システム開発
NetBSD概略
NetBSDのインストールと運用/NetBSD/i386 6.1.x編
NetBSD概略
NetBSD概略
NetBSDの特徴と言える点は、たくさんありますが、例えば、次のようなものがあります。
- 現存する*BSDの中では最も早いリリース
- 対応アーキテクチャ・対応マシンが最も多彩・豊富
- 同一ソースコードで複数のアーキテクチャに対応する洗練されたコード体系
- ...etc.
他にも次のような点もあります。
- Portsを参考にソースコードベースpkgsrc、これに加え、バイナリベースpkg_*、pkginといったパッケージ管理システムを開発、標準採用(、広く公開・配布されており、Linux/*BSD/PC-UNIXでも容易に導入・利用可能)
- ソースコードベースでインストール済みパッケージの自動アップデートも可能
- 複数台ある場合、1台をソースコードベースで自動アップデートしつつ、依存関係も含めたバイナリパッケージも生成、他マシンでは、Samba/NFS/HTTP/FTP経由などで、これを基にバイナリベースで自動アップデート可能
- これができるのは、pkgsrcやportsとバイナリベースのパッケージ管理システムを併せて採用する*BSD含むディストロ、また、Linuxでは、Portageとemergeを採用するGentooくらい
- NetBSDのpkg_*/pkginは、*BSD/PC-UNIX/Linuxにも導入・利用が容易
- NetBSDのpkgsrcは、*BSD/PC-UNIX/Linuxにも導入・利用が容易
pkgsrc標準採用一例:OpenSolaris後継OpenIndiana/Illumos
- NetBSDのpkgsrcは、cvs updateで簡単にアップデート可
- NetBSDのpkginは、Debian系aptやRed Hat系yumと同等以上
- OpenBSDは、NetBSDから分離・独立
- Linuxカーネル登場の礎とも言えるMINIXは、後にNetBSDの成果の多くを取り入れ、NetBSDと互換性を持つに至り、欧州連合から資金助成されることになったMinix 3.xから教育用としてではなく、汎用として公開
- ...etc.
更に*BSD共通という意味では、次のような点もあります。
- カーネルとユーザーランドがオリジナルかつ、コンパクト
(特にNetBSDとOpenBSD)
- コンパクトな最小構成から組み上げることができ、あらゆる構成が可能な汎用性
- FreeBSD+Mach 3を基盤としたDarwinベースのMac OS Xは、NetBSDやOpenBSDの成果の多くも取り入れ、共通点も多い
- *BSDの/bin/shは、伝統的なBourne Shell、このクローンkshをベースにしたと思われるPOSIX準拠のシェルであり、あらゆるOSに共通
GNU/Linuxにおいては、bashのシンボリックリンクもbashにはposixモードがあり、共通化を図ることは可
- Linuxと同じ土俵に立たせてカーネルを比較したいのか?何れにせよ、GNU/NetBSDやGNU/FreeBSDなどDebian/Arch/Gentoo等Linuxディストロがこぞって*BSDに関心を持つ
- ...etc.
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