訳の正確性を保証するものではありませんので必要に応じて原文であるEcma InternationalのECMA-262にある ECMA-262.pdf ( ECMA-262 5.1 Edition )を参照下さい。
訳:2012年04月 webzoit.net
ホワイトスペース文字のように行終端文字は、ソーステキストの可読性向上と相互に(単独の語彙単位に)字句を区切る為に利用されます。 しかしながら、ホワイトスペース文字とは異なり、行終端は、いくつかの構文上の文法の動作を超えた影響を持つ場合があります。 一般には、行終端は2つの軸の間に現れますが、一部、構文上の文法によって禁じられる場所に存在する場合もあります。 行終端はまた、自動セミコロン挿入(7.9)の過程に影響します。 行終端は、文字列リテラル(StringLiteral)を除くいかなる字句内にも現れることはできません。 行終端は、唯一、行継続(LineContinuation)の一部として文字列リテラル(StringLiteral)内に現れます。 1つの行終端は、MultiLineComment(複数行コメント) (7.4)内に現れることはできますが、単独行コメント(SingleLineComment)内に現れることはできません。 ホワイトスペース文字の集合内に含まれる行終端は、正規表現の中で\sクラスでマッチさせます。 ECMAScript行終端文字は、Table 3内で列挙されます。
Table 3 行終端文字 ---------------------------------------------------------- コードユニット値 名称 正式名 ---------------------------------------------------------- \u000A Line Feed <LF> \u000D Carriage Return <CR> \u2028 Line separator <LS> \u2029 Paragraph separator <PS> ----------------------------------------------------------
Table 3にある文字に限っては、行終端として扱われます。 他の新しい行や行改行文字は、行終端としてではなくホワイトスペースとして扱われます。 <CR><LF> が一般的である文字シーケンス(文字並び)は、行終端として利用します。 それは、行番号を報告する目的において単独の文字として認識されるべきです。
【構文】 LineTerminator(行終端) :: <LF> <CR> <LS> <PS> LineTerminatorSequence(行終端並び) :: <LF> <CR> [ 前方参照 ? <LF> ](?は、∈ の否定形) <LS> <PS> <CR><LF>