ここでは、仮想マシンを作成・実行可能な仮想化ソフトウェアの1つであるVMware PlayerのゲストOSとしてWindows 10のインストールについて記します。
当サイト検証環境であるハードウェア仮想化支援機能のない32bitホストにおいてWindows 8.1評価版を試した際、VMware Player 6.0.3のみインストールでき、VirtualBoxやQEMUではIntel VT-x(ハードウェア仮想化支援機能)がないなどの理由でインストールできなかったことから、Windows 10もVMware Playerならできるだろうと思い、Windows 8ベースの仮想マシンを作成、RAM1024MB、HDD20GBとしてインストールしてみたらできました。
Windows 10は、9を飛ばしたWindows 8/8.1の後継です。
Windows 8/8.1においてタブレット/スマホ/PCの共通化を図った結果、スタートメニューがないなど急にデスクトップの使い勝手が変わったことでWindows 7含む以前のWindows PCユーザーから不評を買うことになった経緯から8/8.1を引きずらないという意味でWindows 9というネーミングを見送り、かといって全く別の呼称というのも冒険が過ぎると思ったのか、新たな出発という意味でWindows 10としたのでしょう。
と言っても現段階では、Windows 10は、まだ正式リリースされておらず、今回は、米国時間2014年10月1日から2015年4月15日までの期限付きでWindows Insider Programへの参加を条件に配布されることになったWindows 10開発版にあたるWindows Technical Preview 32bit版のISOディスクイメージを早速、使用させて頂くことにしました。
尚、Windows 10におけるWindows Technical Previewは、32bit及び64bit版にそれぞれ米語、英語、簡体字中国語、ポルトガル語(ブラジル)といった4種類の言語版があり、この中から米語版を選んでみました。
ISOディスクイメージをダウンロード後は、VMware Playerで作成した仮想マシンにISOディスクイメージをセットして仮想ディスクにインストールすればOKです。
ちなみに、このWindows Technical Previewでは、インストール後の設定画面でメールアドレスを入力しても『確認コード』が送られてくることはなく、確認コードを入力せずにスルーすれば起動できます。
インストール後のWindows 10は、スタートメニューを持つWindows 7風のデスクトップ画面のみから成り、Windows 8/8.1にあった画面の片鱗が、スタートメニュー内に収められています。
尤も正式版リリース前の開発版(Technical Preview)なので正式リリース時においては、大幅に変更される可能性があり、この辺りも含め、きっと正式版では、違う形になっていることでしょう。(というか改善した方がよいでしょう。)
32ビット版のシステム要件は、CPU1GHz以上、RAM1GB以上(64ビット版はRAM2GB以上)となっています。
32ビットマシンの検証環境におけるインストール直後の操作感としては、RAM2GBのホストで仮想マシンに1GB割り当ててみましたが、仮想化ソフトウェアのオーバーヘッド含め、充分、軽快です。
Windows Technical Preview用ISOディスクイメージを入手するためには、http://windows.microsoft.com/ja-jp/windows/previewから[今すぐ開始]、次画面で使用条件となっている『Windows Insider Program』に参加するため、[Join now]をクリック、ログインしていない場合は、次画面の[Sign in]でログインするとダウンロード一覧の画面に遷移するので必要なISOディスクイメージのリンクをクリックしてダウンロードします。
ISOディスクイメージのダウンロード時ばかりでなく、インストール時にも求められるMicrosoftサイトアカウントについては、以前、Windows 8.1評価版、もしくは、より以前にWindows 7評価版やその他諸々をダウンロードする際に登録したものだったか定かではありませんが、それを使用することができましたが、アカウント登録していない場合には、一連のページからでも登録できるようになっています。
ちなみにWindowsではなく、Linux/BSD/UNIX/Mac OS Xなどから先のページにアクセスすると「OSが対応していない」旨のメッセージが表示されるので物理的なWindowsマシンがない場合には、VirtualBoxにWindows 8.1をインストールのように仮想マシンにインストールした評価版含むWindows Vista/7/8/8.1などを使ってダウンロード、共有フォルダ経由でコピーして利用するか、この場合、ISOディスクイメージをダウンロードするだけなのでLinuxでGyao!のコンテンツを観賞する方法と同じようにすればLinux/*BSD/PC-UNIXでもダウンロードすることができます。