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いろいろなOSでBluetoothトランスミッター/レシーバーを使う

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いろいろなOSでBluetoothトランスミッター/レシーバーを使う

いろいろなOSでBluetoothトランスミッター/レシーバーを使う

2022/01/22
Bluetooth 5.0 トランスミッター・レシーバーRT01
RT01に乾電池は不要・サイズ比較のため置いただけです

 今回は、Bluetooth経由で音源を無線で飛ばしてくれる・飛んできたBluetooth音源を受け取ることができるBluetoothトランスミッター/レシーバーRT01をいろいろなOSで使ってみました。

 写真の乾電池はサイズ比較用に置いてみただけで必要はないのですが、結果、紛らわしくなってしまいました...。

 何れか専用の機器もありますが、このBluetoothトランスミッター/レシーバーRT01は、送受信とも可能、マイク内蔵で着信時ボタンを押す必要はあるものの、ハンズフリー通話も可能、充電2時間で連続再生12時間、商品説明にはBluetooth 5.0とあり、届いた化粧箱には、BT5.1とある不思議で8.5ドルと激安な大陸製です。

 送信(TXモード)時は、自動ペアリング・自動接続なのでOSは不要、ハンズフリー機能もOSは不要なのですが、受信(RXモード)時は、スマホやタブレット、ノートパソコンなどBluetooth対応機器が必要となるので。

Bluetoothトランスミッター/レシーバー仕様

Bluetooth 5.0 トランスミッター・レシーバーRT01と付属ケーブル

 冒頭述べたとおり、Bluetooth送受信、マイク内蔵でハンズフリー通話可能、充電2時間で連続再生12時間、Bluetooth 5.0。

 通信範囲は最大約10mとのことなのでClass 2、コーデックはA2DP、BluetoothプロファイルはAVRCP(Audio/Video Remote Control Profile)、サイズは、65x45x21mm、約40g。

 同梱物は、本体RT01、充電用USBケーブル(microUSB-USB A)、RCA-AUX変換ケーブル、AUXオーディオケーブル、取説(中国語&英語)各1。

 TXモード時には、付属のRCA-AUX変換ケーブルか、AUX(3.5mmミニプラグ)ケーブルで機器同士を接続。

 本体RT01には、小さな筐体に電源ボタン、送信用TX/受信用RXモード切替スイッチ、ボリューム用プラス・マイナスのボタン、可能であれば、次や戻るための選曲用ボタン、再生・停止・着信時受信兼用ボタンがあります。

 また、RCAジャック、オーディオジャック、マイクと思われる穴もあります。

USB給電・充電

 RT01については、充電時は、本体上のLEDランプが赤く点灯、充電終了で消灯するようになっています。

 ただ、このRT01、給電(充電)しながらでも送受信できた、満充電を検知しているようなのでTXモードで基本、設置場所が固定されるテレビなどにつなぐ場合等々、状況によっては、給電したまま、使うのもアリかもしれません。

 RXモードで有線ヘッドホンをワイヤレスで使う場合などは、たいてい内蔵バッテリ駆動が良いでしょうが。

 ちなみに送受信どちらもなのか、どちらかなのかは定かではありませんが、連続再生時間が12時間とあるので、それがホントなら内蔵バッテリでも結構持ちそうです、というか、そこに惹かれてRT01を選びました。

 上を見ればキリがありませんが、同価格帯程度の安価なものだと5〜6時間以下のものが多く、あっても8〜10時間程度だったので。

 実際使ってみれば、ほぼ一択の所望のテレビに接続する場合、給電しながらでもできたので連続作業時間は関係ないっぽいですが。

電源のON/OFF

 RT01の電源のON/OFFについては、何れも電源ボタンを長押しすることでONで赤いLEDが点灯、OFFで消灯します。

TX Mode

 TXモードは、RT01をBluetooth非対応機器のBluetooth送信機にするモード。

 つまり、Bluetoothに対応していないヘッドホン端子付きのテレビやデスクトップパソコン、カセット/MD/CDプレイヤーやコンポ、AM/FMラジオなどに3.5mmミニプラグか、AUX-RCA変換ケーブルを使ってRT01を接続することになります。

