仮想化ソフトウェアの1つVirtualBoxで作成した仮想マシンのゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、Linuxディストリビューション(ディストロ)の中から任意に抽出し、当サイトにおいてVirtualBox上で検証したLinuxの内、Mageiaのインストール及び起動について記します。
今回は、KDE版のMageia 4.1(Mageia-4.1-LiveDVD-KDE4-i586-DVD.iso)を使用させて頂きました。
Mageiaは、商用のMandriva Linuxから派生したオープンソースのディストロです。
インストール、その後の起動共にRAM960MBで試してみました。
インストール後の起動は、まずまず、快適です。
インストール時については、RAM不足ではなさげなのですが、インストール中のメッセージが少なすぎるのか、バックグラウンドで行う処理が多すぎるのか、全体的に間延びした感がありました。
Mageiaのインストールディスクを起動するとLiveメニューなどのリストが表示され、キーボード上の[F2]キーで利用言語の切り替えができます。
インストールする場合も一度、Live起動してから行ない、起動後も[F2]キーで選択した言語による表示がなされます。
入手時点では、Mageiaのインストールディスクには、一通りの統合デスクトップ環境を「インストール時にも選択可能な」インストール/アップグレード用のTraditional Installer(伝統的なインストーラ)が入ったi586(32bit)、x86_64(64bit)とdualarch(32bit/64bit兼用、デスクトップ環境:XFce)、また、各種統合デスクトップごとのLiveCD/DVD版、更にネットワークインストール用がありました。
インストール/アップグレード用もLiveCD/DVD版もディスクイメージにインターネットを介したリポジトリは含まれておらず、インストール済みHDD上も同様である為、インストール直後は、収録されたアプリケーション以外のインストールはできません。
もちろん、インストール後にリポジトリを追加することは簡単にできるようになっています。
そのためには、HDDから起動したらメニューやタスクバーから[Mageiaコントロールセンター]を起動、[ソフトウェアの管理]タブで[インストールとアップデートのためのメディアを設定]をクリック、表示された画面右側の[追加]ボタンや[ファイル (F)]に続いて[ミラーリストからメディアを追加]などを選びます。
尚、リポジトリには、オープンソースだけを含むCore、プロプライエタリなものを含むNon-Free、主にオーディオやビデオコーデックを含むTaintedがあり、それぞれにRelease、Update、Bakports、更にデバグ用やテスト中のものなどがあります。
Mageiaのデフォルトのログインシェルは、bashです。
Mageiaのパッケージマネージャ(Software Manager)は、CLIがurpmi/urpme/urpmq/urpmf、GUIがRpmdrake(rpmdrake)、または、Drakrpm(drakrpm)でメニュー上は[ソフトウェアの管理]です。
urpmi.addmedia と urpmi.removemedia を使うことでコマンドラインからリポジトリの追加や削除もできるようになっています。
尚、これらはデフォルトであってyumほか、別のパッケージマネージャをインストールすることもできます。
今回、検証に使用したMageiaのインストールディスクイメージは、KDE版なので当然デスクトップ環境のデフォルトは、KDEです。
今回利用させて頂いたISOディスクイメージは、KDE専用ですが、Traditional Installerが入ったISOディスクイメージを利用するとインストール中、インストール後に各種選択できるようになっています。
とはいえ、前述のように他のインストールメディアでも、インストール後にリポジトリを追加すれば、各種統合デスクトップ環境に限らず、いろんなアプリケーションを追加インストールすることができます。