HTML5の策定においてHTML4に存在した91要素の内、除外された要素は下記の13要素です。
要素 | 機能 | 摘要 |
---|---|---|
acronym | 頭字語解説 | HTML4から継承の略語解説abbr要素に統一 |
applet * | Java Applet用タグ | HTML4から継承のobject要素に統一 |
basefont * | 基準フォント設定 | CSSに統一 font-family |
big | フォントサイズアップ | CSSに統一 相対的単位(%,px,em等) |
center * | ブロック単位の中央寄せ | CSSに統一 |
dir | 複数列のディレクトリリスト | 廃止及びHTML4から継承のul要素に吸収 |
font * | フォント指定 | CSSに統一 font-family/font-weight/font-size/font-color等々 |
frame | 画面分割 | 除外 iframeはHTML4から継承も属性は再定義 |
frameset | ||
noframes | frame未対応ブラウザへの補足 | |
isindex * | 検索用一行テキスト入力欄 action属性指定のURIにクエリ文字列として付加されるキーワード入力用 | HTML4から継承のform要素method属性get属性値に統一 入力欄はinput要素type属性text属性値 |
strike * | 抹消線 | HTML4から継承の<s></s>要素に統一 |
tt | 等幅フォント | CSSに統一 font-familyの設定値monospace |
尚、*付き要素は、HTML5で除外された要素の内、HTML4で非推奨だった要素です。
よってHTML5で除外された13要素の内、HTML4で非推奨だった要素は6要素、それ以外に統廃合された要素が7要素あったことになります。
また、HTML4で非推奨だった要素でありながら、HTML5で継承された要素にs/u/menuの3要素があります。
但し、s要素とu要素はHTML5において機能も用途も同じものとして継承されますが、menu要素については若干趣向が異なります。
menu要素(や除外されたdir要素)は、HTML4ではul要素と同様の機能として想定され、後に非推奨となったものの、HTML5ではmenu要素をcommand要素やbutton要素などと併用することで、まさにナビゲーション用途のメニューなどul要素とは異なるシチュエーションを想定した仕様となっています。