直訳すると「防火壁」の意。
ウェブの世界では、外部の脅威からウェブサーバを守るソフトウェアツールの意味となっています。
インターネットに接続しないローカルな環境では、脅威はある程度限定的ですが、ひとたびインターネットに接続すると、ホームページを通じて世界中に情報を発信できると同時に世界中からアクセスできる環境になることはもとより、悪意を持って情報を覗き見られたり、改ざんされたりする可能性も大きくなります。
残念ならがら世界には善意の人々ばかりではなく、悪意の攻撃を仕掛けてくる人々もいます。
こうした攻撃を防御するための「一つの手法として」ファイアウォールは利用されます。
ファイアウォールにはハードウェアとソフトウェアがあり、ネットワークの中でもLAN・ローカルエリアネットワーク内部への侵入を防御します。
主な機能としてはインターネットやメールで利用されるホームページの通信規格HTTPやファイル転送の通信規格FTP、メールの通信規格であるmailtoなどのプロトコル用の各種接続通信ポートの監視とドメイン、IPごとの接続許可、拒否設定、クッキー許可、拒否設定などを行うことができ、これにより外部からの不正侵入をある程度防御できるようになります。
ここでウェブセキュリティ面で代表的なのが暗号化技術であるSSLやTLSです。
HTTPについては、暗号化技術であるSSLを利用したHTTPS、FTPについてもSSLを利用したFTPSが、telnetではSSHが比較的外部の脅威から守ってくれます。
ファイアウォールは「一つの手法として」と言いましたが、ファイアウォールで回避しきれないウイルスやスパイウェアに対しての防御は別途ウイルス、スパイウェア対策ソフトウェアが必要になっています。