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VMware PlayerでMS-DOS起動とWindows 95/98SE/XPのインストール

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ゲストOSとしてMS-DOS起動とWindows 95/98SE/XPのインストール【VMware Player】

仮想マシンで動くOS

VMware PlayerでMS-DOS起動とWindows 95/98SE/XPのインストール

[仮想化ソフトウェア]

VMware Player 3.1.6

[ホストOS]

Windows Vista Home Premium
SP2/Service Pack 2
x86/32ビット

[ホスト環境]

CPU:Intel Core2 4300@1.80GHz
CPU Architecture : x86/32bit
仮想化支援機能(Intel VT)なし
RAM:1GB

[ゲストOS]

MS-DOS
  FDディスクイメージ
Windows 95
  インストールCD
  Windows 95のシステム要件
Windows 98 SE
  HDDから作成したディスクイメージ
  非ブータブルISO
  Windows 98のシステム要件(en)
  Win98要件参考ページ(日本語)
Windows XP
  HDDから作成したディスクイメージ
  ブータブルISO
  Windows XPのシステム要件

[その他ソフトウェア]

仮想FDドライブ
仮想CD/DVDドライブ
ライティングソフト

 ここでは、仮想マシンを作成・実行可能な仮想化ソフトウェアの1つであるVMware PlayerゲストOSとしてMS-DOSの起動とWindows 95/98SE/XPをインストールする方法について記します。

想定

 Windows 95/98や98SEの一部では、CDブートに対応しておらず、インストールにおいてCDドライブ呼び出しの為のDOS起動ディスクが必要となることからMS-DOS、入手が難しい場合には、FreeDOS等の代替DOSで起動ディスクを作成し、動作確認をするものとします。

 また、MS-DOS起動ディスクの動作確認を終えたら、これをベースに必要ならカスタマイズしてWindows 95/98SEをインストールするものとします。

 Windows XPは、ブータブルISOディスクイメージを使用してインストールするものとします。

備考

 とはいえ、VMware Player 3.1.6は非常に完成度が高く、PC-UNIX、Linux、DOS、各種Windows全般をゲストOSとすることが容易で汎用ドライバだけで事足りることも多く、GUIメニューに沿って進めていけば、すぐに利用できるので、敢えて記すべき事項はさほど多くありません。

 強いて言うなら、インストール中にインストールディスク(イメージ)を必要とする場合のCDドライブのパスは95/98SEなどではEドライブではなく、Dドライブとなる点、手入力もできるものの、[参照]ボタンがある場合は、[参照]ボタンを押した方が、ちゃんと認識される点とインストール後、通常起動する際に、時に文字化けも含め、いくつかの[.vxd]や[.dll]が見つからないというメッセージが表示される際の対処方法くらいですが、これは、VMware Playerに限らず、VirtualBoxやVirtual PC 2007でもあることです。

MS-DOSを起動

 MS-DOSのディスク(イメージ)は、MS-DOS起動ディスクの構成ファイルのようになっており、MS-DOS起動ディスクを作成する方法はいくつかあります。

 MS-DOSの入手が難しい場合には、FreeDOS起動ディスク作成とインストールのようにFreeDOSなどで代替することもできます。

MS-DOS
MS-DOS
VMware Player仮想マシン上の起動ディスク用FreeDOS
FreeDOS
  1. VMware Playerの[ホーム]画面から[新規仮想マシンの作成(N)]をクリックして[新しい仮想マシンウィザード]を起動
  2. [後でOSをインストール(S)]をチェックし、[次へ]ボタンをクリック
  3. ゲストOSのラジオボタンの内、[その他]をチェック、[バージョン(V)]ラベルの下のプルダウンメニュー欄に[MS-DOS]と表示された状態で[次へ]ボタンをクリック
  4. [仮想マシン名(V)]、必要なら[格納場所(L)]を設定して[次へ]ボタンをクリック
  5. [ディスク容量の指定]では、MS-DOSの場合、常にFDからの起動であり、HDDにインストールするわけではないので適当に設定し、[次へ]ボタンをクリック
  6. [ハードウェアのカスタマイズ(C)]ボタンをクリックし、左の一覧から[フロッピー]を選び、[フロッピーイメージファイルを利用する(M)]をチェックして[作成(T)]、または、[参照(B)]でフロッピーイメージファイル名を含むパスを設定
  7. [OK]ボタンをクリックしてウィザードを終了
  8. 今作成した仮想マシンが選択された(背景色が反転した)状態になる
  9. その状態で[仮想マシンの再生(L)]をクリック

