ブラウザとは、Windows 95発売以降、急速に普及したと言っても過言ではない言わずと知れたインターネットを閲覧するためのソフトウェア。
ブラウザには、LynxやW3m、Linksといった比較的低スペックのパソコンで利用できるテキストベースのものと比較的リッチなパソコン環境で一般に好まれる傾向のあるグラフィカルなものがあります。
グラフィカルなものとしては、当初、Apple Machintoshでも使われた1993年に米国立スーパーコンピュータ応用研究所/NCSAからリリースされたウェブブラウザMosaic、Windowsに標準搭載されたIE/Internet Explorer、また、1994年登場、1998年にAOLに買収され、2008年AOLがブラウザ事業を撤退するまで存在したNetscape NavigatorやNetscape、1996年リリースのOpera(ここから派生したVivaldi)などがありました。
2002年には、Mozilla Firefox、2003年には、Mac OS X v10.3から標準搭載されたSafari、2008年にはGoogle Chrome、やはり、2008年に初版リリースのChromium(Chromeのオープンソース版)、2015年Windows 10のデフォルトブラウザとなるSpartan(後のMicrosoft Edge)なども登場しました。
パソコンのスペックも飛躍的に向上した昨今、テキストベースに比し、圧倒的なシェアを持つのは、グラフィカルブラウザであり、これらは、スマートフォンやタブレットでも採用されるに至ります。
スマホ用には、iPhoneではSafari、Androidでは、パソコンとほぼ同様のブラウザが対応、Windows( 10)フォンでは、Edgeが標準、SlepnirやOperaなどもこれらに対応することになりました。
タブレット用もiPadやAndroidでは同様、それほど出回ってはいない模様もChrome OSやFireOSなどブラウザOS搭載パソコンもあります。
長年、OSのシェアに合わせてIEのシェアがダントツでしたが、ウイルスの標的にされたこともあって脆弱性が際立って見えたこともあり、Firefoxが躍進するかに見えたものの、2010年あたりから後発のChrome/Chromiumが急伸します。
以後、Chrome/Chromium、IE/Edgeに続き、FirefoxとSafariが並ぶ恰好でしたが、大幅な高速化を達成した一方、対応Webアプリを切り捨てる形になってしまったFirefox Quantumの人気が急落、2018年現在、Chrome/Chromium、IE/Edge、Safari、Firefoxの順になっている模様です。
自身は、Windowsユーザーであった当初、IE、Netscape、Slepnir、Firefox、Chrome、Firefoxと乗り換え、Windows Vistaマシンの故障を機に*BSD/Linuxに移行した後も環境によってはMidoriを使ったこともありましたが、基本、Firefoxを使い続けているだけに、この状況は残念でなりません。
...Firefox、Chrome、Firefox...は誤記ではなく、一度は、軽量ブラウザを謳うChrome登場で乗り換えてみたものの、軽量だったのは、最初だけで、その後、急激に重くなった為、すぐにFirefoxに戻したという経緯があります。
それに検索もブラウザも...いろんな方面にGoogleが参入する状況に一種の抵抗を覚え、選択肢は多いに越したことはないと感じたことも一因です。