JavaFXとは、RIA/Rich Internet Application用のJavaのサブセットの1つで他にJava Servlet/JSPがあり、他方、Javaアプリケーションをブラウザ上で実行する技術やそのプログラムをJava Appletと呼びます。
2008年12月4日(米国時間)に発表されたJavaFX 1.0 では開発環境SDKにモバイル用のエミュレータ(疑似実行環境)が付属していなかったようですが、2009年2月に発表された JavaFX 1.1では、通常の携帯電話画面とiPhoneチックな画面のエミュレータが搭載されています。
通称・略記 | 意味 |
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SDK | Software Development Kit |
JavaFXもオブジェクト指向であり、クラスを取り込む事によって複雑なアニメーションがシンプルなコードで実現できますし、NetBeans IDE 6.5 を利用するとかなりの点で自動的に作られる関数やサンプルコードを部分修正して作る事ができ、JavaEE、JavaSE、JavaMEのクラスやコードを使う事もでき、唯一オリジナリティが高いとは言えない画像アプリは、JavaFX ImageはもちろんPhotoshopやIllustratorのファイルを取り込む事ができる JavaFX 1.1 Production Suite を利用するとPhotoshopやIllustratorの資産を活かす事もできます。
JavaFXでは、アニメーションやデジタルビデオムービー、画像サムネイルを表示再生するQuickTimeやMediaPlayer、YouTubeやニコニコ動画と同様のインタフェース自体も比較的容易に作成できます。
但し、閲覧者が(JavaScriptとは別に)Javaを利用不可としている場合、Javaに対応していないブラウザの場合には、閲覧できませんし、これとは別に(疑似証明書はあるものの)公式な証明書がないと動作時に警告や注意を促すポップアップが出力される場合があります。
また、まだ発表されたばかりという事もあり、モバイルに関しては、ほとんどの携帯電話で利用できる環境になるまでには多少時間がかかるかもしれませんが、アニメーションを自分で作りたいという場合には最有力候補と言ってもいいと思います。
JavaFX 1.1でもテレビや情報家電用の実装はまだ先のようです。
次期バージョンで実装されるのかどうか不明ですが、単純なアンカーを設定する事ができません。
例えば、メディアブラウザ風の写真リストと各写真の拡大縮小はできますが、各写真から<a href=""></a>を設定してウェブページに遷移する手法がないのかと思いきや、Swingクラスを使えばできそうです。
処理の重さに関しては、1枚の画像のファイルサイズを小さくする事はもちろんですが、作り込み方で軽快にする事ができそうです。
JavaFXがリリースされた当初の位置づけは、JavaFXスクリプトによるPC、モバイルにおけるRIA用途でしたが、JavaFX 2.0では、Java自体にJavaFXスクリプトによるAPIを移植、Javaアプリケーションを開発する際にAPIを利用してJavaFX機能を実装可能にする方向で、あらゆるプラットフォームへの移植が進んでいるようです。初期のJavaFXは単独のスクリプトであり、JavaFXスクリプトで書かれたRIAでしたが、JavaFX 2.0からはJava SEで(おそらく何れはJava EE/Java MEでも)動作するRIA機能拡張(JavaFX API)という位置づけに移行中です。
但し、過渡期である現在、Windows用に関しては専用の開発環境であるJavaFX 2.0 SDK、Mac OS Xに関してはDeveloper Preview(JavaFX 2.0 SDK含む)のそれぞれx86(32bit)/x64(64bit)版がダウンロード可能となっているようです。
JavaFX 開発環境 | |
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将来 | Java API (Java EE/SE/ME SDK , JRE) |
近日 予定:JDK8? | Java API (Java SE SDK , JRE) |
過渡期 | JavaFX 2.0 SDK/Windows Developer Preview/Mac OS X テスト中/Linux(Ubuntu) |
初期 | JavaFX SDK |
【予定】 JavaFX 2.0を実装可能な開発環境 |
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Java SE/Java Platform, Standard Edition |
Java ME/Java Platform, Micro Edition |
Java SEはWebアプリケーション、Java MEはエミュレータを備えた組み込み系・モバイルアプリケーション用パッケージです。
開発用途ではなくJavaFXで作られたアプリケーションを実行するだけならランタイム環境(JavaFX Runtime)があればOKです。
名称 | 用途 |
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JavaFX Runtime | 「JavaFX実行環境」 |
初期のJavaFXでは専用のJavaFX Runtimeが必要ですが、Java SE/Java MEの機能拡張となるJavaFX 2.0からはJRE(JavaFX Runtime含む)がインストールされていれば実行可能となる予定です。
開発用途ではなくJavaで作られたアプリケーションを実行するだけならランタイム環境(JRE/Java Runtime Environment)があればOKです。
通称 | 名称 | 用途 |
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JRE | Java Runtime Environment | Java系アプリケーション全般を実行する為の環境 |
尚、開発環境であるSDK/JDKにはJREも含まれており、そのJREにはJVMが含まれていますのでSDK/JDKがインストール済みであれば、バージョンアップの目的以外で改めてJREをインストールする必要はありません。