ここでは、仮想マシンを作成・実行可能な仮想化ソフトウェアの1つであるVirtualBoxのゲストOSとしてWindows 8.1をインストールする方法について記します。
つい先日、期せずしてHDDが破損、Vistaの復旧も無理そうな中、HDDを換装、RAMを微増強、Fedoraをメインとすることにし、サポート継続中のWindowsマシンがなくなった後、以前VMware Playerでは検証済みだったWindows 7評価版をVirtualBoxで検証していなかったことに気付き、インストール及び検証完了。。。と思ったところで当初はx86_64しかなかったはずのWindows 8.1 x86の評価版を発見。
前回、ホストマシンが32bitであることから評価版が入手可能な64ビットホスト専用Windows 2008 R2やWindows 2012/Windows 8.1の64bit版については、インストールできなかったわけですが、x86(32ビット)のWindows 8.1ならいけるだろうと検証してみることに。
ただ、この評価版をインストールするにあたり、Akamai NetSession Interface/Akamai NetSession Clientのインストールが必須、これが.exeファイルであり、既存のWindows 98 SEマシンやXPマシンはNetBSDに入れ替えたり、Vistaも先の通りでサポート継続中で現役のWindowsがなくなった為、あれ?どうしようと一瞬考えた後、あっ、この仮想マシン上のWindows 7評価版でAkamai NetSession Clientのインストールができれば、そのままWindows 8.1の評価版もダウンロードできる。。。だとしたら間が良すぎる。。。
と思いきや、Akamaiのインストーラ(my_downloader_installer)をダウンロードしてインストール、32bit版Widows 8.1 Enterprise日本語評価版をダウンロードしようとすると[9600.17050.BLUE_REFLESH]というファイルの保存を求められつつ、[保存]を選択しても保存されず、後述の正式なファイル名を求められた際には、0バイトの同名ファイルが保存され、ダウンロードサイト上では「ダウンロード完了」となり、ダウンロードできない現象が。。。
尚、Akamai自体はインストールされるものの、Vistaの時と違って7では、どこにインストールされたのか一見わかりませんが、[スタート/Windows]メニューから[プログラムとファイルの検索]で[akamai]と入れて検索すると表示されました。
再起動したり、キャッシュをクリアしたりと何度か試してみましたが、うまくいかず、また明日試してみようということで保留。
翌日朝、早速試してみると、なんのことはない、下記ファイルの保存を求められ、あっさり、ダウンロードが開始されました。
ただ、保存を求められるポップアップ上のファイル名には、その時点では、.isoなどの拡張子はありませんし、保存後は別として保存中はエクスプローラーで確認をしようにも、やはり、Vistaとは違ってWindows 7の場合、デフォルトでは表示されません。
Windows 7でダウンロード中のファイルをエクスプローラー上に表示させるには、エクスプローラーの[整理] => [フォルダと検索のオプション]で[表示]タブを開き、[詳細設定:]部の[隠しファイル、隠しフォルダー、および隠しドライブを表示する]にチェックをし、[適用]させる必要があり、先のファイルにおいては、ダウンロード途中序盤は、ファイル名に拡張子.ISO.partが付いた状態で表示されます。
この.partは、分割ダウンロードしているファイルの一部を表わす一時的なもので最終的に結合して1つのファイルとなった時、.partが取り除かれ、.ISOファイルとなります。
最終的なファイルは、先の設定をしなくてもエクスプローラに表示はされますが、ただ、先の[詳細設定:]部で[登録されている拡張子は表示しない]のチェックを外さないとダウンロード完了後も拡張子.ISOが表示されない為、拡張子までしっかり確認したい場合は、ダウンロード後でもよいので、このチェックをOFFにします。
つまり、失敗していた時に保存を求められたファイル名は、本来のファイル名の一部だったわけですね。。。それにしてもなぜ?回線が混んでいたのでしょうか?Akamaiがそう思い込んだんでしょうか?原因は謎ですが、とりあえずダウンロードできたのでよしとします。
あとは、Guest Additionsさえインストールしてあれば、共有フォルダを利用できるのでホスト側にコピーすれば、ダウンロードに使ったWindows 7 評価版の期限を気にすることなく、保存することができます。(ホストの外付けHDD内ディレクトリを共有したからか?そもそも共有フォルダではダメなのか?ダウンロード時、直接共有フォルダに保存しようとしたら権限がないからダメだよとポップアップが表示されたので2度手間ですが、代替策があるにしても模索も面倒なので致し方なし。)
ちなみにWindows 7のエクスプローラー上では、Windows 8.1 Enterprise日本語評価版のサイズは、2.78GB、共有フォルダにコピー後、Fedora上のCaja 1.8.1やNautilus 3.10.1、Thunar 1.6.3では、3GB、Dolphin 3.13.3やPCManFM 1.2.1では、2.8GB、Fedora上のVirtualBoxで仮想マシン作成時にストレージとしてこのファイルを指定してみると2.79GBとなっていました。
最初は、WindowsとLinuxで違うのかな?ということで確認してみようと思っただけだったのですが、Fedoraにいろんな統合デスクトップ環境を入れており、各種ファイルマネージャもあったことから、もしかして?と思い、更に仮想マシンを作成する際、そういえばファイルサイズが表示されるよな。。。ということで確認してみたら、なんともおもしろい結果に。
というわけでWindows 8.1 x86/32bit 日本語Enterprise評価版のインストール。。。
と思ったら、x86もx86_64の時と同様にIntel VTx/AMD-Vといった仮想化支援機能が必要というポップアップが表示され、[続ける]ボタンをクリックでWindows 8.1のアイコンが表示され、インストールされるのかと思いきや、エラーメッセージが点滅状態で表示され、VirtualBoxからもエラーが。
x86_64はもとより、x86でも、やはり、仮想化支援機能のないPCでは、Windows 8.1のインストールはできない模様。。。あ、VMware Playerなら少なくとも32ビットのゲストOSでは、ハードウェア仮想化支援が使えないからソフトウェア仮想化支援使うね。。。なんて芸当をやってのけていた。。。と思うも32bitホストに対応していたVMware Player 3.xはFedora用(.rpm)もあるものの、どうもうまくインストールができていないので保留。
。。。と思ったら単なる勘違いでVMware Player最新版でもLinuxなら32bitホストをサポートしており、インストールできることがわかりました。
そこで早速、やってみたら、やはり、(というか、たまたま、いろんな条件が首尾よく整い、)ハードウェア仮想化支援機能のない32bitの物理マシンでもVMware Player 6.xを使えばWindows 8.1 評価版をインストールすることができました。