 TXモードでは、受信側機器との間でのペアリング・接続は自動で行われるのでBluetoothに対応したワイヤレスヘッドホンやワイヤレススピーカーの電源を入れるだけで、これらに音源を転送・再生することができます。

 TXモード時のLEDランプの色は赤、ペアリング中は、一定間隔で点滅、ペアリングが完了すると3秒毎に点滅するようになっています。

TXモードの使用例

 自身は、購入動機でもあったテレビの音声出力エリアを変更・拡張すべく、テレビにスイッチをTXモードに切り替えたRT01を(USB給電しながら)接続、Bluetoothスピーカーから音声を流してみました。

 手持ちのテレビには、ヘッドホン端子にプラグを挿した際の挙動を選択できる機能があり、プラグを挿してもテレビのスピーカーからも同時に音を出すことができ、仮にテレビを消音にしてもヘッドホン端子からの出力はあるのでうるさくならない程度に広範囲にわたって聴こえるよう、この音量をそこそこに抑えつつ、多少遅延はあったにしても映像と音声との間に違和感がなければ、Bluetoothスピーカーからも聴取しようと思ったわけです。

 が、ヘッドホン端子接続による出力ゆえか、テレビのスピーカーから聴こえる音量よりも遥かに極小の音声が出力され、Bluetoothを介してBluetoothスピーカーに届くわけですが、RT01やBluetoothスピーカーの音量調整では最大にしても小さすぎて聴こえないというほどではないものの、だいぶ小さめではあります。

 先のテレビと外部スピーカー両方から聴こえる設定だと2系統になり、テレビの音量調整は、スピーカーの音量調整に影響しないのですが、ヘッドホン端子からのみ聴こえるようにした場合、テレビのリモコンなどの音量調整と連動し、これを普段の音量より、かなり上げれば、RT01を介したBluetoothスピーカーの音量も比例して大きくはなります。

 が、そのままヘッドホン端子からプラグを抜くとテレビの電源が入っていれば、その時に、入っていなければ、次回つけた時に爆音が鳴り響くことになるので注意する必要があります。

 そうした状況を避けたい(普段の音量レベルでRT01越しのBluetoothスピーカーでも聴きたい)場合には、室内、室外などの多少の物音は許容範囲も、ある程度、静かな中で聴くのが良いでしょう。

 他方でテレビの音とかぶる辺りだと、ほんのわずかながら、遅延分だけ輪唱状態となり、人によっては酔いそうな状態になるので両方から音声出力する場合は、Bluetooth電波到達範囲との兼ね合いからも、だいぶ制限されそうです。

 ちなみにこの遅延は、テレビのスピーカーと外部スピーカー間であって、テレビ映像と外部スピーカー間では、特に感じず、違和感があるほどではないと個人的には、思えます。

 それらを踏まえると、TXモードについては、静寂な中でBluetoothスピーカーからのみ音を出して、テレビのスピーカーとヘッドフォン端子の両方から出力したい場合は、テレビ側を小さめ(〜消音)にして、テレビの映像が見える範囲で、かつ、テレビ側の音が届かない程度の距離をおいてBluetoothスピーカーから音声を聴くなど、かなりシチュエーションは限定されそうです。

2022/01/25

 先日の検証は、ダイソー1000円Bluetoothスピーカー1台で行なったのですが、同商品は2台でステレオになるということで今日、もう1台ダイソー1000円Bluetoothスピーカーを追加購入したので試してみたところ2台から同じ音が聴こえる同スピーカーにおいては、それでもやや小さめではありますが、気のせいか、単純に2倍したくらいの音量になり、結果、テレビの出力をあげなくともRT01のTXモードが、より実用的になりました。

 というか、RXモードだと音量調節もできたことからするとTXモードでは音量調整できない仕様?

 だとすれば、Bluetoothレシーバーか送受信機をもう1つ買って後者ならRXモードにしてUSBスピーカーでもつないでTXモードのBluetoothトランスミッターからの通信を受ければボリューム調整できるかも?

 ってそれだとUSBスピーカーにアンプがあるから大きくなるのは当たり前?どうやって確認すればよいんだ...?

