コネクティクス社からMicrosoft社が特許・事業買収、Virtual PC 2004販売当時は、オリジナルがMacintosh向けに開発されたこともあり、ホストOSとして対応したままでしたが、翌年の無償化と同時にホストOSとしてMacの対応を終了しています。
以後、Virtual PCは、Virtual PC 2004 SP1からVirtual PC 2007/Virtual PC 2007 SP1、Windows Virtual PCに至るまでホストOSだけでなく、ゲストOSもMS-DOS、OS/2、Windowsとといった同社製OSのみのサポートに徹しています。
ホストOSに関しては、2004 SP1からWindows Virtual PCまでにWindows 2000 Professional(32ビット)の他、XP/Vista/7は、Windows XP Tablet PC Edition(64ビット)とごく一部以外のVista/7のStarterエディションを除き、サービスパックなど何らかの形で32ビット、64ビット共にほぼ全エディションで動作したようです。
ゲストOSは、例えば、Virtual PC 2007に限定すると仮想マシン作成時に選択可能なOSは以下の通りです。
[その他]を選択し、検証した限りにおいては、フロッピー上のMS-DOSの起動、FreeDOSのフロッピーディスクイメージからの起動とISOディスクイメージによる仮想ハードディスクへのインストール、Windows 95のインストールは可能でした。
これに加え、リストにあるWindows 98 のSecond Edition/SEをインストールしてみましたが、全て軽快に動作しました。
尚、Microsoft Virtual PC 2007の後継となるWindows Virtual PCは、Vistaでも使えるようですが、実質、Windows 7上でXP Modeを実行する為に採用され、Windows 8では、Windows 8 Pro(x64)にのみHyper-Vが採用されたことでVirtual PCは、フェードアウトした状態になっています。
仮想マシン起動後の[操作(A)]メニューから[バーチャルマシン追加機能のインストール/更新(I)]を選択すれば、インストール済みなら更新され、まだインストールされていなければ、CDドライブに[バーチャルマシン追加機能]がマウントされる形で利用可能となり、より利便性が向上しますのでこの機能に対応したゲストOSならインストールしておくとよいでしょう。