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古いパソコンの再利用/SOTEC e-one/NetBSDマシンのNAS化と外付けHDD増設

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古いパソコンの活用方法は?

古いパソコンの再利用/SOTEC e-one/NetBSDマシンのNAS化と外付けHDD増設

LAN構築するならe-one/NetBSDにはSamba入れてNASでしょ

 尚、当初、専用、または、1台のPCで他のサーバと兼用するなどして機能していたファイルサーバの内、専用のものは、近年NASサーバと呼ばれるようになり、市販されていたりもしますが、要は、CPUやRAM、OSを積んだファイル保存用のサーバであり、LANに接続すれば、即共有できる点以外は、PCを1台追加するのとほぼ同様で、CPUやRAMは、それほど高性能を求められるわけではないこととコストを抑制する為、比較的安価なモノが、OSもコスト面からフリーであるオープンソースのLinux/BSDが使われ、OSを選ばないストレージなら、やはり、オープンソースのSambaという構成がメーカーとして現実的な選択肢となっています。

 このe-oneではRAMが足りませんが、オープンソースのNASサーバを実現する為のソフトウェアで知名度の高いものにFreeBSDを採用したFreeNASやその派生があります。

 今回、同じBSD系であるNetBSDを載せたe-oneのCPUやRAMは、前述の通り、今となってはかなり低スペック、HDDも13GBなので今となってはかなり小容量ですが、大容量の外付けハードディスクを1台以上増設(、もちろんLANにつながった状態で)そこに共有スペースを作ることができれば、立派な大容量のNASサーバになるわけです。

 尤もUSBも時と共にUSB 1.0/1.1、USB2.0、USB3.0と高速な規格が策定され、1.1のe-oneでも2.0や3.0が下位互換を持つので接続は可能であるものの、USB接続機器全般に渡り、2.0や3.0の速度は享受できず、1.1相当になってしまうわけですが。

 とはいえ、今や外付けハードディスクは、2.0TBでも1万円を切る価格帯(9,000円前後)のものもあり、NASサーバは安くても外付けHDDの1.5倍程度はするので使っていないパソコンがあるなら、NASサーバを買ったと思って、その差額をお得と思うのも、差額分で更に外付けHDDを増設するのも良いでしょうし、古いパソコンが壊れるまでの間であってもNASサーバとして利用、壊れたらその時点で古くなっているであろう他のPCに替えるなり、なければ、本来の外付けハードディスクとして使うなりすればよいので、やってみる価値は十分にあるでしょう。

 開発用にしているVistaマシンは、仮想化ソフトウェアを堪能し過ぎて内蔵HDDや買って数年開封すらしていなかったUSB2.0対応IO-DATA HDC 160GB(当時4000円弱?)の外付けHDDでも微妙な状況になってきたこともあり、USB3.0対応Western DigitalのWD Elements Desktop 2.0TB(9000円ちょっと)を入手済みであり、前述の通り、USB2.0やUSB3.0対応もe-oneはUSB1.1なので活きませんが、これらをつなげてもいいかなと思っています。

[追記:2016/05/07]

 この記事を書いたのは数年前ですが、あれから一連のPCのOSを全て*BSD/Linuxに、HDDの換装やRAMの増強なども経て、全てLANにつなぎ、ノートに至ってはスイッチングハブにつないだ無線LANルータをアクセスポイントとして無線で接続したりするに至っていますが、ファイルサーバは手つかずでした。

 一方、巷では、2012年2月に初登場した安価で低消費電力なラズベリーパイ(Raspberry Pi 1 Model A/B)も、続いてRaspberry Pi 1 Model A+/B+、2015年には、2 Bが、2016年には、3 Bがリリースされるに至りました。

 そんなタイミングにあってラズパイ2 B/3 Bの存在を前提に、ここにきてようやく重い腰をあげてファイルサーバを。。。と思い立ち、簡易電流チェッカーを購入して手持ちの機器とRaspberry Pi 2 Model Bの消費電力を比較してみたら、e-oneはCRTモニタがある分、電力消費量が高いので尚更、また、不要な液晶や掃除・冷却などを考慮するとdynabookというかノートよりも、これは明らかにラズパイを購入した方が賢明であると思うに至り、3Bは若干消費電力が高いので敢えてRaspberry Pi 2 Model Bを導入、現在、運用中です。

 当時、購入済みだった外付けHDD WD Elementsも大容量かつ、静音で、5W程度とかなり低消費電力なのでSamba共有、LVMを使ってNASの記憶領域として活躍中です。

 USB2.0対応IO-DATA HDCは、デスク上に伝播するほど、くすぐったいような細か~い振動がすごいのでいろいろやってみた結果、見栄えはともかく、一応本体と同色系の皮革風カバーの辞書と、放置しておくと形状が戻る化繊っぽい耳栓を本体の足代わりに最初4か所に置いていましたが、駆動部が後ろなのか、なぜか後方2か所の方がむしろ効果的、以後、振動はなくなったというか、全く気にならないほどになりました。

 HDCについては、アクセス音も多少ありますが、そんなに気にならないし、それに電源ONでオーシャンブルーのようなLEDが点灯、アクセス時は、それにピンクっぽくもあるパープルカラーと交互に点滅、側面は、放熱効果が高いとされるアルミボディに刻印が施してあり、他はホワイトと作りやルックスもお気に入り、数年開封もせずに放置していたのが惜しまれるほど実用上も役立っています。

 WD Elements Desktopは、それに比べてビックリするほど超静か、敢えてそういうデザインなのだと思いますが、本棚に置いても違和感のない書籍を思わせるフォルム。

 ここでは、PC用の外付けHDDとして利用していますが、こうしたHDDは、今時、TV録画にも使われるんですよね、このWD Elements DesktopもSHARP AQUOS、TOSHIBA REGZA、SONY BRAVIAなどに対応しているようです。

 隣のHDC振動伝播防止用に使っている辞書の厚さ辺りの中央に裁縫針の先ほどのLEDランプがあり、白い閃光が何気にまぶしいほど、平時は点灯、電源の入り切り含むアクセス時には、その白色と消灯による点滅、その閃光が、見た目にプラスチックっぽいとわかる筺体ながら周囲が写り込むほどの光沢あるダークブルーというか、ダークグレーというか、ブラックというかその色合いと併せて良い感じ。

 開封後、本体保護用のセロファンっぽいシートを剥がしてしばらくは静電気で光沢のある部分の表面にホコリが吸着しますが、静電気がなくなれば大丈夫。

 ただ、放熱の為と思われますが、前面と側面以外の上部と底部、背部のほとんどは、ブラインド状の蛇腹になっており、内部はシンプルなはずなので、その部分からエアーブロー(orドライヤーの冷風)などで吹けば事足りるのでしょうが、内部に入ったホコリを取ろうと開けてみようと思ってもツメを外すようになっているのか、ビスは1本もなく、外すとしたら、少し勇気がいるかもしれません。

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