前のページの要領でNetBSD/i386インストーラの起動メディアの準備ができたら、BIOS採用のPCを使う場合、電源を入れた後のメディアの起動順を設定し、インストーラを起動させることになります。
NetBSD/i386の場合、用意したブータブルメディアに応じてBIOSで読み込む順番をHDDよりもCD/DVDやUSBを優先して上位にしておく必要があります。
その際、BIOS画面を表示させる方法は、PCによって異なり、瞬間的に画面に表示される場合もありますが、電源ボタンを押してすぐに[F2]や[F8]、[F10]、[F12]、[ESC]や[Del]キーなどを押すことでBIOS設定画面に入ることができるようになっています。
BIOS設定画面に入ったら、起動順設定画面やメニューを見つけて変更し、保存終了します。
これでBIOS設定終了後、また、次回以降起動時に予めCD/DVDやUSBメモリをセットしておけば、その順で起動するようになります。
例えば、CD/DVDに書き込んだsysinst(NetBSDインストーラ)を起動するとこのようなブートメニューが表示されます。
インストーラ起動後の設定や画面遷移については、スクリーンショット付きの詳細がChapter 3. Example installationにあります。
リンク先では、いろんなパターンで選択した場合も掲載されていますが、既存のOSがない、もしくは、既存のOSを消してもよい(上書きインストール・クリーンインストールする)なら、次のようにディスク全体にFull Installするのが、最も簡単でしょう。
パーティションを作成したり、既存の特定のパーティションにNetBSDをインストールするなら、以下のインストール手順7で[a: Edit the MBR partition table]を選択します。
尤も仮想化ソフトウェアを利用できる環境にあるなら、何度でも試してみることができるのでマルチブートにしろ、ディスク全体にしろ、いろいろやってみて最終的に実機にインストールすれば、よいでしょう。
かく言う自身もSOTEC e-oneをはじめとしてTOSHIBA dynabook、FUJITSU FMVにNetBSDをインストールする前には、QEMUでNetBSDの他にもマルチブートのテストなどでいくつも仮想マシンを作って事前に確認、NetBSDにおけるアプリケーション検証も事前にVMware PlayerでNetBSDでやった上で実機にとりかかりましたし、実機インストール後にもアプリケーションの確認でVirtualBoxでNetBSDのようなこともやっていたりします。
例えば、NetBSDのインストーラ[sysinst]を使ってディスク全体にFTPやHTTP経由でフルインストールする最もシンプルと思われるインストールの手順は次のようになるでしょう。
インストール手順20では、再起動以外にもrootパスワードの設定などもできますし、[x: Exit Install System]を選んだ場合は、シェルに処理が移るので[shutdown -h now]するなり、[shutdown -r now]、または、[reboot]すれば、ただ、再起動するなら[sysinst]メニューで[d: Reboot the computer]を選択すればよく、何れにしても再起動するなら、使用したメディア(CD/DVDやUSBメモリ等)を取り出しておきます。
シャットダウンした場合には、電源ボタンを押してBIOSの起動順でHDDを優先するなり、使用したメディア(CD/DVDやUSBメモリ等)を取り出しておくなりしてマシンを起動します。
尚、パーティションを作成したり、既存の特定のパーティションにNetBSDをインストールするなら、上記、インストール手順7で[a: Edit the MBR partition table]を選択・編集(fdiskコマンドと等価)した後、BSDパーティションをrootとswapから成るデフォルトで作成、もしくは、任意に編集する(disklabelコマンドと等価)ことになりますが、その場合は、手順7のリンク先を下に順に読み進めていくとよいでしょう。