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古いパソコンの再利用/dynabook B45のHDDをSSDに換装

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古いパソコンの活用方法は?

古いパソコンの再利用/dynabook B45のHDDをSSDに換装

古いパソコンの再利用/dynabook B45のHDDをSSDに換装

届いたTOSHIBA dynabook B45/B
[2017/10/01]

 実物が届き、前までのページで外観などをレビュー、BIOS起動やWindows 7 Professional 32bit/64bit選択画面を確認、使用するOSの選定をしました。

 Windowsは当面使わないことにしたのでインストールすることもなく、新品購入後、届いたばかりのB45には、早速、先代TOSHIBA dynabook Satellite T30で使っていたSSD 128GBに換装します。

 念の為、東芝 Toshiba Satellite R35/M B35/R B45/A 共通 HDD→SSD換装東芝 dynabook B45/A HDD→SSD換装を参照させて頂きました。

 バッテリを外したあと、バッテリ側4本だけ長さが若干長いのを確認しつつ、計23本のネジを外し、DVDドライブを引き抜き、リンク先を参照の上、PC底面のカバーを外します。

 自身は、1つめのリンク先のようにDVDドライブ側から手でカパッと開けたあと、反対側のバッテリ装着部に近い部分が、微妙にハマっている感があったので、やってることはちょっと異なりますが、2つめのリンク先のように細いマイナスドライバで、その部分だけ優しく優しく軽くこじって開けたら、素直に外れました。

HDDをSSDに換装すべく分解したTOSHIBA dynabook B45/B

 これにより、HDDドライブ、RAMスロットなどが露出します。

 ちなみにカバー側は写真に収まるよう立ててあるだけで、こんな状態で開くわけではありません。

TOSHIBA dynabook B45/BのHDD格納部

 続いて、ちょっとしたことで損傷しそうなヤワなフレキケーブルに注意しながら、慌てず騒がず、ゆっくりゆったり、根気よく、まだ完全には取り出さず、HDDの手前片側を持ち上げるようにしつつ、HDDに差し込んであるフレキケーブルの両脇を持ちつつ、最後の最後にフレキを引きちぎらないように、グラグラ緩めながら、そっと外し、優しくHDDを抜き、フレキケーブルを接続したSSDを入れ、収納、反対の手順でカバー、DVDドライブを戻し、ネジ止め、最後にバッテリを戻します。

 この時、1つめのリンク先では触れておらず、2つめのリンク先では、考えたけど難しそうとフレキケーブルを基板に接続したまま、外しており、自身もそうしました。

 が、直後に、試してみたところ、そこそこ目がよく、手先が器用なら、写真のHDDの向こう側にある基板と当該フレキケーブルを留めている部分の黒いのがストッパなのでHDDを手前にしてフレキケーブルに注意しつつ、爪をひっかけるなりして軽く優しく奥側に押し上げるように開き、フレキケーブルをコネクタから抜く、コネクタに差し込んでからストッパで固定する...ということができることがわかりました...まぁ、どっちにしろ、慎重にやるのが賢明であることに変わりはありませんが。

TOSHIBA dynabook B45/B内蔵の東芝製HDD

 HDDは東芝製、ちなみにDVDスーパーマルチドライブは日立製でした。

 カバーを装着する際は、全周を確認、バッテリ側がカチッと音がするまで「軽く」押し込むのが賢明、それからビス止めするのがよいでしょう。

 また、中央付近のネジ穴が微妙に異なる部分は、DVDドライブ固定用なので調整しろはそれほどないですが、DVDドライブの位置を微調整しながら、ネジ穴を合わせるのが賢明。

 ちなみにビスがたくさんある場合、緩める場合も締める場合も、なるべく対角上、なければ、反対側のビスを順々に追って行ない、締める場合は、最後の1本までズレなくビスが入ることを確認するかのように最初は、ぞれぞれ軽く締めて、最後に、全てのビスが、より、しっかり締まるように、やはり、なるべく対角・反対側の順に全てのビスをきっちり締めていくのが定石、最後に全てチェックすれば尚よいでしょう。

 また、ビスの紛失、消失防止、深穴の場合、脱着しやすいので磁力のあるドライバを使うのが賢明で、もしなければ、普通のドライバの金属部の付け根にでも磁石を付ければよいでしょう。

 更に自身は、e-oneの分解以来、外したビスは100均で買ったマグネットトレーに収める(くっつけておく)ようにしています。

SSDに換装後起動したTOSHIBA dynabook B45/B

 そして起動確認。

 起動時、[F2]キー押下(タイミングをとるのが難しければ長押し)でTOSHIBA Setup Utilityが起動、MainにおいてSSDが認識されていることを確認して終了。

 T30で見慣れた簡素なGRUB2メニュー画面が表示されたので換装成功。

 続いてDebianを起動してみた...ら、TPM errorという見慣れないエラー、更にfirmwareなんちゃらというエラーらしきメッセージの後、Gaveup...となり、起動に至った...後で調査することにします。

