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通信回線

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通信回線とは?

データ通信回線

通信回線

 インターネットを見るときにモデムにより電話回線や専用回線を通してインターネットへの接続を行いますが、この際に利用する回線には主に以下のようなタイプがあります。

 他方、高コストにより個人には縁遠いATM/Asynchronous Transfer Modeは通信回線の中でも通信事業者と利用者間、利用者本部と支店間などを直接結ぶ「専用線」における通信プロトコルの1つで、この場合、銀行や郵便局の現金自動預け払い機としてお馴染みのATM/Automated Teller Machineとは似て非なるものですが、このATMもATMプロトコルを利用している可能性もなくはないのではないでしょうか(どっち?)、どっちついでにATMとキャッシュディスペンサーは別物らしいです。

加入電話通信回線の変遷

 1995~1996年、日本でインターネットが始まった後もしばらくは、加入電話で利用する場合、ダイヤルアップ回線による従量課金制で電話もネットもつなげばつなぐほど料金が加算されていました。

 旧NTTによって以前から開発され1980年代後半には日本でもサービスが開始されていたINSネットなどISDNもネット開始元年辺りから民間企業の参入もあってターミナルアダプター価格が下がり、通話料定額テレホーダイのサービス開始と併せてインターネット通信にINSネットを利用する個人も増えていきました。

 2000年代に入ってDSL回線であるADSLによってより安価な定額サービスが開始され、ISDNからの切り替えが加速しますが、後にCATVや光ファイバといったADSLを含むブロードバンド回線も利用できるようになりました。

 また、屋内における配線は、LANケーブルを引きまわす有線だけでなく、LANケーブルが不要の無線LAN、コンセントにつなぐだけでインターネットに接続することができるPLC/Power Line Communication(電源線通信・電力線通信)などが登場し、今に至ります。

 尚、NTTが発表したNGNは、それまでの個々の回線とは概念が異なるものです。

モバイル通信回線の変遷

 モバイル通信については、1990年初めには、ケータイもあったものの、受話器と本体がセットになったようなものから、ようやく受話器だけの機器が出始めたかどうかという時期で価格的にも数十万は下らないといった状況で、せいぜい企業を中心に自動車電話と共に営業マンなどの個人用携帯通信機器としては一方通行で今でいう(誰からかかってきたかわかる)着信表示程度のポケットベル(ポケベル)が普及している程度でした。

 ポケベルも数字程度しか打てない機能からしても個人がプライベートで利用するというたぐいのものではなく、しかし後に当時の女子高生の間で数字などを組み合わせて仲間の間で通じる暗号めいた通信を行い流行するわけですが、間もなく1995年前後を境にPHSと言われる簡易携帯電話や本体価格が10万円を切り始めた頃から徐々に移行していきます。

 但し、それでもまだジーンズのポケット、ワイシャツどころかスーツのポケットに入れるのさえ非現実的な大きさ、厚さと重さで、まるでガンマンのように専用のケータイケースをベルトに通して持つとか鞄に入れるとかしないと微妙な代物でしたが、当時のPHSはプラスチックのプラモデルかのように昨今のケータイと比べても極めて軽量でした。

 PHSは一般公衆回線を利用した加入電話とケータイの中間的な存在であり、極々近距離の電波中継局を介して通信を行う為、当初は役所や駅(同じ駅中でも各売店や駅員室他至る所)などの公共施設や当時至る所にあった公衆電話などにアンテナを設置することによって通話通信エリアの拡大を図っており、圏外になることも珍しくありませんでした。

 ただケータイもPHSも通話エリア内であっても建物内や地下、ビルの陰などで昨今以上に通じないエリアがあったり、ケータイの通信エリアが都市部(東京・名古屋・大阪・福岡の中でも更に都心部の一部地域)に限定されていた当初は、むしろ通話エリアはPHSの方が上だった時期もあり、更にケータイの基本料金や通話料が格段に高額であった一方、PHSは通話料で採算を取るとするビジネスモデルで端末を無料やその後景品表示法などの法律上の問題で無理やり値段を付けて1円などとしてばらまいたこともあって、ほんの一時期市場を二分していました。

 しかし間もなくケータイの通話通信エリアの拡大に連れ、料金改定なども相まってPHSの流れを汲むサービスも存在はするものの特に2000年に入り1万円前後でも手に入るようになって急速にいわゆるケータイに移行していき、つい数年前までは以前のPHSのように0円、1円ケータイなども存在し、ケータイが主流になりましたが、今では逆に通話料引き下げと引き換えという名目のもとに本体価格が上昇しています。

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