ECMAScript / ECMA-262 Edition 5.1ベースのJavaScript文法
Mathは、Mathematics の略で Math オブジェクトは、数学関数や定数のオブジェクトです。
尚、Global/JSON/Math オブジェクトには、prototype プロパティとコンストラクタ及びインスタンスという概念は、ありません。
Math オブジェクトには、値プロパティと(JavaScriptではプロパティである関数を指す)メソッドがあります。
Mathオブジェクトの標準組み込みプロパティは、下記の通りで、これらプロパティにアクセスする際には、常に Math.*** とします。
標準組み込み値プロパティ | |
---|---|
E | オイラー定数と自然対数の基準、約 2.718 |
LN2 | 2の自然対数、約 0.693 |
LN10 | 10の自然対数、約 2.302 |
LOG2E | 2 を底とするEの対数、約 1.442 |
LOG10E | 10 を底とするEの対数、約 0.434 |
PI | その直径における円の円周率、約 3.14159 |
SQRT1_2 | 1/2 の平方根、つまり、1 割る 2 の平方根は、約 0.707 |
SQRT2 | 2 の平方根は、約 1.414 |
Mathオブジェクトの標準組み込みメソッドは、下記の通りで、これらメソッドであるプロパティにアクセスする際にも常に Math.*** とします。
標準組み込みメソッド | |
---|---|
abs ( ) | 引数で与えられた数字の絶対値(率・係数)を返す。 |
acos ( ) | 引数で与えられた数字のアークコサイン(逆コサイン・逆余弦)を返す。 |
asin ( ) | 引数で与えられた数字のアークサイン(逆サイン・逆正弦)を返す。 |
atan ( ) | 引数で与えられた数字のアークタンジェント(逆タンジェント・逆正接)を返す。 |
atan2 ( ) | 2つの引数の商のアークタンジェントを返す。 |
ceil ( ) | 引数で与えられた数字と等しいか、より大きいものの内、最小の整数を返す。 |
cos ( ) | 引数で与えられた数字のコサイン(余弦)を返す。 |
exp ( ) | 数字が引数であり、E が、自然対数を基準とする Euler's constant / オイラー定数(2.718...)である場合の Enumber を返す。 |
floor ( ) | 引数で与えられた数字より小さいか、等しいものの内、最大の整数を返す。 |
log ( ) | 引数で与えられた数字の自然対数( loge または、 ln )を返す。 |
max ( ) | 引数で与えられたゼロ以上の数字の内、最大値を返す。 |
min ( ) | 引数で与えられたゼロ以上の数字の内、最小値を返す。 |
pow ( ) | 指数関数 power への基準、つまり、baseexponent ( base exponent ?)を返す。 |
random ( ) | 0と1の間の擬似乱数を返す。 |
round ( ) | 引数で与えられた数字に最も近い整数に丸め処理した数字の値を返す。 |
sin ( ) | 引数で与えられた数字のサイン(正弦)を返す。 |
sqrt ( ) | 引数で与えられた数字の正の平方根を返す。 |
tan ( ) | 引数で与えられた数字のタンジェント(正接)を返す。 |