カセットテープからCDへ移行していく中、様々あったメディアの1つMD/MiniDisc。
ここに来て壊れたかに思われ、長年ただただ眠っていた手持ちの再生専用ポータブルMDプレイヤーで再生ができた喜びついでに書き留めておきます。
自身は、KENWOOD DMC-Q55を持っていたのですが、壊れたのか、充電器と液晶付きリモコンはないものの、本体とガム型ニッケル水素電池、専用のニッカドor単3乾電池x1ケースは残していました。
こうしてみると自身のは、KENWOOD DMC-Q55-S(シルバー)ですが、DMC-Q55-L(ブルー、なんでエル?あ、ブラックもあったのかも?)もあったようですね。
充電池の残量は、0.4V程度、が、充電器はない、かと言って今更、買う気もありません。
よって頼みの綱は、電池ケース、というわけで確認してみるとマイナス側に青錆が付いていたため、ヤスリがけしました。
動かなかったのだから初めてとなる分解掃除もしてみようと精密ドライバでネジを外して分解、ホコリはほぼ皆無、レンズ部分を綿棒を使ってアルコール掃除、組み直しました。
尚、フタ側のビスは、4本、底部面は、7本でした。
その後、オーディオジャックにイヤホンを挿し、再生ボタンを押すと...十数年ぶりでしょうか、再生できました。
ただ、再生ボタンを少し長押しする必要があるようでリモコンしか使ったことがなかったため、操作方法を覚えていなかっただけで、青錆さえ取っておけば、分解せずとも再生できたかもしれません。
DMC-Q55もそうですが、MDプレイヤーには、USB接続のものなどなかったと思いますが、一方で単体、カセットテープやCDと一体型などデッキタイプには、USBメモリへのMP3書き出しができるものもあったようです。
スピーカーが内蔵されていない再生専用のポータブルMDプレイヤーであるDMC-Q55の音源をパソコンに取り込むのであれば、DMC-Q55のオーディオジャックからの出力をパソコンのマイク入力端子、もしくは、USBサウンドアダプタのマイク入力を介すという、ほぼ一択です。
写真の本体下部に付いているのが電池ケースでダイヤルでネジを締めて固定するようになっています。
電池としては、エネループもありますが、これを買う前にArduinoやESP8266、Raspberry PiなどでIoTデバイスを中心に電子工作で使った残量ありや新品の電池が結構あるのでアルカリ乾電池を使ってみました。
あとは、以前買って持っていたUSBサウンドアダプタと音量調整ボリューム付き3.5mm 3極オーディオケーブル(オス-オス)です。
とりあえず、横に置いてあるのが、付属のKENWOOD純正ガム型ニッケル水素充電池。
3.5mm 3極オーディオケーブルは、100均にも売っているようです。
となるとソフトウェアさえ用意できれば、どんなOSでもいけるので他のOSで改めて試すまでもありません。
ただ、カセットテープよりは経年劣化の影響を受けにくいとされるMiniDisc規格ですが、音源はアナログなのでデジタル変換する必要があります。
変換と言ってもパソコン側にマイク入力からの録音ができ、デジタル音源として保存できるソフトウェアさえあれば、前述の方法で取り込むことでデジタル音源として保存できます。
ここでは、OSとしてDebian(Raspbian)、録音・編集・再生ソフトウェアとしてクロスプラットフォームでOS不問のAudacityを使います。
今回は、USBサウンドアダプタを介して接続したのでAudacity起動前に接続したなら、そのまま、起動後に接続したなら、[録音と再生 (r)]メニューから[オーディオデバイス情報の再スキャン (e)]を選択します。
その後、マイクのアイコンの横にあるセレクト(コンボ)ボックスで当てはまるデバイスを選択します。
大雑把に言うと、逆順でも構いませんが、MDプレイヤーを再生、Audacityの録音ボタン(赤丸アイコン)をクリックすれば、録音が始まり、スピーカーが適切に選択されていれば、同時に音源が再生されます。
終わったら、停止ボタン(黄色っぽく四角いアイコン)をクリックし、よければ、[ファイル(F)]メニューから[オーディオの書き出し(E)]を選択するとファイル名や保存ファイル形式などを指定できるタブが表示されるので適宜選択、指定、入力して保存します。
尚、MDの録音状態によっては、録音前にAudacityで各種調整が必要になることもあるでしょう。
たくさんあると思っていたMDですが、録音済みは7〜8枚、開封済みも録音されていない模様のもの、未開封のものが、それぞれ3〜4枚でした。
尚、電池は、1V切ると厳しいようですが、遥か遠い昔のものにしては、単3電池1本で駆動できるとは、なかなか省電力!?