PCなどのコンピュータを使っているとディスク容量が不足することがあります。
これは、OSがWindows、Mac OS X、Linux、*BSD、PC-UNIXであっても例外ではありません。
そんな時には、たいてい外付けHDDを入手したり、相応の容量の外付けHDDに必要なデータをバックアップしておいて内蔵HDD自体をより大容量なものに交換したりすることになります。
後者よりも前者の方が手軽にできます。
ただ、この場合、どうしても内蔵HDDか外付けHDDかを意識しながら使用することになります。
これを意識することなく、これまで通りの内蔵HDDと同様に使うことができる方法があったら、しかもシステムを止めることなく、再起動することなく、実行中に、これができたら、もっと便利です。
パーティションを分割していて特定のパーティションの容量が不足した場合でもサイズ拡張のために他のHDDやパーティションを利用できたら、更に便利でしょう。
外付けHDDという物理的なHDDや同一HDD内のパーティション、他ディスク上のパーティションを論理ボリュームとしてディスク全体やパーティションごとに容易に追加ばかりでなく、削除(して外付けHDDなら取り外す、パーティションなら解放すること)もできるとしたら。。。
Linuxや*BSD/PC-UNIXでは、論理ボリューム(LV/Logical Volume)という概念を使用して、これを行うことができる仕組みが用意されています。
Linux/*BSD/PC-UNIXでは、論理ボリューム用のファイルシステムとしてLinux LVMがあり、これを操作するためにlvm/logical volume manager(論理ボリューム管理ソフトウェア)があります。
その名の通り、Linuxで開発され、*BSD/PC-UNIXでも利用できるようになっています。
バージョン2があるっぽいので何はともあれ、lvm2パッケージをインストールします。
詳細は、[man lvm]や各マニュアルに譲りますが、例えば、lvmを使ってLVM用に使うディスクやパーティションを初期化するには、[pvcreate]、ボリュームグループを作成するには、[vgcreate]、既存のボリュームグループに論理ボリュームを作成するには、[lvcreate]、サイズを変更するには、[lvextend]、削除するには、[lvremove]、ボリュームグループの確認には[vgdisplay]、論理ボリュームの確認には[lvdisplay]といったコマンドを使います。