DLNAは、Digital Living Network Allianceの略で既存のユニバーサルプラグアンドプレイのプロトコルUPnPの内、メディアサーバ/メディアレンダラー・メディアクライアント(メディア再生ソフト/デバイス)などを規定したUPnP A/Vの実装とも言える手順の策定を行なう業界団体及び、そのプロトコル。
2003年6月に発足したDLNA、十分な普及を以って非営利組織としてのミッションは完了したとし、これを理由に2017年1月5日に解散、ただし、併せて行なっていたDLNA認定・テスト事業については、2017年2月1日からはSpireSpark Internationalが継承するとのこと(参照元:DLNA解散)。
いわゆるホームネットワーク・リビングネットワークなどを想定しており、家電、モバイル(スマホ、タブレット他)、テレビ、コンピュータなど各産業において異なるメーカー間の機器でも相互接続を容易にするために既存の規格・プロトコルなどをまとめたルールの総称として使われることも多くなっています。
DLNAもまた、接続と通信などそのベースとしてUPnPプロトコルを使っていることもあって、これらのサービスを提供するサーバは、UPnPサーバとか、DLNAサーバなどとしてリリースされたり、対外的にもそう呼ばれることがあり、また、メディアサーバー、ホームネットワークサーバなどと呼ばれることもあるようです。
*BSD/PC-UNIX/Linuxにおいて、こうしたサーバには、MediaTomb、ReadyMedia/旧miniDLNA、Rygel、GMediaServer、FUPPES、uShareなどが、WindowsやMac OS Xには、DivX、TVersityなどが、マルチプラットフォーム対応としては、Universal Media Server(PS3 Media Serverから派生した汎用かつクロスプラットフォーム版)やKodi/旧XBMCなどがあります。
Kodiは、むしろDLNAクライアントとしての方が知られていますが、DTCP-IP/DTPC+未対応でトランスコード機能はないものの、DLNAサーバとしても利用可能となっています。
一方、DLNAクライアントとしては、Kodiの他、Totem、VLCメディアプレーヤーなどがあります。
NetBSDやFedora、Debianなどで液晶テレビなども含め、試してみたところ、OSは対応済みも利害関係が絡む為か、まだまだ、ベンダ・機器ごとの対応もマチマチなようで執筆時点(2016/04/02)でもUPnPプロトコルが思い描いたほど、ほぼ全ての機器が、容易に相互通信・接続できるという状況にはないようです。