 いっか、どっちにしろ音量上がれば。

2022/02/01

 というわけで、少なくともRT01については、Bluetoothトランスミッター側の音量調節はできそうになく、レシーバーではできたことから、もう1セット、全く同じBluetooth送受信機を買ってみました。

 これで音量調節ができれば、夜中などテレビの音量抑制含め、音の聴取範囲を変更することができるので自身にとってもRXモードも使いみちがうまれます。

2022/02/02

 この検証のため、ダイソーUSBミニスピーカーも買い足してみました。

 想定通りいかなかったとしてもBluetoothスピーカーとしても使えますしね。

 手持ちのダイソーモバイルバッテリーだとスピーカーに要する電流が少ないからか、ほぼ一定だからか、すぐに電源がOFFになってしまうのでUSB充電器につなぐ必要はあるにしても。

2022/02/28

 SHARP AQUOSは、イヤホンとテレビのスピーカーが、別系統でそれぞれ音量調節が可能だったのでイヤホン用のボリュームを相応に上げるだけでイヤホンを抜いてもテレビのスピーカーが爆音になることもなく、Bluetoothスピーカーを2台買ってステレオにするまでもなく、解消できました...。

 尤もテレビのリモコンでできるものの、イヤホン用ボリューム設定まで3〜4ステップあるので予め設定した音量のままなら良いですが、調節しようと思うと面倒。

 追加のRT01が今日届き、試したところ、想定通り、受信(RX)側にUSBスピーカーを接続したところ、音量調節できたので、調節するという意味では、こちらの方が便利。

 Bluetoothスピーカーは、この用途とは別にステレオ目的というよりは、聴取範囲拡張が目的だったので2台とも重宝しています。

 全てバッチリ。

RX Mode

 RXモードは、RT01をBluetooth非対応機器のBluetooth受信機にするモード。

 つまり、Bluetoothに対応していない有線のスピーカー、ヘッドホン・イヤホンやヘッドホン端子付きのステレオデッキやコンポに3.5mmミニプラグか、AUX-RCA変換ケーブルを使ってRT01を接続することになります。

 一方、送信側は、このRT01(接続機器)をBluetoothでペアリング、接続して音楽やラジオなどの音源を再生する必要があるのでBluetooth対応で、これら操作ができるもの、ということでスマホやタブレット、デスクトップPCは現状BluetoothやWi-Fiが搭載されていないことの方が多いので追加搭載しない限り、ラップトップパソコンなどになるでしょう。

 RXモード時のLEDランプの色は青、ペアリング中は一定間隔で点滅、ペアリングが完了すると3秒毎に点滅するようになっています。

RXモードの使用例

 自身の場合、RXモードはおまけ程度に思っていましたが、スイッチをRXモードに切り替えたRT01のAUX端子に有線ヘッドホンを挿してワイヤレスヘッドホンとして、また、有線のUSBスピーカーを挿してワイヤレススピーカーとして、実際に使ってみると、なかなか良い感じでした。

 また、RXモードで音源だけ再生、聴取することだけが目的なら、多少の遅延があっても(遅延している音声だけを聴いているわけで比較音声や映像があるわけではなく、)関係ないので、必ずしも低遅延のaptX LLなどの機能がなくても十分楽しめるでしょう。

AndroidスマホとRXモードのRT01接続機器をBluetooth接続

 LinuxベースのAndroid OSの場合、スマホでもタブレットでもBluetooth接続は簡単です。

 まず、機種やAndroidバージョンにもよるかと思いますが、Androidスマホでは、例えば、[設定] => [ネットワークとインターネット] => [接続済みのデバイス] => [接続の設定] => [Bluetooth]でBluetoothが有効であることを確認、そうでなければスライダをタップしてBluetoothを有効にします。

 実行する順は、どちらが先でも構いません。

 少なくともBluetooth機器がこれら2台だけの場合には、次回含む以降は、両者を電源ONにした状態であれば、自動でペアリングされます。

 あとは、Bluetooth接続状態でスマホで何らかの音源を再生すれば、RT01に接続したヘッドホン・イヤホン、USBスピーカーから音声が流れてきます。

RaspbianとRXモードのRT01接続機器をBluetooth接続

 Raspberry Pi OS Raspbianの場合、Raspberry Pi自体は、デフォルトでWi-Fi/Bluetoothとも使える状態ですが、Bluetooth関連パッケージが入っていない場合は、パッケージをインストールします。

