作成と(ファイルシステムを指定する為の)フォーマットを行う必要があるのでPEに予め必要なソフトウェアをインストールしておく必要があります。

 ちなみに仮想CD/DVDドライブによるのか、フリーソフト版の制限なのか、少なくとも検証に使ったものは、(起動順でCDドライブを優先して有効にして)ブータブルディスクイメージをセットしてもブートせず、仮想マシンにISOイメージを直接指定することで機能しました。

 それぞれの方法で作成したBartPE、VistaPEと7PEについては、この検証想定では、起動を確認するだけです。

VirtualBox 4.2.12/VMware Player 3.1.6

 尚、VirtualBox 4.2.12では、PE起動時の"Windows files loading..."とモノクロのプログレスバーの画面でフリーズ状態になってしまい先に進めない為、VMware Player 3.1.6で試してみるとあっさり起動したことから、とりあえず、深追いせず、VMware Playerを使うことにしました。

インストールが完了したら

 インストールが完了したら、もうPEやWindows 2008 評価版のインストールディスクイメージは不要なのでアンマウント(、物理ディスクの場合、取り出し)、ハードディスクから起動すれば、Windows 2008を利用できますし、他方、ハードディスク上にインストール済みのOSに何かあった場合、CD/DVD/USBメモリ(ペンドライブ)などからPEを起動すればチェックや修復などレスキューメディアとして使用することが可能となります。

 BartPE、Windows PE、VistaPE、7PEなども同様です。

物理マシンで使うなら

 Windows AIKで作成した標準または、カスタマイズ済みWindows PEの出来に満足いかないならAIKで再度カスタマイズしたディスクイメージを作成し仮想マシンで試してみればよいでしょうし、満足し、実機で使ってみようという段になったら、ライティングソフトを使ってディスクに焼くとよいでしょう。

 Bart's PE Builderで作成したBartPE、WinBuilderで作成したVistaPE/7PEについても同様です。

ホーム前へ次へ