マシンエミュレータであり、プロセッサバーチャライザーでもあるQEMUは、他の仕組みの仮想化ソフトウェアに比し、オーバーヘッドは大きくなるものの、CPU等環境の異なるマシン間でOSやOS上で動作可能なプログラムを実行可能です。
つまり、x86/IA-32/AMD32、x64/IA-64/AMD64、ARM、MIPS、SPARC...etc.といったCPUアーキテクチャーのマシン上で実行されるDOS、Windows、Mac OS( X)、BSD/PC-UNIX系OS、Linux上で、これらと同じCPUアーキテクチャー上のOSを実行できることはもとより、異なるCPUアーキテクチャー対応のDOS、Windows、Mac OS( X)、BSD/PC-UNIX系OS、Linuxをも実行することができます。
QEMUの技術は、KVM、Xen、VirtualBoxなどでも機能の一部として使われており、KVM(、実質Linux上)でプロセッサバーチャライザーとしてQEMUが使われる場合、x86環境の他、サーバー用途や組み込み用途のPowerPC、S390をゲストとして仮想化することも可能となっています。