 これでMS-DOSが起動するはずです。

 尚、起動メディアの設定や変更は、仮想マシンの実行中に上部メニューまたは、下部アイコンからも可能です。

Windows 95/98SE/XPをインストール

Windows 95
Windows 95
Windows 98 SE
Windows 98 SE/Second Edition
Windows XP
Windows XP Professional

 Windows 95/98/98SE/XPなどのセットアップ方法はもとより、HDDからディスクイメージを作成したり、サービスパックを統合したりする方法については、先に検証したVirtualBoxの方で比較的詳しく記述しています。

 仮想マシンの作成手順はMS-DOSの場合とほぼ同様でウィザードに沿って設定すればよく、強いて言うなら、95/98SEの場合は、これに加えてCD/DVDドライブ、または、ディスクイメージファイルを指定、VMware Playerにおいては、VMwareで用意されたフロッピーディスクイメージを使うとFDの指定は不要なようで適宜設定すればインストール自体は、すんなり完了するでしょう。

 Windows XP(や以降のWindows、VMware Player公式サポート済みの一部Linuxなど)については、ブータブル(起動可能な)CDディスク(イメージ)であれば、VMware Playerの『簡易インストール』でインストールされます。

 但し、95/98SEの場合は、通常起動時に失敗したんじゃないかと思ってしまうようなファイルの不足を示すメッセージが表示されることがありますが、そのまま[Enter]を押し進めれば、起動しますし、このメッセージへの対処法もあります。

.vxd/.dllの不足メッセージへの対処方法

 尚、XPは追加作業はありませんが、Windows 95/98SEでは、通常モードで起動する際にDOS画面で時に文字化けを含む[.vxd]ファイルの不足を示すエラーが場合によっては複数出力され、[Enter]を押していくと最終的に起動し、95/98SEが起動する際に[.dll]の不足を示すメッセージが表示される場合があります。

 この検証では、98SEで有効だったのが、sfc.exe(system file checker)による下記の手順です。

  1. まず、再起動するなどして当該ファイル名を全て控えます。
  2. 次に98SEを通常起動した状態で[スタート] > [ファイル名を指定して実行(R)]をクリック、"sfc"と3文字入力し、[OK]ボタンをクリックします。
  3. すると[システムファイルチェッカー]が起動します。
  4. [インストールディスクからファイルを1つ抽出します(E)]を選択します。
  5. 先にメモしたファイル名を入力し[開始(S)]ボタンをクリックします。
  6. すると[ファイルの抽出]画面が表示されます。
  7. [復元元(R)]にシステムルートフォルダ(WINDOWSやWIN98)、OEM版などでは、...\OPTIONS\CABSのパスを指定
  8. [ファイルの保存先(S)]にインストールしたドライブのシステムルートフォルダにあるSYSTEMフォルダパスを指定
  9. 両方指定したら[OK]ボタンをクリックします。
  10. ...

 不足ファイル分だけこれを繰り返します。

 場合によっては、[復元元(R)]を変更する必要があるかもしれません。

 バックアップなど処理が継続する場合もありますが、適宜対処するとして、不足ファイル自体はコピーされたはずです。

 尤もパスがわかっているわけですからコピー&ペーストでも同様の結果が得られるかとは思いますが。

 この手順は当然のことならがVirtualBoxにおけるWindows 98SEでも有効でしたが、もし、それでも解消されない場合は、下記の対処法を試してみるとよいでしょう。

更なる対処方法

 95/98/98SEでは、この場合、[コントロールパネル] > [ネットワーク]を再設定することで解消する場合があります。

 VirtualBoxにおけるWindows 95では[スタート] > [設定(S)] > [コントロールパネル(C)] > [アプリケーションの追加と削除]で[Windowsファイル]タブを開き、全てのアプリケーションを選択してインストールしたら解消しましたが、VMware Playerでは解消されず、この方法をとることで解決しました。

 ここで検証しているVMware PlayerにおけるWindows 95では、この対策が有効で[ネットワーク]を全て削除、必要に応じて再設定することで解決しましたが、これを含め、他にもいくつか手順があるようです。

 下記ページの対象OSは98/98SEで検証マシンも違いましたが、95でも有効で参考になりました。

 ちなみにVMware Playerでは、EMM386.exe関連の対処は必要なかったように記憶していますが、仮にこれに関連するエラーが出る場合には、別途VirtualBoxの95や98SEのページの対処法同様、セーフモードで起動してconfig.sysのEMM386.exe行のRAMをNOEMSに書き換えれば解消するはずです。

