仮想化ソフトウェアの1つVirtualBoxで作成した仮想マシンのゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、Linuxディストリビューション(ディストロ)の中から任意に抽出し、当サイトにおいてVirtualBox上で検証したLinuxの内、Arch Linuxのインストール及び起動について記します。
今回は、Arch Linux 2013.09.01(下記ISOディスクイメージ)を使用させて頂きました。
Arch Linuxは、VirtualBoxで作成した仮想マシンでは、メモリ32MBでも起動はしますが、全てに渡り、反応にワンクッションあり、48MB以上で円滑に起動しました。
ただ、Arch Linux は i686 互換の、最低 64MB の RAM を積んだマシンで動作とあることもあり、インストール時には、もう少し必要かもしれません。
(この点については未検証。)
但し、後に最新版(archlinux-2014.02.01-dual.iso)を試したところRAMが256MB以上ないと起動しませんでした。
尚、各種アプリケーションが必要とするメモリ量は考慮していません。
また、特に指定がない限り、ここで示すRAM値は、各仮想化ソフトウェアでの仮想マシン作成時に指定した値であり、少なくとも一定以上のRAM値を指定した場合においては、そこから仮想化ソフトウェアが消費するメモリを差し引いた値が、ゲストOSで利用可能なRAM総容量として割り当てられているようです。
利用したLiveCD(イメージ)は、ご愛敬(ご愛嬌)でオートログインが先走って2行ほど起動メッセージが、かぶった状態で停止しますが、[Enter]キーを押せば、プロンプトが表示されます。
Arch Linuxは、LiveCDでオートログインした後、fdiskなどでパーティションを作成、ファイルシステムの設定など各種インストール作業を行う必要がありますが、ドキュメントに順序立てて詳細に説明されているので、これを読めば迷うことはないでしょう。
Arch Linuxのパッケージマネージャは、pacman、ミラーリストは、[/etc/pacman.d/mirrorlist]で必要なサイトの先頭の#(シャープ・ポンド)を削除し、有効にすると共に複数有効にした場合、より前にあるサイトが優先されます。
また、Arch Linuxでは、[core]/[extra]/[community]/[community-testing]などから成る複数のリポジトリが用意されており、[/etc/pacman.conf]で有効にしたいリポジトリの当該行の#を削除することでコメントアウトを解除します。
尚、Arch LinuxのLiveCDのデフォルトのshellは、zshですが、インストール用の構成を構築する際に使用するshellは、chroot(arch-chroot)時に好みのshellに設定することもできます。
Arch Linuxでもデスクトップ環境やウィンドウマネージャの導入もできますが、まさにそれを意図したArchBangという選択肢もあります。
また、執筆時点では、まだ開発版ではありますが、Arch Linuxベースに始まり、後にオリジナルリポジトリを持ち、派生、pacman用グラフィカルパッケージマネージャも備え、一通りの統合デスクトップ環境に対応するManjaro、更に64bit専用でもよければ、やはり、Arch Linuxから派生したChakraという選択肢もあります。