仮想化ソフトウェアの1つVirtualBoxで作成した仮想マシンのゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、当サイトにおいてVirtualBox上で検証したLinuxの内、LinuxベースのAndroidのインストール及び起動について記します。
ディスクイメージは、ホストが32bitなのでAndroid x86 4.4 r1(Android-x86-4.4-r1.iso)を使用させて頂きました。
尚、以前ダウンロードした際には、ホストのRAM微増強前(1GB)で仮想マシンに割当可能なRAMも512MB未満と少なく異様に遅かったAndroid x86 4.2 20130228も仮想RAM968MBあれば、Liveですら割とサクサク動作したのでスクリーンショットを載せておきます。
ちなみにスクリーンショットにおける仮想マシンのウィンドウの色などが違いますが、何れも同じFedoraであるものの、ほぼ全ての統合デスクトップ環境を入れており、使用するデスクトップ環境を気分で変えることもあり、更にそれぞれウィンドウを別途設定していたりすることもある為です。
Androidは、Google社がLinuxをベースに開発したスマートフォンやタブレット、ネットブック...etc.用OSです。
今回も仮想マシンにインストールする為、仮想CDドライブにセットしたisoディスクイメージをそのままインストールディスクとして使いました。
起動させるとLive起動(Live CD)や(仮想)HDDへのインストール(Installation)をするためのメニューが表示されるのでInstallation...を選びました。
次のテキスト画面で[Create/Modify partition]を選び、更に次画面でインストールする為のパーティションを作成、ブート可能とし、設定を書き込む為、[New]、[Primary]、[Bootable]、[Write]、[Quit]の後、それぞれ[Enter]を押していくと次画面で[sda1 Linux...]を含むメニューが表示されるので、これを選択して[OK]、ファイルシステム設定やGRUBのインストールなどを行い、ほんの数分でインストールが終わるとAnodroidの設定に移り、言語設定、モバイル用だけにWiFi設定がありますが、[Skip]してVirtualBoxマネージャの[ネットワーク]で設定したNATによるLANを使うものとし、Googleアカウント作成、またはログイン設定などを無視したり、行ったり、必要に応じて対処します。
インストール時のファイルシステムの選択においては、Fat32/NTFSも選択肢にありますが、[sda1 Linux...]にこれらは違和感がありますし、今回は、Androidが、Linuxベースということで素直にext3にしました。
終わったら、Androidの起動か、Rebootを選択できますが、念の為、Rebootを選び、再起動しました。
Androidのシステム要件は、はっきりしませんが、安定した動作をさせるためには、RAMは1GB以上あった方がよいようなので仮想マシンならではスライダが止まった任意の位置924MBで検証してみました。
若干ながら、もっさり感があるような、そうではなく単にタブレットっぽい動作であるような、よくわかりませんが、以前、スマホをエミュレートしたAndroidの起動が異常に遅かった頃、と言ってもホストのRAMも当時1GBだったので仮想マシンには、せいぜい512MBしか割り当てられなかったこともあって、仮想マシンではダメかと思っていたからか、それに比べると起動も速く、操作性も軽快なので924MBでも、そこそこ使えるように思えます。
尚、各種アプリケーションが必要とするメモリ量は考慮していません。
また、特に指定がない限り、ここで示すRAM値は、各仮想化ソフトウェアでの仮想マシン作成時に指定した値であり、少なくとも一定以上のRAM値を指定した場合においては、そこから仮想化ソフトウェアが消費するメモリを差し引いた値が、ゲストOSで利用可能なRAM総容量として割り当てられているようです。
今回ダウンロードしたisoディスクイメージは、ネットブック用なのか、メニューには、端末エミュレーターもあります。
Androidのデフォルトのログインシェルは、[$ echo $SHELL]で確認してみると/system/bin/shとなっています。
日本語入力などが必要な場合には、インストール後、メニューからGoogle Playに行き、日本語入力アプリなどを探すとよいでしょう。