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VirtualBoxにArchBangをインストール

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ゲストOSとしてLinuxをインストール【VirtualBox】

仮想マシンで動くOS

VirtualBoxにArchBangをインストール

 仮想化ソフトウェアの1つVirtualBoxで作成した仮想マシンゲストOSには、様々なOSをインストールできますが、このページでは、Linuxディストリビューション(ディストロ)の中から任意に抽出し、当サイトにおいてVirtualBox上で検証したLinuxの内、ArchBangのインストール及び起動について記します。

[仮想化ソフトウェア]

VirtualBox 4.2.12 r84980

[ホストOS]

Windows Vista Home Premium
SP2/Service Pack 2
x86/32ビット

[ホスト環境]

CPU:Intel Core2 4300@1.80GHz
CPU Architecture : x86/32bit
仮想化支援機能(Intel VT)なし
RAM:1GB

Screenshot/スクリーンショット

スクリーンショット一覧
ArchBang
ArchBang 2013.09.01 / Openbox

ArchBang

 今回は、ArchBang 2013.09.01(下記ISOディスクイメージ)を使用させて頂きました。

  • archbang-2013.09.01-i686.iso

 ArchBangは、Arch Linuxベースの軽量版デスクトップ環境です。

ArchBangで必要なメモリ量

 ArchBangは、VirtualBoxでは、128MBでも起動はしますが、ターミナルでのコマンドライン入力さえも動作がもっさりとするのでストレスなくスムースに使うなら192MB~256MBは必要でしょう。

 ArchBangは、KNOPPIX同様、busyboxも使わず、デスクトップ環境込みで128MB~256MBでも動作することを考えると収録済みアプリケーション数や種類の違い、日本語環境化する際の手間の差はあるものの、軽量という意味では、軽量Linuxとして有名なPuppyよりも軽量と言ってもいいかもしれません。

 違う視点から見れば、メモリ256MBあってより軽量なDamn Small Linuxではなく、Puppy系(Lupu 528JPTOP Linux/Tacky Optimizing Puppy Linux等)に行き着いた場合には、ArchBangも選択肢の1つとなり得、Linuxコマンドやshellをフルスペックで使いたい場合は、今のところArchBangかKNOPPIXの二択でしょう。

 逆にWindowsなどのデスクトップ環境に慣れていてコマンドライン操作は、極力回避したいとなるとKNOPPIXかPuppy系でしょう。

 尚、各種アプリケーションが必要とするメモリ量は考慮していません。

 また、特に指定がない限り、ここで示すRAM値は、各仮想化ソフトウェアでの仮想マシン作成時に指定した値であり、少なくとも一定以上のRAM値を指定した場合においては、そこから仮想化ソフトウェアが消費するメモリを差し引いた値が、ゲストOSで利用可能なRAM総容量として割り当てられているようです。

ArchBangのインストール

 ArchBangは、LiveCDのデスクトップ環境を右クリック、または、[Windows]キー+[Space]キーを同時に押して表示されるメニューから[Install]メニューを選択することで仮想ハードディスクにインストールできますが、その際、インストール中の設定でrootパスワードだけでなく、ユーザー名及びユーザー用パスワードの設定もしておく方がよいでしょう。

 というのもインストール後に起動する際、グラフィカルログインを求められるのですが、設定したユーザー名及びパスワードでならログインできるものの、セキュリティ上の仕様なのか[root]アカウントでのログインができないからですが、登録済みアカウント名でログイン後、/etc/passwdを見ると当然のことながらroot行はありますし、ターミナル上で[ su ]すると事前に設定したrootパスワードで通常通り、root権限を取得できるようになっています。

ArchBangでデフォルトのlogin shell

 ArchBangのデフォルトシェルは、bashです。

ArchBangのパッケージマネージャ

 ArchBangの標準パッケージマネージャは、pacmanです。

ArchBangのデスクトップ環境・ウィンドウマネージャ

 ArchBangは、Arch Linuxをベースに更に軽量化を図る目的で開発され、デフォルトでは、ウィンドウマネージャOpenboxによるデスクトップ環境が起動します。

Section "InputClass"
  Identifier      "Keyboard Defaults"
  MatchIsKeyboard    "yes"
  Option        "XkbLayout" "jp"
  Option        "XkbModel" "jp106"
EndSection
[keyboard.confサンプル]

 そう頭ではわかっていたはずなのにわかっていなかったのが、これです。

 当サイト検証時のArchBang上のターミナルにおいてキーボードレイアウトの変更に戸惑ったので調べていたらArch Linuxのこのページに辿りつきました。

 そこを読むと

キーボードモデルやレイアウトは /etc/X11/xorg.conf.d/keyboard.conf ファイルや同じディレクトリの他の .conf ファイルで設定できます。

とあり、[keyboard.conf]がなかったので、[keyboard.confサンプル]のような内容で作成してみたら、あっさりjp106キーボードが利用できるようになりました。(そのパスには、[01-keyboard-layout.conf]というファイルもあり、それがjp106用設定になっていれば、普通は利用できるようになっているらしいですが、その内容がどうなっているにせよ、そのファイルを編集する必要はありません。)

 Arch Linuxなら[/etc/locale.gen]、[/etc/locale.conf]の編集及び[loadkeys]コマンドでできそうなのにできない。。。[jp106.map.gz]もあるし、[localectl list-keymaps]を見ても[jp106]はあるのになぜ?と思っていたらOpenboxというかウィンドウマネージャやデスクトップ環境上のターミナルは、X Windows Systemベースで動いているんだからX用の構成ファイルを設定。。。そりゃそうだと妙に納得した次第です。

