JavaScriptは、(C/)C++やSun Microsystems社が開発したJavaを参考に、それらよりも手軽なものを目指してNetscpe社が開発したブラウザ上で動的コンテンツを生成するクライアントサイドスクリプトとして、また、プロトタイプベースのオブジェクト指向と手続き型何れでも実装可能なスクリプトとして誕生しました。
手軽という意味での大きな特徴の1つは、C++やJavaと異なり、JavaScriptが、別途コンパイルする必要のなく実行可能なスクリプト言語であったことです。
当初、LiveScriptとして開発されたJavaScriptは、当時、Netscape社とSun社が提携していたということもあり、参考にしたJavaの名称を接頭辞とした経緯はあるものの互換性があるわけではなく、全くの別物です。
最初のJavaScriptは、NCSA(米国立スーパーコンピュータ応用研究所)で開発された画像とテキストを同時に表示可能なMosaicが実質現在のブラウザの原型と言っても過言ではなく市場では、Netscape Communications Corporationによって開発されたブラウザであるNetscape Navigatorのバージョン 2.0で日本でインターネットが利用可能になったのとほぼ同時期の1995年にリリースされ、同社はブラウザを無償配布したことで急速に普及、それに起因して企業価値も高まりました。
これに触発されたMicrosoft社はブラウザ開発に注力し、IE/Internet Explorerを開発、JavaScriptに対抗してIE 3.0でJScriptをリリース、Netscape Navigatorと市場シェアを2分するまでになるに連れ、JavaScriptとJScriptのみならずIETF、後にW3C仕様であったHTML/CSSさえもブラウザによる独自拡張競争となり、世界標準規格・仕様として収集がつかなくなり始め、JavaScriptについては、その有用性を維持すべく、欧州のEcma Internationalが世界標準仕様としてECMAScriptを規格化することになった経緯があります。
ちなみにC++/CLIもEcma InternationalでECMA-372として標準化されています。
ECMAScriptは、第3版(1999年12月発行)からJavaScript、JScript及びAdobe FlashのActionScript、QtのQtScript等々その派生のほとんどが準拠するようになりました。
よってECMAScriptの基本を抑えることが汎用性のあるJavaScript及びその派生のコーディングをする上で有効といえます。
一方、これを踏まえた上でECMAScriptという表記ではなく、JavaScript含め、それぞれの名称で呼ばれるケースが多いようです。
JavaScriptのプログラムは専用または各種ホームページエディタを初めとする兼用エディタ、IDE(統合開発環境)はもちろん、テキストエディタで作成することが可能です。
JavaScriptとXMLを組み合わせた非同期通信によるAjaxという技術の浸透も相まって独自オブジェクトを生成する事ができる[prototype](prototype.js)を利用する機会も増えていますし、ECMAScriptとSVGの併用など魅力あるコンテンツ作成といったようにJavaScriptはここにきて改めて見直され、今や必要不可欠な技術・仕様となってきています。
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