 あれ?NetBSDも起動してみたら、Xが起動しなくなってCLI状態...これも後で調査。

 というか、前ページに書いたようにdynabook B45/Bの文字キー自体は、印字も大きく、フラットなため同じサイズなのにキーが大きく見え、同じように扱えるように思えましたが、キー操作してみたら、体感は違いました。

 サブマシンはデスクトップでテンキーもあるもB45はノートなので、これとも微妙に異なり、これまでのテンキーなしのT30に慣れているため、若干のPC横幅の拡張、余白スペースの活用、AltやShift、Ctrl、Enterといった機能キーを小ぶりにしたりしつつ、テンキーを格納してある分、見た目にはそこまで違和感を感じないですが、体感的には、キー位置が、全体に左に寄っている、キーがフラットな分、ストロークが浅い、モニタサイズは同じ15.6型も解像度の違いから、実際は、そのようなことはないのでしょうが、やや小さく見える気がする...といった点については、感覚修正するのに少し時間がかかりそうですが、慣れれば快適でしょう。

 起動中、GRUB画面が出る前に[WARNING:SYSTEM CONFIGURATION ERROR]と一行警告が出るがなんだろ?

 電源ボタン押下直後、[F2]キー押下(または長押し)で[TOSHIBA Setup Utility]を表示できますが、これは、早い内に一度は確認しておいた方が良さげ。

 BIOSオンリーなのかと思ったら、今時のPCは、やはり、UEFI対応のようでTOSHIBA Setup Utility内でUEFI、UEFI(Legacy)、BIOS(CMS Bootと呼ぶらしい)...なども設定でき、自身がBIOSに沿ったMBR形式パーティションで区画したSSDに換装したからか、デフォルトは、CMS Bootとなっていました。

 このほか、仮想化支援機能や無線LAN、有線LAN、Bluetooth...etcの有効/無効化、TOSHIBA Diagnosticを選択するとHDD/SSD、RAMのテストもできる。

 また、意外と便利そうなのが、「ACアダプタの電源を入れたら起動」モードや「モニタを開けたら起動」モード。

 尚、起動時、メディアの起動順だけ設定したい場合は、黒画面からdynabookロゴが表示されるあたりで[F12](勘でやってみたらあってました)。

 お、Debian上のConky表示(acpitemp)で温度が16度!?って、これ今までHDDの温度だと思っていたのですが、どうやらCPUの温度らしい...、そこでHDDの温度は?ということでsmartctl -Aやhddtempで確認すると30度程度、このdynabook B45は、普段使っている簡易電力計で確認してもカタログにある標準消費電力通り、確かに8〜10Wと約9W。

[2018/01/23:追記] 充電時は、残量に応じて消費電力が高くなるらしく、充電完了が、75%程度の時、48W、80%で38W、84%時34W程度になっていたことに気づきました...、あと、起動時は20W程度まで上がる、10W前後になるのは起動後、しばらくしてから(on Debian)。

 各種省エネ機能もある模様、更に、そういえば確か熱対策してるって書いてあったから、Conkyの表示16度もあながち変じゃないのかも...っていうかPC全面触りまくっても全然熱くない...すごい、省エネ時代の昨今、B45に限らないのかもしれないけど、これは自身の中では最大のヒットかも...真夏だともうちょとあがるにしても、これイイね!(前のdynabook T30はCPU温度らしきConkyのacpitemp通常70〜80度で酷暑時は100度超えることもあったから、熱対策も不要になるので、これは超ありがたい...。)

 ちなみにACアダプタを抜いてから、PCのインジケータが消えるまでに少しタイムラグがあります。

 あとは内蔵無線LANかな...と、既存のアクセスポイントを使って、やってみるもDebian Stretchでdynabook B45/B1内蔵の無線LAN[Intel(R) Dual Band Wireless AC 3165]が繋がらないな...と思っていたら、そりゃそうだ、ドライバ用のファームウェアを入れてなかった...。

 そこで[nonfree]リポジトリを未登録なら[/etc/apt/sources.list]に[deb http://httpredir.debian.org/debian/ stretch main contrib non-free]を追記後、[sudo apt-get update]、[sudo apt-get install firmware-iwlwifi]してdynabook B45の場合、[firmware-iwlwifi]をインストール後、再起動。

 再起動後は、ネットワークマネージャ上に周辺のWiFiスポットが表示され、WPA/WPA2を使っているなら妥当な[/etc/wpa_supplicant/wpa_supplicant.conf]さえあれば、必要に応じてアクセスポイントを追加、一覧にリストされた中から選択、パスフレーズを聞かれたら入力、無線が混んでいなければ、つながります。

 あ、映像と音声もあったか、YouTubeを視聴してみたところ、この辺に凝るタイプではないですが、映像、スピーカー、ヘッドフォン共に画質、音質は十分に満足。

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