 まず、

 GUIなら、

  1. システムトレイ上にBluetoothアイコンがあるので、そこからBluetoothをON、対象デバイスとペアリング・接続、信頼済みに設定。

 CLIなら、

  1. 端末・ターミナルを開き、bluetoothctlと入力後、[Enter]。
  2. プロンプト[bluetooth]#が返ってきたら、power onと入力後、[Enter]。
  3. scan onと入力後、[Enter]。
  4. RT01が検出されたら、そのMACアドレスを引数とし、pairと入力後、[Enter]。
  5. ペアリングに成功したら、connect MACアドレスとし、[Enter]。
  6. 接続したら、trust MACアドレスとし、[Enter]。
  7. [PulseAudio音量調節](pavucontrolパッケージ)の[出力]タブで[RT01]をデフォルトに設定。
    この時、Raspberry Pi OS Debian/Raspbian bullseyeでは、システムトレイ上のスピーカーアイコン右クリックでも出力を切り替えることができるでしょう。

 少なくともBluetooth機器がこれら2台だけの場合には、次回含む以降は、両者を電源ONにした状態であれば、自動でペアリングされます。

 あとは、Bluetooth接続状態でRaspbianから任意のメディアプレイヤーで音源を再生すれば、RT01に接続したヘッドホン・イヤホンから音声が流れてきます。

DebianとRXモードのRT01接続機器をBluetooth接続

 Debian(Linuxパソコン)の場合も基本、Raspberry Pi Debian/Raspbianと同様です。

RXモードのRT01接続ヘッドホンの使用感

 Android OS、Debian GNU/Linux PCやRaspberry Pi OS Raspbian、何れの場合もRT01の使用感は変わらず、素晴らしいの一言。

 TXモードと違い、RT01側での音量調整幅も広く、音量も十分、Bluetoothの電波到達範囲であれば、どこでも音楽鑑賞できるのは快適です。

 そうは言ってもワイヤレスヘッドホンよりは嵩張るとか、音質がとか、ノイズキャンセラがとか言わなければ、100均で100円の有線ヘッドホンやイヤホンでもワイヤレス化できるのはコスパも最強。

 最近は、100均にも1000円前後でワイヤレスヘッドホンがありますが、そもそも極小ゆえ搭載できる電池に限界があり、高価な品ではケース自体が充電式で併せて再生時間を補うことも多く、Bluetoothスピーカーと比べると連続再生時間が短くなりがちな中、100均のは、まだまだ短すぎることを考えると、今時点では、Bluetoothレシーバ+有線ヘッドホンの方が、充電時間の短さや連続再生時間の長さ、落として失くすという可能性も低いといった実用面でも優位かなと。

 ワイヤレスヘッドホン同様、外出先ではカバンやポケットにスマホを入れたまま、どこか良き位置にうまく忍ばせることができれば、超小型軽量なRT01につないだ有線ヘッドホン・イヤホンから聴くことができるわけですし。

 また、カセットデッキやコンポ、オーディオ機器、はたまたPCなどで使う外付けUSBスピーカーなどもワイヤレススピーカーになるのもおもしろいですね。

 と言いつつ、自身の場合、歩きスマホはしないですし、そもそもスマホで音楽を聴く習慣がないこととセキュリティ面からBluetoothを、まして常時ONにするのは、なんとなく気が引けるので...。

 また、自宅に関しては、自作Raspberry Pi/Julius/Open JTalk製スマートスピーカーだけでなく、Julius/Open JTalkスマートスピーカー機能を搭載したLinuxパソコンがあり、YouTubeやinternet-radio.com、DLNAメディアサーバ上にある1300曲以上の自前リッピング音源などで各種ジャンルの曲を、また、radiko等々も再生できるので、あえて使うシーンもなさそう...。

ハンズフリー通話

 ハンズフリー通話機能については、そもそも求めていないこともあり、未確認です。

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