NetBSDをディスク全体にインストールしてある場合には、簡易ブートメニュー、もしくは、NetBSDの標準起動メニューが、マルチブート構成の場合、汎用ブートローダが表示され、NetBSDを選択するとNetBSDの標準起動メニューが、表示されることでしょう。
ここで「起動可能なディスクがない」旨のエラーが表示された場合、もしくは、簡易ブートコード(bootselect code)も汎用ブートローダもインストールしなかった自覚がある場合でも、OSさえ正しくインストールされていれば、次のような、思いの外、簡単な方法で起動させることができます。
そうした場合には、NetBSDとブートローダを参照ください。
インストール手順8でNetBSDのブートローダ/ブートセレクタ[bootselect code]をインストールしてあれば、簡易ブートメニューが表示され、メニュー名として[NetBSD]と設定している場合には、[NetBSD]を選択するとNetBSD標準のブートメニューが表示されます。
普通は、1つめのメニュー[1. Boot normally](マルチユーザーモード)を選ぶ(数字キー[1]を押すか、デフォルトなので[Enter]を押す、もしくはタイムアウトする時間を設定してあれば、その時間が経過すると自動起動)します。
ただし、NetBSDをインストール後、初めて起動した際には、自動的にNetBSDブートローダで[2. Boot single user]を選択した場合と同様のシングルユーザーモードに移行するので初回起動においては、次の設定をした後、exitで抜け、ログインに進むのが賢明です。
sysinstを使わなかったなどの理由で未設定かつ必要ならコンソール上の日本語キーボード設定をしておくとよいでしょう。
シングルユーザーモードにおいて初期状態では、NetBSDをインストールしたルートパーティションは読み取り専用となっています。
そこで書き込みや更新できるように[mount]コマンドに[-u]及び[-w]オプション付きで[/]をマウントします。
その後、[/etc/rc.conf]に[rc_configured=yes]と追記して保存します。
これでシングルユーザーモードを[exit]で抜ければ、起動メッセージが流れた後、ログインプロンプトが表示されます。
標準でインストールされているコマンドラインで使えるテキストエディタは、viとedで追加インストールすればemacsも利用できます。
ちなみに自動生成された[/etc/rc.conf]がある場合、[hostname=]行にインストール時に設定した[ホスト名.ドメイン名]が表示されているので必要なら、これを変更しておくとマシン再起動後、有効になります。
既にシステムにログイン可能な状態で自発的にシングルユーザーモードを選択した場合には、単に[exit]として[Enter]キーを押すことでマルチユーザーモードに移行し、ログインまで進みます。