仮想化ソフトウェアの1つVirtualBoxで作成した仮想マシンのゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、Linuxディストリビューション(ディストロ)の中から任意に抽出し、当サイトにおいてVirtualBox上で検証したLinuxの内、Fedoraのインストール及び起動について記します。
今回は、Fedora 18(Fedora-18-i686-Live-LXDE.iso)を使用させて頂きました。
Fedoraは、Red Hat Linux/RHLから派生したFedora Core 1、オープンソースFedoraプロジェクト発足後、最初のリリースとなったFedora Core 2の後継、その後、RHLプロジェクトとFedoraプロジェクトが合流、デスクトップ環境にも対応しており、サーバ、クライアントなど汎用のLinuxディストリビューション(ディストロ)です。
ちなみにRed Hat社が無償版、または、有償サポート付きRHLからエンタープライズ版(RHEL/Red Hat Enterprise Linux)に一本化するにあたり、RHLの後継としてFedora Coreに至った一方、Red Hatとは独立してRHEL互換を目指したオープンソースとしてCentOSがあります。(2014年1月Red Hat社がCentOSをサポート対象プロジェクトとする旨を表明。)
LiveCD(イメージ)は、起動するとスクリーンショットにあるようにをデスクトップ上にハードディスクにインストールする為のアイコンがあります。
アイコンをクリックするとグラフィカルなインストーラが起動し、数か所設定後は、日本語環境でインストール作業を進めることができます。
ホストスペック上、メモリに512MB割り当ててみましたが、なんとかインストールはできたものの、当検証環境のホストには重すぎて、しばらく待っても起動しないので待ち切れず電源を落とそうにもホストOSもいっぱいいっぱいで何とかタスクマネージャを起動し強制終了させました。
おそらくFedoraだけで800MB~1GB近いメモリが必要となるでしょう。
尚、各種アプリケーションが必要とするメモリ量は考慮していません。
また、特に指定がない限り、ここで示すRAM値は、各仮想化ソフトウェアでの仮想マシン作成時に指定した値であり、少なくとも一定以上のRAM値を指定した場合においては、そこから仮想化ソフトウェアが消費するメモリを差し引いた値が、ゲストOSで利用可能なRAM総容量として割り当てられているようです。
Fedoraのデフォルトのログインシェルは、bashです。
今回、ダウンロードしたのが、Fedora-18-i686-Live-LXDE.isoなのでデスクトップ環境は、当然、LXDEですが、Fedoraには、GNOME、KDE、Xfceなど、他の統合デスクトップ環境版もあります。
Fedoraには、CLI/CUIとしては、rpm/Red Hat Package Manager、rpmのアップデートも出来、デーモン起動もできる後継のyum/Yellowdog Updater, Modified、GUIとしては、yumのフロントエンドYum Extender(パッケージ名:yumex)の他、GNOME用のgnome-packagekitやKDEプロジェクトから生まれたApper(オリジナル名:KPackageKit、メニュー名:Software Management)などを利用することもできます。
gnome-packagekitやApperもGPLベースのオープンソースであり、他のデスクトップ環境でも利用可能です。
後日、下記のマシンにFedora 20 KDE Spinを入れました。
作業に使える現役PCは3台ありますが、これに伴い、Windowsマシンはなくなり、Fedoraがメイン、他はNetBSD(とFreeDOSのマルチブート構成)2台となりましたが、全く違和感なく、快適です。
Windowsどうこうというより、結構気に入っていたVista SP2、先々サポート期限が切れたら仮想マシンに入れようと思っていました(とはいえ、既に仮想マシンに入れてある95/98SE/XPを、まして検証も終わった段階で改めて起動してみることがあるかって言われると、まず、ありません)が、今回、起動はもちろん、Clonzillaでの復旧も試みましたが、できそうもなく、一抹のさみしさを紛らわすため?以前入れていたIE7評価版英語バージョンWindows Vista Enterpriseの仮想マシンをFedoraにインストールしたVirtualBoxで起動、しばし、これを眺めて満足することにします。
よって今後、仮想マシンによる検証を行う際は、ホストは、Windows(Vista)ではなく、Linux(Fedora)となり、既にFedoraには、VirtualBox及びQEMUは導入済み、Vista上のVirtualBoxで作成済みの従来の仮想マシンも、Fedora上のVIrtualBox上でそのまま使うことができることも確認済みです。
Pavilionの160GBのHDDの故障により、2TBのHDDに換装するに伴い、わずかながらRAMも1GBから2GBに増強したので検証可能なゲストも多少は増えるでしょう。
尚、HDDに余裕があるのでFedora 20 KDE Spin以外にも入れられるようにはしてあります。
ちなみに先だってVista上のVirtualBoxでインストールした仮想マシン上のFedora 18 LXDE版を起動、ユーザー追加を促されたものの、登録せずに、ログインしようとしたら 、不手際でログインできなくなってしまったので改めてFedora上のVirtualBoxからホスト環境と同じFedora 20 KDE Spinに入れ直すことにしました。
今回、仮想マシン上のFedoraを起動しようとした理由は、デスクトップ切り替えのというか、Cinnamon、GNOME、MATE、KDE、Xfce、LXDEといった各統合デスクトップ環境の使い勝手を検証してみるためです。
実機でやってみてもいいのですが、各統合デスクトップ環境をインストールする時はともかく、不要となったとき、依存関係を完全に解決できないようなことがあったりして余計なモノが残ってしまう場合を考慮して仮想マシンで試してみることに。
というか、LiveDVD(相当のISOディスクイメージ)及びインストールが重い。。。VirtualBoxでFedoraインストールデフォルトの最低限RAM768MBでは厳しい。。。ただ、HDDから起動すれば・・・と思いましたが、多少は違うものの、やはり、動作は鈍く、ゲストOSとして使用するにも1024MBは必要と言えそうです。
というわけで、このスクリーンショットは、HP Pavilion Slimline s3140jpにインストールしたFedora 20 KDE Spin(ホストOS)にVirtualBox 4.3.14 r95030をインストール、そのVirtualBoxで作成した仮想マシンにインストールした同じくFedora 20 KDE Spin(ゲストOS)です。