 これでMS-DOSの起動、Windows 95/98/98SE/XPのインストール及び通常モードでの起動もできるようになっていることと思います。

VMware Tools

 VMware Playerには、仮想マシンごとにインストールできるVMware ToolsというゲストOSの機能を拡張可能なツールが用意されており、重宝するのでこれを利用しない手はありません。

 尚、詳細はリンク先を参照して頂くとして、Windowsの場合、XPのように簡易インストールされる場合は、自動的にインストール、それ以外の場合も各仮想マシン起動後にメニューからインストールすることができ、Windows 98/98SEは、これにより適用され、MS-DOS/Windows 95は、公式にはサポートされていないようですが、MS-DOSはともかく、Windows 95にはインストールすることも可能で少なくともマウスをホストOSとゲストOS間でシームレスに移動することができるようにはなります。

 VMware Toolsを(再)インストールした直後は、Windows 95では、CD用DドライブにVMware Toolsがマウントされているはずなので[マイコンピュータ]からDドライブを右クリックして[開く(O)]でDドライブ内のファイルを表示し、instmsia.exeを実行(、エラーが出ても無視して)終わったら、次にVMware Tools.msiを実行するとインストールが始まるので適宜設定して完了すれば有効になるはずです。

使用感

 Windows 95は、クリーンインストールしてみただけですが、当サイト検証ホストマシンスペックでもホストOSにも影響なく、(仮想マシンの)メモリは(最小)12MB~16MBでも十分軽快に動作します。

 Windows 98/98SEは、当サイト検証ホストマシンスペックでもホストOSにも影響なく、クリーンインストールした直後は、(仮想マシンの)メモリは(最小)12MB~16MBでも十分軽快に動作、(もしかしたら32MBでも、少なくとも)64MBあれば、プリインストール済み機能やアプリケーションはもちろん、Access/Excel/Word/Publisher/PhotoDraw...といったOffice(Office 2000 Premium)もサクサク使えます。

 ちなみにWindows 98/98SEで任意のソフトウェアをインストールしたい場合、ゲストからホスト環境のCD/DVDドライブは認識・使用できるのでCD/DVDメディアがあるものは(、もしくは、CD/DVDに焼けば)、インストールできるのですが、USBは認識するものの、そのままでは使用できず、USB接続の外付けHDDにあるWindows 98/98SE対応アプリケーションをどうやってインストールしようかと思っていたら、なんのことはないVMware Toolsのおかげでホスト・ゲスト間でドラッグ&ドロップができる為、アプリ(圧縮ファイル)をコピー(して展開)することでインストールすることができました。

 Windows XPは、当サイト検証ホストマシンスペックでもホストOSにも影響なく、クリーンインストール直後は、128MB~256MBでも軽快、Microsoft Security EssentialsやFirefoxを入れると512MBはほしいところ、そうなると当サイト検証ホストマシンスペックのメモリを半分使うことになり、ホストOSは全く使えないというほどではないですが、ゲストOSに専念する分には、そこそこ使えるというレベルです。

 尚、Windows XPもインターネットに接続せず、こうした重めの常駐ソフトをインストールせずに使う分には十分です。

PC-UNIX/LinuxをゲストOSとする場合

 ちなみにPC-UNIXやLinuxについては、ディスクイメージ(.iso)は、その多くが無償で公開されており、ダウンロードさえすれば、他の仮想化ソフトウェア同様、すぐに利用できるようになります。

アクティベーション

 尚、XPからWindowsには、アクティベーションと呼ばれるライセンス認証の仕組みが導入され、実機だけでなく、仮想マシンも対象でメモリの割り当て量を変更するだけでも再アクティベーションを求められるので利用にあたっては注意が必要です。

インターネットやメール

 Windows 95/98/98SE、これらで使用するOfficeなどは、セキュリティアップデートのサポートが切れていますし、Windows XPも近々切れる(し、ネットにつながなければ、たぶんアクティベートを求められることもない)のでセキュリティ上も、仮にブラウザの互換性を検証したいにしてもローカルにあるファイルを表示させてみれば済むでしょうし、ホストOSで動作しないアプリケーションの互換性検証や実際の利用においても、これらOSをゲストにする場合には、ネットワークに接続しないか、ホストオンリーにしておくのが賢明です。

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