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Fedora

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 Fedoraは、Red Hat社が支援するフリーソフトウェアの精神に基づきつつ、先進的な機能性の実装を進めるGNU/Linuxベースのオープンソースプロジェクトです。

Ret Hat Linux => Fedora Core => Fedora

 ディストリビューション名としてのFedoraは、Red Hat Linux、Fedora Coreに続き、改名された名称です。

 Red Hat Linux/RHLは、Red Hat社が1995年にリリースしたオープンソースのLinuxディストリビューションでRed Hat Linuxはバージョン 9までリリースされ、2003年末に開発終了、2004年春までRed Hat社がサポート、2007年初頭まで後述のFedora Legacyプロジェクトがサポートを引き継ぎました。

 これは、2003年末、Red Hat社のRHEL/Red Hat Enterprise Linux(サポート付きの企業向け有料版)に専念するという方針転換によるものですが、同社は、有志を募り、無料のRed Hat Linuxの後継としてオープンソースプロジェクトFedora Coreを発足させました。

 そのFedora Coreの最初のバージョンは、2003年末にリリースされ、2006年秋にリリースされたFedora Core 6、2007年春、プロジェクト名及び呼称がFedoraに改名されつつ、バージョンは、そのまま引き継ぎ、Fedora 7がリリースされ、執筆時点では、Fedora 21の現在まで至っています。

 先のFedora Legacyプロジェクトというのは、Fedora Coreプロジェクト及びFedoraプロジェクトにおいてメジャーバージョンアップごとに旧バージョンの最小限のサポートを行なうプロジェクトでRed Hat Linuxからの代わり目においてこれもサポートしたわけですが、2007年初旬に解散することになりしました。

 Fedora Core/Fedoraプロジェクトは、基本方針として最新を含む2世代(+猶予期間1ヶ月)までサポートしており、目標として概ね6ヶ月ごとにメジャーバージョンがなされるようになっています。

 よって執筆時点のFedora 21もFedora 23がリリースされるタイミングでは、少なくともFedora 22に、予定通りなら1年ごとにアップグレードする必要があることになります。

 Fedora Coreの名称は、フリーソフトウェアのみから成るOSの核となる部分を意味し、当初、これら以外のものは、コミュニティベースのFedora Extrasに収録されるも後にこれがCoreと統合されるに至ったことが、Fedoraへの改名につながったようです。

 Fedoraとなってからも同プロジェクト自身は、フリーソフトウェアのみから成るディストリビューションを提供するという方針は変わらず、他方、公式リポジトリに収録できないものの、一般的な、また、人気のあるソフトウェアもあり、こうしたものは、やはり、コミュニティベースのリポジトリとしていくつかメンテナンスがなされ、その後、これらの多くが、リポジトリ「RPM Fusion」に統合され、現在に至っています。

 RPM Fusionは、そのサイト、もしくは、Red Hat系Linux(CentOS、Fedora、Scientific、SuSE、Mandriva、StartCom...etc.)のRPM検索エンジンであるhttp://rpm.pbone.netで見つけることができるようになっており、[rpmfusion-free-*]と[rpmfusion-nonfree-*]という2種類のリポジトリがあります。

 よって必要ならこれらのリポジトリを追加しておくと良いでしょう。

 インストールは簡単ですが、もし、初めてとか、プリインストールマシンしか使ったことないけど、インストールできるかな?という場合には、WindowsにもMacにもLinuxにも無料でも高機能で手軽にインストールできる仮想化ソフトウェアがあり、何をしても基本、手持ちのパソコン自体に影響はありませんから、心置きなくインストールやマルチブート構成にする練習をすると良いでしょう。

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