ECMAScript / ECMA-262 Edition 5.1ベースのJavaScript文法
ECMAScriptベースのJavaScriptでは、変数宣言及び変数への型付けは必須ではありません。
よって配列変数は別としてオブジェクトの種類ごとに型ごとの変数を区別して使用する必要はありません。
var hensu ;
但し、これも必須というわけではありませんが、唯一変数用に全ての型に対応する var (variable/可変・変数)が用意されています。
配列とは、1つの入れ物である変数に複数の値を持たせることが可能な仕組みです。
配列変数も変数自体に特殊性があるわけではありませんが、配列を格納された時点である種特別なものになります。
var array_zero2two = new Array(2) ;
var array_string = new Array("1つめ","2つめ","3つめ") ;
配列は、new 演算子とArrayオブジェクトのメソッドであるコンストラクタを使って領域を確保します。
この時、Arrayに続くカッコ内に数値を入れると0からその数値までの要素数(指定数値 + 1)分の領域が確保され、文字列をカンマ区切りで入れると0番めから指定した文字列が1つずつ格納されます。
これらの数値や文字列をArrayオブジェクトのメソッドであるコンストラクタへの引数と呼び、前者は宣言、後者は宣言と初期化を同時に行って array_zero2two や array_string という任意の変数に式の結果を格納することにより、インスタンスを生成していることになります。
array_string [0] ; // 1つめ
array_string [1] ; // 2つめ
array_string [2] ; // 3つめ
複数格納されるそれぞれの値は、添え字と呼ばれる変数の後に角ブラケットで括られた0から始まる数値を使ってアクセスすることが可能です。
例では、添え字0に「1つめ」、添え字1に「2つめ」、添え字2に「3つめ」という文字列が入ることになります。
array_zero2two [0] = "あいう" ;
同様に任意の変数 array_zero2two に添え字付きで指定することで代入演算子を使って代入することもできます。
/* 非推奨
array_square = [ "ABC" , "XYZ" ] ;
*/
尚、ECMAScriptベースでないオブジェクト指向と手続き型の何れでも利用できることを謳った初期のJavaScriptでは、角ブラケットを使った代入も可能で今尚、利用できる場合がありますが、オブジェクト指向のJavaScriptとしては、前述の方法が推奨されます。