不特定多数の方に開放したホームページ上で販売を行うネットショップ・オンラインショップにおける電子商取引では、ユーザーの入力情報を保護する事が必須であり、更に外部からの攻撃に備え十二分な対策を講じる必要があります。
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ここまではショッピングカートCGIの品質について見てきましたが、ここからは、そのCGIを格納し、公開しているウェブサーバについて見ていきましょう。
たとえ独自ドメインであってもほとんどの方はレンタルサーバを利用しているでしょうからサーバ自体のセキュリティ対策はサーバ管理者に一任する事になりますが、自前のサーバの場合はサーバ自体のセキュリティ設定が必要です。
つまり、レンタルサーバを利用している場合には、サーバに関しては、ほとんど自分でセキュリティ設定する事はできませんから、レンタルサーバを選ぶ際には、セキュリティのしっかりしたサーバを選択する必要があります。
もちろん、専用SSLがより望ましいですが、共有であってもSSLを利用できる必要もあります。
ショッピングカートに必要な品質確保する為の大前提の対策。
セキュリティを考える上でショッピングカートCGIの対策を講じただけでは不足です。
ショッピングカートCGIで利用する複数のファイルと公開するウェブサーバ上のセキュリティ設定とディレクトリ保護、ウェブサーバへのアップロード、ターミナルエミュレータ利用におけるセキュアな接続なども必要です。
また、ログインID、パスワードはセキュアなウェブサーバ、セキュアなFTPソフト、セキュアなターミナルエミュレータにおいても徹底管理が必須です。
ネット上でショッピング機能を利用する場合、「一連の操作をしているユーザー」を特定する為にはcookie/クッキーの設定が不可欠です。
ここまでのセキュリティは最低限必要であり、cookieの実装によりショッピングカートを一応組み込む事はできますが、残念ながら完全にセキュリティが確保されるわけではありません。
また、善意のアクセスの拒否か、またはセキュリティ確保の二者択一を迫られるケースもあります。