ArchBangで日本語環境構築

 jp106キーボードが使えれば日本語表示できなくてもいい、アプリケーションも追加しないでArchBangをデフォルトのまま使うという場合には、他には、特に何もする必要はありませんが、日本語表示させたり、アプリケーションをインストールしたりする場合には、Arch Linux同様、[/etc/pacman.d/mirrorlist]でダウンロード先を設定(必要行のコメントアウトを解除)したり、必要なら[/etc/pacman.conf]で利用するリポジトリを編集、Arch Linuxが常に最新を目指すローリングリリースを採用しているので[ pacman -Syyu ]でシステムを最新にし(、念のため、再度、実行の上)、[ pacman ]を使って必要なアプリケーションをインストール・アンインストール・アップデートといった作業を行うことになります。

ArchBangの日本語化とデスクトップアイコン設置
ArchBangに[otf-ipafont]で日本語表示、[SCIM+Anthy]で日本語入力・変換、[idesk]でデスクトップアイコン設置

 日本語表示させたい場合には、[/etc/locale.conf]や[~/.bashrc]などのシェル設定ファイルで文字コードを[export LANG=ja_JP.UTF-8]のように設定しておき、[pacman -Ss font]で利用可能な日本語対応フォントを参照し、[otf-ipafont]など必要なフォントをインストールすれば、日本語表示ができるようになるはずですが、詳細については、Arch LinuxのドキュメントFontsを参照するとよいでしょう。

 日本語入力も・・・という場合には、[iBus/Intelligent Input Bus]や[SCIM/Smart Common Input Method]と[mozc]や[Anthy]などを使います。

XMODIFIERS=@im=scim
GTK_IM_MODULE="scim"
QT_IM_MODULE="scim"
export XMODIFIERS GTK_IM_MODULE QT_IM_MODULE
 
LANG=ja_JP.UTF-8
export LANG
[~/.bashrc]等
"scim"で上手くいかない場合には、"scim-bridge"を試してみる価値あり
...
 scim -d & 
...
[ ~/.config/openbox/autostart ]

 尚、日本語入力は、確かArch LinuxでGUIレスキューCD/DVD(イメージ)を試しに作成してみた際、[iBus]+[Anthy]にしたような気がしますが、今回のArchBangでは、[SCIM]+[Anthy]にしてみました。

 言語設定と共に利用するインプットメソッドを[~/.bashrc]などで環境変数に登録しますが、環境変数GTK_IM_MODULEやQT_IM_MODULEに["scim"]を設定してうまくいかない場合、["scim-bridge"]とすると上手くいく場合があるようです。

 ArchBangにおけるOpenboxでのscimデーモンの起動[ scim -d ]に限っては、Openboxのautostartファイルに追記するのが良いでしょう。

 [autostart]ファイルは直接、または、メニューから編集できます。

ターミナルから

  1. autostartファイル[ ~/.config/openbox/autostart ]を直接編集
  2. 末尾行にでも[ scim -d & ]と追記

または、ショートカットメニューから

  1. [Preferencies] > [Openbox Settings] > [Configure autostarted apps](、または、[Edit ...]とある内の何れか)を選択
  2. テキストエディタ(medit)が起動したら[autostart]ファイルタブを選択
  3. 末尾行にでも[ scim -d & ]と追記

ArchBangにデスクトップアイコン

 [idesk]というアプリケーションを使うとスクリーンショットにもあるようにデスクトップ上にアイコンを設置することもでき(、これも先のautostartに[ idesk & ]と追記することになり)、詳細は割愛しますが、今回は、FirefoxとGIMPをインストール、これらとmeditをデスクトップアイコンとして表示させてみました。

 尚、デスクトップアイコンを複数登録する際は、各.lnkファイルでXY座標位置を適切にずらさないと表示されているにも関わらず、重なって隠れてしまうので注意が必要です。

Conky

 ちなみにArchBangは、LiveCDもインストール後もConkyというツールによってデスクトップ上にCPUやRAMの使用量、ショートカットキーの操作方法などが表示され、そこに[Super]というキーを意味しているように思われる表示がありますが、Windowsで使われるキーボードでいうところの[Windows]キー(Windowsロゴの付いたキー)を指し、これとそこにある他のキーとを組み合わせることで各操作ができ、例えば、[Windows]+[スペース]キーで右クリックした時のショートカットメニューが表示されるようになっています。

 また、同様に[Arrow]キーというのは、日本語で[矢印]キーを意味し、ターミナル他ウィンドウを起動、フォーカスのある状態で[Windows]+[矢印]キーで上下左右にウインドウ位置を移動(Move)、[Alt]+[Windows]+[矢印]キーで上下左右にウインドウサイズを再設定(Resize)できるようになっています。

 Conkyの表示や背景画像のArchBangロゴ部分は、デフォルトのモニタサイズより小さくすると表示はされているはずであるものの、スクロールもできず、可視領域から外れてしまい、見えなくなりますが、Conkyの表示については、/etc/conky/conky.confをホームディレクトリに[ .conkyrc ]としてコピーすると同ファイルで左上となっている表示位置が反映され、見えるようになり、また、そのファイルを編集すれば、フォントサイズや色、ボーダー、更新頻度を変えたり、RSSフィードを読み込んで表示することもできるようなのでRSSが提供されている天気予報ほか、いろんな情報を表示することもできるようです。

リンク

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